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今年も“1.02 FIELDING AWARDS”の季節に

今回はお知らせです

 例年シーズンが終わった後に、DELTAでは“1.02 FIELDING AWARDS“として各ポジションの守備ランキングを発表しています。

 今年もランキングが発表されました。ゴールデングラブ賞の発表にばっちり被るタイミングです。

 今日はポジションごとの受賞者の発表です。後日になりますが、ポジションごとの分析記事が掲載されると思います。自分も選出に参加し、分析記事を書いたのでどこかで出てくる予定です。

ランキングの意義について

 ところで、ランキングについて元も子もないことを言わせてもらうと、チーム編成という観点から見た場合、例えば守備の評価指標であるUZRの値が近い選手同士を順位付けすることにそれほど意義はないと考えます。

 例えば、贔屓のチームの野手のUZRが+10.0で高得点でしたが、別のチームの野手のUZRが+11.0だったので、贔屓の野手は惜しくも2位にランキングされたとします。

 2位より1位になったほうが嬉しいのは確かですが、この場合、守備面でのチームへの貢献という面から見れば、十分プラスの貢献をしています。このポジションは次のシーズンに向けての改善ポイントにはならないでしょう。

 チーム編成から見た場合、重要なのは守備での貢献は、大きなプラスか、小さなプラスなのか、それとも±0か、小さなマイナスか、それとも大赤字なのかという大きな分類がわかれば十分で、そこから手を打つことができます。

 それでもランキングが必要な理由ですが、1つは、シーズンが終わって振り返りを兼ねたお祭りの意味が大きいかと思います。そしてもう1点重要なのは、守備での貢献の差を吟味するということにあると考えます。

 近しい評価の選手の順位をつける場合、UZRの基礎点を見たり、さらに細かく守備機会ごとの処理を見たり、さらには全く別の観点から分析を試みたりします。この作業は、ランキングに参加した評定者によってそれぞれ異なります。現状利用できる資源から最善の評価を目指しているわけです。

 この作業が重要で、こうした吟味によって今よりも良いものを求めていかないと、毎年決まりきった数値で選手を並べたランキングを発表するだけになってしまいます。

 評定者全員の分析過程を見ることができるわけではないですが、各ポジションで評定者がそれぞれテーマを持った分析を紹介してくれるので、そちらも楽しみにしてもらえればと思います。

 また、こうやって選出の過程をオープンにすることも大事なのだと、今日のベストイレブンで吉川大機選手やモタ選手に票が入ったことを受けて思いました。彼らに票が入ることが問題なのではなく、票が入った理由が不明なのが問題なんですよね。これは自分がどうこうできることではないですが、来年以降どうなるか気になるところです。

 それでは、今年も“1.02 FIELDING AWARDS“をお楽しみください。


タイトル画像:いらすとや


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