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【歌詞和訳】The Get Up Kids『Holiday』 -90's EMOを代表する名曲は切ない失恋ソング


The Get Up Kids

 アメリカの90’s エモシーンを代表するバンドといえば、Jimmy Eat World や Sunny Day Real Estate、Mineral に American Football など枚挙にいとまがないが、その中でも最もキャッチーで青春を感じさせるバンドといえば、やはり The Get Up Kids だろう。
 アメリカ・カンザス州出身の5人組は、たったの2日半でレコーディングされたという1st アルバム “Four Minute Mile” で若々しい輝きを放ちながらデビューし、1999年にリリースした “Something to Write Home About” で一躍人気バンドの座へと躍り出た。その後は一度解散を経験しながらも再結成し、現在に至るまでその音楽性は変遷しながらも、今なお活動を続けている。


Something to Write Home About

 そんな彼らのアルバムの中で、世間的な代表作でもあり、筆者の一番のお気に入りでもあるのが、”Something to Write Home About” だ。

 まだ荒削りだった一作目と比べて演奏技術もレコーディング環境も格段に向上し、それでいて甘酸っぱい青春の煌めきは失わず、力強いバンドサウンドとキャッチーなメロディには更に磨きがかかっている。
 3rd以降のTGUKの作品は次第にエモ/ロックの要素が減っていき、それはそれで良い音楽にはなっているものの、やはり好きなのは1stと2ndで、正直3rd以降のアルバムにはあまり詳しくない。そして1stと2ndの間でも、圧倒的に2ndの方が聴いている。筆者はこのアルバムが大好物なのだ。
 本当にケチの付け所がない名盤で、特に1曲目の “Holiday” から2曲目の “Action & Action” の完璧な流れ、そこから一気にしっとりとした “Valentine” で泣かしにかかる構成は素晴らしい。疾走感のある曲もスロウなバラードも、泣きのギターとタイトなリズム隊、エモーショナルな歌唱とそれに華を添えるキラキラとしたキーボードの音色が、これぞエモだといった感じに心を揺さぶる。
 今回はそんなエモ史上に残る名盤のリードトラックである “Holiday” の歌詞を和訳する。


Holiday/The Get Up Kids


What became of everyone I used to know?
俺の知ってるみんなはどうなっちまったんだ?

Where did our respectable convictions go?
俺たちのご立派な信念はどこに行っちまったんだよ

Your words don't match the story that your actions show
お前は言ってることとやってることが矛盾してるよ

What do I know?
俺に何がわかるっていうんだろうな

I'm sure you can't help but remembering
だけどお前だって思い出さずにはいられないはずだ

I thought that you'd be the one not to forget
お前は俺にとって忘れられない人になるだろうなって思ってた

Remembering's not helping you yet
そんなのお前にとっちゃどうでも良いことなんだろうけど

Say goodnight means goodbye
おやすみって言うけど、それはさよならって意味なんだろ

I know you think my life would stop when you're away
お前は、自分がいなくなったら俺の人生は止まるって思ってるよな

Maybe I can see you on the holidays
きっと休みの日に会うこともあるだろう

You're worlds away
俺たちの世界は離れちまったけど

I've never forgotten all our yesterdays
俺はお前と過ごした日々が一つだって忘れられない

But I'm lucky if we're speaking on the holidays
それでも、休日に話せたらラッキーだって思うよ

The evidence presents itself accusingly
Your absence speaking everything you think of me
今お前が一緒にいないこと、それ自体が、お前が俺のことをどう思ってるかを教えてくれる証拠なんだよな

Now that I am faced with opportunity
偶然会えたからわかったけど

You're not remembering
どうやらお前に気持ちは残ってないみたいだ

I'm not asking you anyway
何もお願いするつもりはないさ

And even if you ever could cave in
もしお前が折れてくれたとしたって

I wouldn't know where to begin
俺だってどこから始めればいいかわからないんだから

Say goodnight means goodbye
おやすみってのは、さよならのことなんだろ

I know you think my life would stop when you're away
お前は、自分がいなくなったら俺の人生が止まると思ってるよな

Maybe I can see you on the holidays
休みの日には会えることがあるかもしれない

You're worlds away
俺たちの世界は離れちまってる

I've never forgotten all our yesterdays
俺はお前と過ごした日々が一つだって忘れられない

I'm lucky if we're speaking on the holidays, holidays
それでも、休日に話せたらラッキーだって思うよ

Say goodnight means goodbye
おやすみって言うけど、それはさよならって意味なんだろ

I know you think my life would stop when you're away
お前は、自分がいなくなったら俺の人生が止まるって思ってるよな

I'm lucky if we're speaking on the holidays, holidays
俺は、また休日にでもお前と話せたらいいなって思ってるよ

まとめ

 以上、”Holiday” の歌詞を和訳した。別れた相手のことを忘れられない、切なくて泣き虫なラブソングだが、”I’m lucky if we’re speaking on the holidays” って思っちゃう気持ちも少しわかるな…。
 個人的に好きな歌詞は、”And if you ever could cave in / I wouldn’t lnow where to begin” で、今更やり直せないと自分だって思っているけど、それでも忘れられなくて、せめて休日に話せたらラッキーだなって思ってしまうのが情けなくて切実でリアルだなと思う。
 このエモーショナルなボーカルと泣きのサウンドを聴けば、疾走感のあるメロディだけどこれは切ない曲なんだろうなと、英語が分からなくてもなんとなくわかるんじゃないだろうか…。ラスサビ前のギターソロが甘酸っぱい切なさで溢れすぎている。
 エモというジャンルに触れたことのない人でも、The Get Up Kidsのキャッチーなメロディはとっつきやすいと思うので、ぜひ一度聴いてみてほしい。そして、”Holiday” からスムーズに繋がる2曲目の “Action & Action” を聴けば、その素晴らしさにきっと一気に45分間、本アルバムを走り抜けてしまうだろうと思う。

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