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【技術】サービス時の後ろ足

何となく皆さんの好みを聞きたくてX(旧Twitter)で行ったアンケート。「サーブの時、後ろ足をどうしてますか?」の結果を紹介しておきます。

皆さんの後ろ足はどうしてる?

いかがでしょうか。動かさない派が半数を超えています。そして追い越す派が絶滅危惧種と化しています。

2023末ATPトップ20

ちなみに男子プロ選手のトップ20で調べてみると上のグラフのようになります。後ろ足が前足を追い越す人たちは少ないのですが、我々X民よりも追い越す派が増えています。とは言え、サンプル数が少ないですし、この程度の違いは誤差範囲であって意味のある差ではありません。どちらかと言うと緑の部分、足を寄せる派が最大派閥とは言えそうです。

1980末のATPトップ20

でも昔はそうでもなかった印象でしたので、過去の選手で調べてみました。このグラフは1980年末のATPランキングトップ20の選手たちの動画を漁り、足運びを判定して作ったものです。なんと、「追い越す派」が最大派閥でした。そうなんです。昔はやっぱりそうだったんです。動かさない派はわずか25%と少なかったのです。理由は色々あると思うのですが、私が考えるのは2つです。

  • サーブアンドボレーが多かった
    ネットに早く着くためには一刻も早く身体を前に向けたかったのでしょう。そしてボレーのことを考えて前に向くのが重要だったのだとも思います。

  • ラケットを前に振っていた
    飛ばないラケットの時代です。威力を稼ぐには前に振るしかなかったのです。ラケットを前に振るなら横を向いておく必要はありません。前を向きやすい足運びが適しています。何なら右足着地もいた時代です。


スピンをかけたい人:後ろ足は固定でよろしいかと。横向いたままで過ごしましょう。

威力を上げたい人:うまく倒れ込みながら打ちたいですので、足を寄せて不安定なバランスにしておきましょう。

早く相手を見たい人:後ろ足で前足を追い越しても良いかと。スムーズに前を向けます。ネットダッシュするならこれもあり。


ちなみに1980末のランキングを紹介しておきます。1位ボルグ、2位マッケンロー、3位コナーズ、4位ビラス、5位マイヤー、6位レンドルと並んでます。あとはメジャーどころだけ紹介すると、9位ゲルライテス、13位タナー、18位ノア、19位アムリトラジくらいかな。知っているプレーヤーいますか?


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