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娘に贈るスピーチ

ユウさん、結婚おめでとう。
少し昔のお父さんです。

なぜこんな動画を撮っているかというと、ただの思いつきです。

本当に、今さっき撮ろうと思ったばかりなので、
話すことも何も決まっていません。

ユウさん。
きみは私がだいぶ年を取ってからできた子なので、
もしかしたら、将来きみが結婚する頃には、
私はもうこの世にいないかもしれない。

もし生きていられたとしても、
病気とかで、きみのことを忘れてしまっているかもしれない。

そんなことを考えたら、
いてもたってもいられなくなったのです。

娘とバージンロードを歩くことは、昔から私の夢でした。
その夢は叶ったでしょうか?

自分の足で、ちゃんときみをエスコートできていればいいのですが。

ユウさん。
きみは一体、
どんな人生を歩んで、
どんな女性に育ったのかな。
今、となりにいる新郎くんはどんな男性なのかな。

お母さんに似て、しっかり者なのかな。
それとも私に似て、いい加減なのかな。

ユウさん。
きみが生まれたとき、
私は「この子を守るために、俺は生きてきたんだ」と思いました。

だから、
どんなことがあっても、
どんなことをしてでも、
私はきみのことを、
今日という晴れ舞台まで送り届けます。

今日まで2人と出会ってくれた、
2人のことを支えてくれたすべての方々に、
心より感謝を申し上げます。

まだまだ未熟な夫婦だと思いますので、
これからも、どうか支えてやってください。

さて、あまり長くなってしまってもあれなんで、
私はこのへんでお暇したいと思います。

もし、そちらの私が健在であるならば、


「生きてるぞ」

このスピーチの続きは、
きみの成長を見守ってきた、
そちらの私に引き継ぎたいと思います。

もし健在でなければ、

「よく頑張ったぞ、俺」

このスピーチをもって、
新婦の父からのスピーチとさせていただきます。

改めてユウさん、そして新郎くん、
ご結婚おめでとう。
末永くお幸せに。

本日は2024年3月12日。

ユウさん、

きみが生まれた日のお父さんより。


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