イベントスタッフのすゝめ ~基本編~
皆さまご無沙汰しております。
NGMの北浦です。
しばらくnoteの更新を怠けてしまいました。
久しぶりの投稿となる今回は、eスポーツから少し離れて
「イベントスタッフとして、より高いお給料がもらえて、しかも楽できる方法」
について、僕なりの経験や考え方を「基本編」と「応用編」に分けてお話ししたいと思います。
てなわけで、今回は「基本編」です。
数分でスッと読め(ると思い)ます。
イベントスタッフはオイシイ!
コロナ禍がようやく収束の兆しを見せはじめ、これから全国各地でかつてのように大小さまざまなイベントが開催されることでしょう。
(というか、そうなってもらわないと、僕らにとって死活問題です)
イベント会場ではたくさんのスタッフが働いていますが、大きくは以下の二つに分かれます。
A:管理・運営スタッフ
そのイベントを取り仕切り、管理・運営するスタッフ
▶運営・制作会社の社員がほとんど
B:当日スタッフ(または現場スタッフ)
イベント当日、会場内の各ポジションに割り当てられた仕事を担当するスタッフ
▶学生やフリーター、派遣スタッフ、または運営会社社員の友人・知人など
NGM(株)はeスポーツイベントの企画・運営をするのが仕事なので、僕やNGMの社員たちはAに属します。
Bは書いてある通りですが、最近では大手企業が社員に副業・兼業を認めるケースが増えてきたので、今後は「普段は○○株式会社(上場企業)の正社員です」なんていう人が、うら若き大学生たちと一緒にイベント会場で汗を流している、てなことも普通にあるでしょうね。
ちなみに、もちろん差はありますが、土日に開催されるイベントで2日間終日働けば、未経験者でも大体2~2.5万円はもらえます。
1か月(4週)のうち2週働くだけで、4~5万円手に入るのは大きいですよね。
しかもイベント現場の場合、毎回仕事内容が変わります。
つまり、お店などのアルバイトと違い「専門的ことを覚える必要が無い=未経験者でも働きやすい」んです。
そしてもちろん、イベント現場の経験者は歓迎・優遇されますし、「経験が給料に反映されやすい業界である」とも言えます。
現場で少し上のポジション(ランク)にいければ、アルバイトでも2日で3~4万円ぐらいもらえるケースもあります。
それとまああれですね。
イベント現場はいわゆる「出会い」というやつが多いですね。笑
私たち、イベントスタッフのアルバイトで出会って付き合いました!
なんて話はザラです。ザラすぎて、ここ数年はいちいち気にもならなくなりました(=おっさん化)。
注:明らかに「コイツ出会い目的で来とるな~」という子は、僕ら運営側から見たら実はバレバレで、そういう子は現場では重宝されません。されませんし、同性ばっかりのポジションにわざと入れられたりします。
なので仕事はマジメにやりましょう。しかもマジメな方が、結果的にモテます。
まあそんなこんなで、イベントスタッフはオイシイんです。
現場では「上に行くほど楽」になる
さて、そんなこんなでアナタはイベントスタッフとして働くことになりました。
たいていの場合、その日のオシゴトはこんな流れです。
①集合・点呼(だいたい朝の7時とか8時)
②朝礼(マニュアル配布、イベントの説明など)
③配置(ポジションごとに仕事の説明)
④業務(マジメに頑張りましょう)
⑤終了・解散(お疲れ様でした)
で、組織的にはこんなヒエラルキーになっています(一例)。
1.統括責任者
→イベント全体を仕切る人。プロデューサー。
2.各部門責任者
→運営会社の社員。ディレクター。
3.ポジションリーダー
→若手社員か、経験ありのアルバイト。
4.現場スタッフ(アナタ)
→ほとんどはココからスタート!
