子どものどこにフォーカスしていますか?
「子どもについて感じていることを率直に話してみてください」
もしいま突然このように言われたら、あなたはなんて言うと思いますか?
考えてみてください。
ポジティブなことが多そうですか?
ネガティブなことが多そうですか?
じつは、ほとんどの場合、ネガティブ要素のほうが多くあがります。
それはなぜでしょう?
それは、あなたがネガティブ要素に、よりフォーカスしているからです。
私たちはだれもが見えないメガネをかけていて、そのレンズ(パラダイム)を通してすべてのモノゴトをみています。つまり思い込みのことです。
私たちは、モノゴトをあるがまま見るのではなく、思い込んでいるものを無意識に探そうとするので、ネガティブなメガネをしていれば、当然ネガティブ要素ばかりが目につきます。子どものことを「できない子」としてみていれば、できていないところばかり見えてくるのです。
ここで、ひとつのお話をシェアさせていただきます。
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ある小学校の話です。
学力テストの結果をコンピューターが間違って、優秀な子が問題のある子、問題のある子が優秀な子としてデータを出してしまいました。先生がその間違えに気づいたのは4ヶ月後。
あわてて再テストを行った結果、なんといままで優秀だった子たちの成績が落ち、問題だとされていた子たちの成績が上がっていたのです。いったいなぜなのでしょうか?
じつは、先生は優秀であると判断された子たちに、いつもの教え方がうまくいかないことに戸惑っていました。
でも、「この子たちは優秀であるはず!きっと私たちの教え方がいけないのだろう」
そうやって自分の教え方を変えて、子どもたちが理解するまで教えていたのです。
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いかがですか?
先生の子どもにたいするパラダイムが変わっただけで、態度や行動が変わり、子どもたちの成績にも影響がありました。できると思ってみればできる子に育つし、できないと思ってみれば、本来の可能性を制限してしまうこともあるということです。
「子どもについて感じていることを率直に話してみてください」
この答えこそが、いまのあなたの子どもにたいするパラダイムです。
子どもは12歳までに掛けられた言葉どおりの人間に一度なると言われています。
つまり、どのようなパラダイムで子どもをみて、どのような言葉を掛けるかが、子どもの人格形成や本来の可能性を引き出せるかどうかにかかっているのです。
自粛期間中は子どもたちと過ごす時間が多いと思うので、ぜひこのタイミングでパラダイムをポジティブに変えて、子どもたちの良いところや出来ているところにフォーカスするようにしてみてください!