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未知の世界に憧れて #2 (イタリア, シルミオーネ編)


1週間に1本は記事を書こう、と気合を入れていたものの年末年始という都合の良い言葉に甘えてサボってしまった。反省。

さて、新年の1本目はイタリア留学中に訪れたシルミオーネの旅日記。
あまり馴染みのない場所だと思うが、Bellissimoな場所なので個人的に超オススメ。

*シルミオーネっていう名前のストライカー、セリエA中堅あたりにいそう


シルミオーネってどこ?


そもそもシルミオーネって聞いても、どこだ?ってなる人が多いんじゃないかと思う。私自身、イタリアに留学するまでは聞いたことさえなかった。


場所で言うと、ベネト州とロンバルディア州の境目に位置するガルダ湖の南側。不自然に突き出た半島のような場所だ。
大雑把に言うと、ミラノとベネチアのちょうど真ん中あたり。なので、アクセスもそこまで悪くない。


唐突にシルミオーネ


さて、私がなぜシルミオーネに足を運んだのか。それは本当に突然だった。休日にミラノ周辺をデイトリップしがちだった私は、あのロミオとジュリエット(中身何も知らんけど)の舞台としても有名なヴェローナに行こうと思い立った。どうやらローマのものに劣らないくらい立派なコロッセオがあるらしく、一目見ておきたかったのだ。

そんなわけで、前日にとりあえず電車の片道チケットを予約。

さて当日(日曜日)、ミラノ中央駅からヴェローナまで約1時間半、電車の中で暇つぶし。せっかくだし、次どこ行こうか、とGoogle Mapを開く。どうやら、ちょうどガルダ湖のあたりらしい。
ん?なんか湖に突き出た変な半島があるぞ?しかもおまけにカッコ良すぎる名前の城と古代ローマの遺跡まであるっぽい。
こっちの方が面白そうじゃんか!
一瞬で気が変わって、いざシルミオーネへ。ヴェローナは今度でいいや(結局、行くことはなかったとさ)。

最寄っぽく見えたDesenzano del Garda駅で降り、よくわからないが近くのバス停へ。
それっぽいバス停だったので待つが、全然バスは来ない。近くの人に聞いてみるとどうやら同じ目的地だったらしく、大人しく待つことに。
やがてバスが来て、想像していなかった豪華なヴィラだらけのリゾート風景色を楽しむこと約20分、シルミオーネの付け根の部分に降り立った。


紫の花と黄色の家

無計画ゆえのハプニング


まず、目に飛び込んできたのは半分水上に浮かんだような城。どうやら名前はスカリジェロ城、と言うらしい。

カッコ良すぎるスカリジェロ城

外から見るだけでも、この城の異質な感じがよくわかる。綺麗に輝く水面とお城の組み合わせはそうそうお目にかかれないものなんじゃないか?

外から見てそんな美しい白に是非とも入ってみたい、そう思ったがどうやらこの日は休館日。うわ、まじか。かなりのショック、と言いたいところだが、外観が良すぎてすでに大満足。まあこれくらいは受け入れよう、と言うことで昼食を求めて歩くことに。



スカリジェロ城から少し歩いたところにある街の中心地で昼食を探す。とはいえ、リゾート地、ってこともありレストランはなかなかいいお値段。直前の旅でそれなりに使っていたので、ここは節約と思い、ピザをテイクアウトして湖畔のベンチで食べる。多分これが正解だった。
とても落ち着いた雰囲気に加え、美しいレイクビュー。もうすでに高級レストランさながらのセッティング。


白鳥もバカンスを楽しんでいた


昼食を終え、半島の最先端に向かう。古代ローマの遺跡があるなんてテンションあがる。が、Google Mapを見るとまもなく閉館、となっている。ん?と思い、公式サイトを確認。するとどうやらまだしばらくやっているみたい。
なんだ、たまにあるGoogle Mapのミスか、と嫌な予感を抱えながらも公式サイトにかける。

半島の中心を貫く道路ではなく、湖畔を歩いてそこまで向かうことに。
途中には桟橋があったり、ビーチみたいなところがあったり、遥か遠くに見える対岸の山々を眺めながら散歩を楽しんだ。

対岸の山々


のんびり歩いて、半島の先端まで辿り着く。古代ローマの遺跡が目に入ってくる。Archaeological site of Grotte di Catulloと言う名前だそう。

が、門が閉まっているっぽい。けど、中には人がちらほら。どっちなんだ、と思いつつ入り口付近にいた職員の方に尋ねてみる。
「ちょうどいまさっき入園時間は過ぎたよ。」と言われる。嫌な予感は的中した。
無理だろうとわかりつつ、公式サイトを見たら1日開演となっているじゃないか、言ってみた。
けど、特に理由もなく「もう入れないよ。」とトドメを刺された。

公式サイトが間違っているなんて実にイタリアらしいな、と受け入れるしかなかった。かなりテキトーなのがイタリア。この国を楽しむ上ではそこを受け入れるしかないのだ。それを身をもって感じることができた。

その後は、特に目的もなく適当にフラフラ散歩。これが意外と楽しい。途中でいい感じの温泉を見つけたりもした。どうやらこの付近は温泉が沸いているらしく、シルミオーネも温泉で有名らしい。SPA & Thermal Gardenなんかはパッとみた感じ賑わっていた。あまりにも身の丈に合わないので入れなかったが。

その後は、来た道を辿ってミラノへ帰る。どうやらこのガルダ湖周辺は景色のいいスポットが大量にあるそうなので、またいつか訪ねてみたい。


シルミオーネの中心地


総評、旅のポイント


シルミオーネを突然、何も知らないまま訪れたが、もっと日本でも有名になっていい場所なんじゃないかと思った。
それこそ、日本人には一度も遭遇しなかったし、ほとんどが欧米系の人だった。
確かに、コモ湖の方がミラノからアクセス良かったり観光地・リゾート地として充実していると思うので、コモ湖にスポットライトが当たりがちなのはわかる(アジアの人もかなりいる)。ただ、同様にシルミオーネもリゾート気分を味わいたい人や、より落ち着いた雰囲気を味わいたい人にはおすすめだ。それに加えて、日本人の大好物、温泉があるのも魅力的だろう。イタリア旅行の中にちょっと変化球を混ぜたい人はぜひ。

そして、イタリア旅行に行く際は、日曜日と月曜日に注意。特に月曜日。
博物館とか美術館とかはほぼほぼしまっているので。そう言ったところが目的じゃなけらば逆にオススメ。ちょっと空いている。

あ、最後に、イタリアをHappyな気分で味わい尽くすためにも、超ポジティブマインドを持つことをオススメします!


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