フィンランド手話とスウェーデン手話について
今日、Twitterでクリス気軽にRPして下さい (@kris_desu )さんと、北欧の「手話」について、前から疑問に思ってたことをぶつけてみた。
なぜかというと、私がスウェーデン語とフィンランド語が全く話せない、読めないので、この両方の言語が話せる聴者がいるのかな?と思ったのが始まり。
スウェーデンとフィンランドは、地図を見ると一部は陸続きだけど、間に海がある。
それで、クリスさんに尋ねてみた。
『フィンランド-スウェーデン手話を使う人はわずか300人しかおらず、ユネスコの絶滅危機言語リストに記載されている。』
これは、どういうことなのか?
フィンランドの手話とスウェーデンの手話両方が出来る人が300人しかいないってことなのですか?と。
クリスさんが調べてくれた内容はこうだった。
要するに、フィンランドに住んでいる、スウェーデン系のマイノリティのろう者が、スウェーデンに基づいた、フィンランドスウェーデン手話を使用して話すこと。
その手話は、フィンランド語の単語や文法も混ざるため、スウェーデン手話でもなく、フィンランド手話でもない状態。
今は、この言語を教える学校がなく、スウェーデン系は、フィンランドからスウェーデンに行って、スウェーデンの手話を学ぶという。
それが、ユネスコの絶滅危機言語リストに記載されている300人。
日本でいうと、方言が廃れてしまっているのと似た状況と考えればわかりやすいかもしれません。
この300人しかいないという、人がいなくなってしまったら、、、?
北欧での、ろう者の権利や手話への認知はこのように!
【フィンランド】
フィンランドでは、1995年に、憲法で「手話」が言語として認知され、少数言語ともに、準公用語扱いになっています。
(フィンランド憲法第17条 (言語条項・自分の言語と文化に対する権利))
また、2015年3月に、フィンランド手話とフィンランド-スウェーデン手話を、フィンランドで使われる2つの手話として定義。
フィンランド-スウェーデン手話を使う人はわずか300人しかおらず、ユネスコの絶滅危機言語リストに記載されている。
【スウェーデン】
スウェーデンでは、2009年の「言語法」により、「スウェーデン手話についても、これらを保護し促進する責任を負う。」と手話は公用語と同じ扱いであるとされている。
またスウェーデンの高校では、フランス語やドイツ語と同じレベル扱いでスウェーデン手話を科目として導入しています。
【ノルウェー】
ノルウェーは、1997年に、ろう教育がバイリンガルになり、教育法2-6条項には、「手話言語を第一言語としてもつ生徒は、基礎学校で、 手話を使った指導を受ける権利を有する。」とある。
【デンマーク】
デンマークでは、手話をろう児の第一言語:母語、国語を第二言語と認識した教育法が基本となっている。
日本ではどうなっているでしょうか?
手話言語条例が、各地で成立されていますが、それがどうのような動きをするのか、あなたは知っていますか?
これだけ、成立されているにもかかわらず、手話は公用語と同じ扱いにする、というのはまだです。
引き続き、北欧における「手話」やろう者の権利については、クリスさんともに調べていきます!
クリスさん、ありがとうございます!!!!