1と2はイベント会社の社員なので、年がら年中イベントのことばっかりやってる人です(僕)。なのでここでは深くは触れません。
アルバイトとして参加する皆さんはだいたい4から始まるわけですが、正直ココは運が悪いとしんどい場合も結構あります。
例えば、夏休み中のフェス現場とかで、部門責任者やリーダーから
「アナタは駐車場に終日立って、お客様を会場まで誘導してください」
と言われてしまった場合、その日は「苦行をしに来た」と思いましょう。
数分おきに腕時計を見て「休憩まであと○○分…」と考えながら、汗だくで一日を過ごします。
(画像はイメージです)
ようやく解放される頃には、顔は日に照らされて真っ赤だし、時計を付けていた腕を外すとくっきり跡が残っています。
その日焼け、ひどい時はその年の冬まで残ったりもします(経験者談)。
なので、4から始まったそこのアナタ、今後もイベントスタッフとして働くなら、一刻も早く3に昇格することを目指しましょう。
3に上がり、ポジションリーダーになれれば、一気に変わります。
体育会系の部活でいう“1年生と3年生”ぐらい変わります。マジで。
そして、4から3に昇格するのに、そんなに難しいことはありません。
ちょっとした心構えとコツをつかめば、早ければ2~3回目の現場からリーダーにしてもらえたりなんてこともあります。
イベントスタッフに求められる素質5か条
僕自身、イベント業界に身を投じてかれこれ20年以上になりますが、はじめはもちろん下っ端(上記の4)からスタートしましたし、しんどい思いもたくさんしてきました。
イベント現場ではリーダー以上になれば仕事が”楽”になります。
楽というか、「仕事を楽しめる」ようになります。
もちろんそれなりの責任(部下の管理や一定レベル以上のお客様対応等)は生じるわけですが、楽しみながらできるので、まず時間が一瞬で過ぎます。
時間が一瞬で過ぎるので、アルバイトによくある「自分の時間を売ってお金を稼いでいる」というネガティブな感覚が無くなります。
そして、上司(部門責任者)や部下(アルバイト)との接点も増え、頼りにされるので、
「自分はこの場に必要とされている」
というモチベーションにつながります。
じゃあどうやってそのリーダーになれんねん、という話ですが、簡単に言えば「この子、できるな」と思わせられるかどうかです。
現場の上司やリーダーにそう思わせるために必要となる要素は
①誰に対しても、とにかくハキハキと受け答えする
②細かいことでも報告をする
③知らないことを恥だと思わない
④疑問に思ったことは素直に質問する
⑤イベント会場のトイレと出入口の場所を把握する
この5つです。
これだけ意識しておけば、上司やリーダーから一目置いてもらえるようになります。
では、この5つをもう少し掘り下げてみましょう。
①誰に対しても、とにかくハキハキと受け答えする
相手の目を見て、返事や受け答えをわかりやすくする。これだけです。
簡単なようで、実はこれができるスタッフ(特にイベント未経験者)が意外に少ないんです。
点呼で名前を呼ばれて、返事をしているのに声が届いていない、とかは論外です。
②細かいことでも報告をする
経験が少ない人ほど「こんな(しょうもない)ことを報告しても意味ないよな…」と思ってしまいがちです。
それが「しょうもないこと」なのか「意外に重要なこと」なのかは、現場のリーダーが判断しますし、リーダーの目線で言えば「この子はしょうもないことばかり報告してくるな」とは、あまりなりません。
なので、よほど忙しい時でない限り、自分が与えられたポジションで起こった事柄に関しては、その都度隙を見てリーダーに報告するようにしましょう。
③知らないことを恥だと思わない
同じイベントが毎週、毎月行われているわけではないので、そのイベントについて末端のスタッフが知らないことがあるのは当たり前です。
例えばお客様から
「このエリアにはどうやって行けばいいですか?」
と聞かれても、そこが担当外の場所の場合、きっと答えられません。
大事なのはその時に
「すいません、わかりません」
と答えて終わらせるのではなく、
「私ではわかりかねますので、わかる者におつなぎします」
と答えてリーダーに委ねるか、インフォメーションブース等に案内することです。
知らないことは、恥ではありません。
④疑問に思ったことは素直に質問する
前述の通り、イベントの当日スタッフはわからないことだらけです。
なので、マニュアルなどを見て、せめて「ここは自分が関わっていそうだな」と思うところは、素直にリーダー以上の人に質問し、確認しておきましょう。
最悪なのは「知ったかぶり」です。
③の通り、知らないことは知らないで大丈夫です。
知らないのに、さも知っているかのように間違った内容をお客様に案内したりするのだけはやめましょう。
知ったかぶり、ダメ。ゼッタイ。
⑤イベント会場のトイレと出口の場所を把握しておく
現場でどのポジションに充てられるかは様々ですが、どんな場合も、お客様から
「トイレ(または喫煙所)はどこですか?」
「出口(または最寄り駅や駐車場)はどこですか?」
の2つはたいてい聞かれます。
で、そのどちらも確認するのは難しくないことなので、その日の仕事が始まる前にリーダーに確認しておきましょう。
そして、この確認を自らしておくことで、リーダーから
「この子は基本がわかっているな」
と思ってもらえたりもしますので、一石二鳥ですね。
特別な技能や知識は一切不要!
「イベントスタッフのすゝめ ~基本編~」はこんなところです。
そう、特別なことは何もいりません。
皆さんが学校で当たり前のように教わったり、友達付き合いなどで経験したことをそのまま活かすだけで、イベント現場では重宝されます。
それでお金がもらえて、出会いも生まれて、さらに楽しいとなれば、もう幸せ以外の何物でもないですよね。
次回はこの基本を基にした「応用編」をお届けします。
近日中に公開予定ですので、お楽しみに!