kent (音楽レビューブログ)

主に音楽について書きます。 US・UKのインディーロックを中心に、アルバムレビューや歌詞和訳の記事を投稿。 Like: ラブリーサマーちゃん、oasis、TFC、The Wannadies、Death Cab for Cutie、スピッツ、etc...

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最近の記事

【歌詞和訳】Oasis / 『Acquiesce』 -祝・再結成&来日決定!伝説の兄弟が二人で歌う最強のB面曲

◆Oasis と 『Acquiesce』 Oasis来日公演決定!8月に再結成を電撃発表してから3ヶ月、ようやく来日公演の日程が発表された。2025年10月25日、26日の東京ドーム2Days。先着ではなく抽選による販売であるにも関わらず、抽選受付開始の2024年11月22日正午からしばらくはチケットサイトのサーバーがダウンするほどアクセスが集中し、SNSのタイムラインもOasisの話題一色で、その圧倒的な人気を改めて実感させられる1日だった。どうかチケットが当たりますよう

    • 【歌詞和訳】Death Cab for Cutie / 『Marching Bands of Manhattan』 -悲しみに飲み込まれないように抗う、純朴な優しさの行進曲

      ◆Death Cab for Cutie と 『Marching Bands of Manhattan』 以前に『What Sarah Said』の歌詞を和訳した時にも紹介したが、Death Cab for Cutie はアメリカを代表するインディーロック・バンドであり、彼らの5thアルバムである『PLANS』は、究極のベーシックとも言えるような極上のサウンドと、ポップセンスを備えながらも繊細で抒情的なメロディを味わえる傑作中の傑作だ。そんな名盤の1曲目を飾るのが、本記事で和

      • 【歌詞和訳】Death Cab for Cutie / 『What Sarah Said』 -人の死をどこまでもリアルに描いた真に迫る歌詞世界

        ◆Death Cab for Cutie アメリカを代表するインディーロック・バンド、”Death Cab for Cutie”。フロントマンを務めるベン・ギバートの優しく儚げな歌声と、こだわり尽くされた緻密で美しいサウンド、叙情的かつ普遍的なメロディセンスが魅力。シンプルに良いメロディが聴きたい時にも、美しいサウンドを楽しみたい時にも、繊細な歌詞世界に浸りたい時にも、良い音楽を欲する全てのタイミングで満足できる鑑賞体験を提供してくれる、超実力派バンドだ。  1998年に

        • 好きなアルバム10選

          ◆愛聴盤セレクション 今回は特定の曲やアルバムのレビューではなく、筆者の好きなアルバムを10枚紹介する。もうすでに9本の記事を投稿しているので若干の今更感は拭えないが、どういう音楽を好きなのかが分かりやすく伝わる記事を書きたく、このテーマを選択した。ルールは、「昔から聴いているから」などの思い入れや自分の音楽性への影響は考慮に入れず純粋に今好きなアルバムを選ぶこと、そして偏ると面白みがないので1アーティストにつき1枚のみを選ぶことの2つだ。ランキングではなくあくまで10選、ア

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        • 歌詞和訳
          9本
        • アルバムレビュー
          2本
        • アーティスト紹介
          1本

        記事

          【ライブレポ&歌詞和訳】Teenage Fanclub Japan Tour 2024 / 『Your Love Is the Place Where I come From』

          ◆Teenage Fanclub Japan Tour 2024 イギリスはグラスゴー出身の伝説的ロック・バンド、Teenage Fanclubの概要ついては、以前に彼らの楽曲である『Sparky’s Dream』の歌詞を和訳した記事で軽く紹介したので、ここではバンドの紹介は割愛したい。  2024年2月から3月にかけて、彼らの5年ぶりのジャパン・ツアーが東名阪の3会場で開催され、筆者は昨日3月1日に名古屋CLUB QUATTROで行われた二日目の公演に参加した。約50

          【ライブレポ&歌詞和訳】Teenage Fanclub Japan Tour 2024 / 『Your Love Is the Place Where I come From』

          【歌詞和訳】Pavement 『Spit on a Stranger』 -時制に幅がある詞で歌われているのは過去の恋?現在の恋?

          ◆Pavement Pavement は、アメリカはカリフォルニア州出身のオルタナティヴ・ロックバンドだ。90年代のオルタナシーンを代表するバンドながら、正直に言えば筆者はあまり詳しいわけではなく、ちゃんと聴き始めたのは今年の夏の終わり頃のことで、どのアルバムも聴き込んだといえる域には達していない。そんなわけで、いい加減な知識と感想をここに書くのは気がひけるのだが、好きなことには間違いないので、いつか自信を持ってファンだと言えるようになった日に加筆なり特集記事の投稿なりをした

          【歌詞和訳】Pavement 『Spit on a Stranger』 -時制に幅がある詞で歌われているのは過去の恋?現在の恋?

