「自分の化粧品くらいは自分で買えるだけの稼ぎを持ち続けるのが大切」
2020年 国内初で病気や障がいのある子ども専門の医療ケアグッズとお見舞い品のECマーケットプレイスをサービスローンチした。
その際、1通の手紙が事務所に届いた。
3枚の便箋にびっしり手書きの文章と、お母さんと医療的ケアが必要なお子さんの写真が入っていた。
要約すると、
●チャーミングケアモールのようなサイトを立ち上げてくれて本当にありがとうございますというお礼の言葉
●自分もこういうものをやってみたいと思っていたけれど、なかなか一歩を踏み出せずにいる事
●とても勇気をもらったので、直接お話をする機会をいただけるのならば話がしてみたいという事
などが書いてあった。
当時、サービスローンチに際して伴走していただいていた企業の社長やスタッフにそれを知らせたら
「サービスを立ち上げて、メディアから連絡があったり取り上げられることはあったとしても、
サービスローンチ早々にユーザーからファンレターが届くってことは滅多にあるもんじゃない。このサービスはやはり必要なものなんですね。」
と言っていたのを記憶している。
書いてあったメールアドレス宛に返信を送ったのだけど、連絡はなかったのでどうしたのだろうとは気になりつつも、メールアドレス以外に連絡方法が記載されていなかったので、そのまま3年の月日が経った。
先日、運営しているチャーミングケアで媒体を使って求人を出した。
今まではTwitterを中心としたSNSや、元々の繋がりでのみしか行っていなかったのだけれど、地元大阪池田市の事務所に通勤可能な方を募集したかったので「アルバイト」で募集をしてみた次第。
そんなに時給が良いとはいえない「アルバイト」にも関わらず、1週間で問い合わせも含めると20人弱の方からの応募があった。
通勤可能な方という条件だったにも関わらず全国から応募があり、そのほとんどが病気や障がいのあるお子さんのケアで働きづらさを抱えている保護者の方からだった。
今回の募集は、アンバサダー(病気や障がいのある子どものケアで働きづらさを抱えている保護者の就労サポート事業)とは少し違うものだったし、何より通勤可能な方がマストという条件だったので大変申し訳ないなと思いつつ送ってくださった履歴書を見て採用活動をしていたらその中に見覚えのある顔と名前があった。
3年前にお手紙をくださった方だった。
お住まいは大阪ではないので、今回の採用条件には当てはまらないのだけど、お手紙をくれたことに関してきちんと感謝の言葉を伝えなきゃと思い、面談の手配をとった。
オンラインでお話をした彼女は就労意欲はあるのだけれど、やはりなかなか一歩目が踏み出せないとご自身でもおっしゃっていた。
3年前のお礼と今回の募集の趣旨をお伝えした上で、5月15日付でアンバサダーとしてジョインしていただくことになった。
それにより有償で業務委託契約をしていただいているアンバサダーのメンバーは総勢15名。
どうやら、今のわたしのキャパシティではこの人数が有償でお仕事を供給し続けられる限界人数だ。
しかしながら、先日 TV番組で上沼恵美子氏が
「自分の化粧品くらいは自分で買えるだけの稼ぎを持ち続けるのが大切」
とおっしゃっているのを聞いて、わたしも心からそう思う。
ご縁があってアンバサダーとして活動してくださるメンバーの皆さんが自分の化粧品を自分の稼ぎで買える状況を継続していけるように。
(ちなみにアンバサダーには男性もいるので、化粧品だけじゃなくてもいいけど)
引き続きわたしはその環境を担保することを、気張っていきたいと思う。