心の糧
早朝は氏神さまにご挨拶、昼は東京ジャーミイの見学に行ってきた。これで夜に教会に行けば神さまをめぐる世界旅行になったかもしれない。
ジャーミイで解説をしてくれたおじさんは、熱くイスラムの世界を語ってくれた。長らく教会とつながり深く育ってきた身にとって、彼の言葉は牧師のようにも聞こえたし、実際に聖書と同じ言葉を使っていた。それが「心の糧」。『人はパンだけで生きることはできない』ということ。モスクや教会、神社やお寺などそれぞれの人が神さまとつながる場所で、それぞれ心の栄養を補給する。
そしてそういった場所にふさわしく、魂を込めてつくられた建物は人種や宗教を超えて、心打つものになるのだなというのを肌でひしひしと感じた。
自分が関わってつくる日常の空間とはある意味で対の非日常の空間だけど、ひとの心の琴線に触れる居場所をつくるということでは、同じところを目指したいと思ったある穀雨の晴天の午後。
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