          【歌詞和訳】Teenage Fanclub『Sparky's Dream』 -瑞々しい恋心が切なく弾ける、ピュアなメロディと美しいハーモニー

          ◆Teenage Fanclub スコットランド・グラスゴー出身のギター・ポップ・バンド、"Teenage Fanclub"(以下 "TFC" )。1989年の結成から34年が経過した今もその作品の数々は少しだって色褪せていない、言わずと知れたレジェンド・バンドだ。彼らの特徴は、3人のソングライター(うち一人は2018年脱退)が生み出す普遍的でポップなメロディと、それを奏でる美しいハーモニー。サウンド的には、初期のざらついて歪んだノイジーなギターサウンドから、”Songs F

          【歌詞和訳】Teenage Fanclub『Sparky's Dream』 -瑞々しい恋心が切なく弾ける、ピュアなメロディと美しいハーモニー

          【歌詞和訳】The Wannadies『How Does It Feel?』 -理想と現実のギャップに対する葛藤を爽やかに歌い上げる強かさ

          ◆The Wannadies The Wannadiesは、スウェーデン出身のギター・ポップバンド。1988年に活動を開始しており、同国の他バンドと比べると、日本でも有名なスウィディッシュ・ポップの代表格であるThe Cardigansの4年先輩、洗練されたサウンドと紅一点ジェニーの美しいボーカルが魅力的なCloudberry Jamの3年先輩、スウェーデン語詞での作詞スタイルを貫く国民的バンドであるkentの2年先輩にあたり、この時代に活躍したスウェーデンのロックバンド

          【歌詞和訳】The Wannadies『How Does It Feel?』 -理想と現実のギャップに対する葛藤を爽やかに歌い上げる強かさ

          【歌詞和訳】Elliott Smith『Say Yes』 -早逝の天才が遺したリアルで切実なラブソング

          ◆Elliott Smith と Say Yes  アメリカを代表するシンガーソングライターの一人、エリオット・スミス。34歳というあまりの若さでこの世を去った早逝の天才は、その短い人生の中で、素朴でありながら奇抜でもあり、初めて聴くような曲なのに心にストンと収まる、唯一無二のメロディの数々を残してくれた。  職人気質で目立つことのなかった彼が一躍脚光を浴びたのは、映画「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」の主題歌として提供した "Miss Misery" がアカデミー

          【歌詞和訳】Elliott Smith『Say Yes』 -早逝の天才が遺したリアルで切実なラブソング

          【アルバムレビュー】ラブリーサマーちゃん『THE THIRD SUMMER OF LOVE』 -良い曲・良い音・良い演奏…音楽のピュアな魅力が極まる超名盤

          🟧THE THIRD SUMMER OF LOVE ラブリーサマーちゃんの現行最新アルバム “THE THIRD SUMMER OF LOVE” (通称 “3SOL”)の全曲について、一曲200〜300字程度の簡潔な感想に抑えることを目標とし、レビューを行う。  また、記事の最後には「好きな歌詞ランキングBEST10」を掲載している。素晴らしい歌詞の数々もこのアルバムの大きな魅力の一つなので、10個に絞るのは相当苦労した。そちらもぜひ併せて読んでもらいたい。 🟧全曲レビュー

          【アルバムレビュー】ラブリーサマーちゃん『THE THIRD SUMMER OF LOVE』 -良い曲・良い音・良い演奏…音楽のピュアな魅力が極まる超名盤

          【歌詞和訳】The Get Up Kids『Holiday』 -90's EMOを代表する名曲は切ない失恋ソング

          The Get Up Kids アメリカの90’s エモシーンを代表するバンドといえば、Jimmy Eat World や Sunny Day Real Estate、Mineral に American Football など枚挙にいとまがないが、その中でも最もキャッチーで青春を感じさせるバンドといえば、やはり The Get Up Kids だろう。  アメリカ・カンザス州出身の5人組は、たったの2日半でレコーディングされたという1st アルバム “Four Minute

          【歌詞和訳】The Get Up Kids『Holiday』 -90's EMOを代表する名曲は切ない失恋ソング

          【曲レビュー】スピッツの名曲「サンシャイン」、その内容は親から子への愛の歌?

           今から29年前の9月、スピッツが通算5作目となるオリジナルアルバム「空の飛び方」をリリースした。代表曲の一つである「空も飛べるはず」や、人気シングルの「青い車」や「スパイダー」、ライブで盛り上がるロックチューン「不死身のビーナス」などといった人気曲も多く収録されており、次作「ハチミツ」でのスマッシュヒットを既に予感させる名盤に仕上がっている。個人的にも、スピッツのアルバムの中でかなり好きな一枚である。  そんな本作の最後を飾る曲が、今回取り上げる「サンシャイン」だ。 曲の

          【曲レビュー】スピッツの名曲「サンシャイン」、その内容は親から子への愛の歌?

          【偏愛アーティスト紹介】ラブリーサマーちゃん -可愛くてかっこいいピチピチロックギャルの魅力紹介&厳選曲レビュー

           2023年9月8日、東京・鶯谷にて、ラブリーサマーちゃん単独ライブ 「ラブリーサマーソニック2023@東京キネマ倶楽部」 が開催された。  大阪の味園ユニバースと同様、元キャバレーの会場で行われた同ライブは、ラブリーサマーちゃんとバンドメンバーの魂震えるパフォーマンス、スタッフの皆さんのアツいサポート、そしてファンの皆さんの熱量により最高の盛り上がりを見せた。  同ライブの感想については既にとある形で文章にしたのだが(とは言えまたTumblrとかにも書くかもしれない)、一週

          【偏愛アーティスト紹介】ラブリーサマーちゃん -可愛くてかっこいいピチピチロックギャルの魅力紹介&厳選曲レビュー