【雑談】ハードコート礼賛
テニスで使用されるコートの種類には、ハードコートとオムニコートがあります。(他にもいろいろありますが、とりあえず日本でテニスするなら・・・という観点で2つにしてます。)両者にはそれぞれの特徴とメリットがあり、プレーに与える影響も異なります。ここでは、ハードコートの良さをオムニコートと比較しつつ解説します。
ハードコートの特徴
ハードコートは、アスファルトやコンクリートの上にアクリル樹脂の表面塗装を施したもので、耐久性が高く、均一なバウンドが得られる点が特徴です。この均一性は、プレーヤーが安定したプレーをしやすい環境を提供し、さまざまなプレースタイルに適応しやすいとされています。したがって、ショットの選択に意味が出てくるため、技術の向上が重要になってきます。また、ハードコートは年間を通して、メンテナンスが比較的容易であるため、世界中の多くのテニス施設やトーナメントで使用されています。ただし小雨になると危なくなってしまうのが弱点ではあります。
オムニコートの特徴
一方、オムニコートは砂入りの人工芝コートで、より柔らかい表面を持っています。砂が滑りやすい性質を持つため、プレーヤーがスライディングしやすく、特に膝や関節への負担が少ないことがメリットと言われています(が、私としては逆だと思っています)。これは、シニア層や膝を保護したいプレーヤーにとって重要と考えられています(と勘違いされています)。また、オムニコートは雨天時の排水性が高いため、多少の雨であれば試合が中断されずに続行できるのも特徴です。
ハードコートの良さとオムニコートとの比較
バウンドの安定性
ハードコートは、オムニコートと比べてボールのバウンドが安定しており、予測がしやすいのが大きなメリットです。これは特に競技レベルで重要視されており、精密なコントロールが要求されるプロの試合やトーナメントでは大きな利点です。オムニコートは、砂の移動によってバウンドが変わりやすく、予測が難しいため、ラリーの展開に影響を及ぼすことがあります。スピードと反応の良さ
ハードコートはボールのバウンドが速いため、試合のテンポも速くなりやすく、アグレッシブなプレースタイルに向いています。これに対して、オムニコートは比較的バウンドが遅いため、相手のショットに対する反応時間が増え、ラリーが長くなる傾向があります。このため、速い展開の試合を好むプレーヤーにとっては、ハードコートの方が理想的です。メンテナンスと耐久性
ハードコートはアクリル樹脂の耐久性が高く、定期的な清掃やコーティングの更新のみで長持ちするため、コストパフォーマンスが高いとされています。オムニコートは砂の補充やブラッシングが頻繁に必要であり、メンテナンスコストがかかるため、長期的にはハードコートの方が経済的な利点があります。フットワークのシンプルさ
オムニコートは砂の多少によって摩擦の強さが変わります。ズルッと滑ったり、引っかかったりします。したがって、注意しないと捻挫をしたり、転倒したりと怪我をする可能性が高いです。一方、ハードコートは全体に渡り、均一な摩擦であるため、足元の不安定さとは無縁です。
まとめ
ハードコートは、バウンドの安定性や試合のテンポが速い点、耐久性とメンテナンス面での利便性から、競技者にとって多くの利点を提供しています。またボールの回転がダイレクトに球質に反映されるため、ちゃんと技術を持つプレーヤーが成功するコートと言えます。一方、オムニコートは降雨時の利用可能な範囲が広く、優れています。ボールのスピードが落ちやすく、シニアの方々でもゆったりとプレーすることができます。
このように、コートサーフェイスにははっきりとした違いがあります。プレーヤーの求めるプレー環境に応じて、適切なコートを選ぶことが重要です。