【道具】20ポンドの魔力

思い立ってパーセプト97dを20ポンドにしてみました。糸はポリツアープロ125です。多分、ほとんどの方にとって未知の領域だと思いますので、印象を報告しておきます。

スライスが打ちやすい

球乗りが良いと表現すれば、一番納得してもらいやすいでしょうか。個人的な感想になりますが、「微調整がしやすい」と言うのが本当のところかと思ってます。当たってすぐに飛び出すセッティングだと誤魔化せないところに微調整が届きます。具体的な時間としては極めて短時間なのでしょうが、人間の感覚としては使える範囲の微小時間なのかも知れません。

トップスピンが飛びすぎることはない

ここまで緩くすると強く打った際のロスがあるようです。コートに収まります。特に、強打した時の収まりは驚くものがあります。無論、飛び出し角が上がるようにも思えますので、そのせいでのバックアウトはありますが、「飛びすぎる」ではありません。

手応え大きめで腕への負担が大きい

虫取り網で魚をすくった時の感触を思い出していただければよろしいかと。ずっしりと来ます。緩く張ったら腕に優しいなんてことはないと言うのがよくわかります。特に球乗りを感じる程度に強くスイングした時はずっしりが強いです。ボレーなどのようにコンパクトに弾いている分には問題ありません。

サーブはかかる

勝手にスピンがかかります。一生懸命振ってはいないのにキックします。

音はすっきりしない

全くもって気持ち良くないです。スッキリしません。ボコーンとか、鈍い音が響きます。周りから聞かれてるかもと思うと恥ずかしいような音です。今回はポリツアープロ125だったので、もっとパリッとした糸にすれば改善はされるかもしれませんね。

張る人の実力が必要

張りムラがある時ってノイズが打球音に乗ったりするんです。それがちょっと感じられました。しばらく使っていたらマシにはなったのですが・・・。ポリで20ポンドだとほとんど引けていないんだと思うのです。そうするとグロメットの食い込み方なんかもまばらになるだろうし、よほど丁寧に引いていただかないとダメなのかなと。機械的に作業をこなす店員さんには荷が重いですね。

---

結論：35ポンドとかよりはずっと扱いやすいです。気持ち悪いけど。下げるなら思い切ってこれくらいまでやるのが良いと思うよ。