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ハフポストミーティング(第2回)参加レポ


先月の東京の出張の際、たまたまタイミングがあったので、ハフポストミーティングに参加させていただいた。

テーマは「ネットスラング『子持ち様』問題」

長男(高1)と一緒に「子連れ様」として参加したのだけど、アウェー感は全然なく、長男氏も一緒に意見交流をさせてもらった。

以下わたしの感想と私見

驚いたというか、なるほどと思ったのが、わたしが長男を出産したのが2009年。

その頃の世の中はまだ「子どもを産んだら女性は仕事を辞めるもの」というような風潮があり、特にわたしのいた広告関係の仕事は、出産後も仕事を続けている人はほぼおらず… 結婚・出産したら仕事を辞めるか、そもそも結婚しないかの2択しかないような状況だったので、結果わたしは仕事を辞めてキャリアストップしている。

ところがいつの間にやら、子どもを産んでも仕事を継続している女性が普通にいる世の中になっていて、なんなら「子持ち様」と「様」までつけられて居場所を確保しているではないか。

例え嫌味であったとしても、市民権を得ているのはすごい進歩じゃないかと思う一方で、わたしは働きたくても働けなかった(企業の風潮に加えて、一旦仕事を辞めてしまうと子育て生活と労働と収入のバランスが取れなかった)ゆえ、なんともいえない理不尽さを感じながら前段の話を聞いていたら、記事にもあるように2010年ごろから社会の制度が変わり始め、子どもを産んでも辞めなくていい世の中になっていったとのこと。

参加者や記者の中には2009年前後に子どもを産んだ人が多く、皆それぞれに悔しい経験をしており、妙な連帯感が生まれていた。

話の主語は子どもを抱える労働者(男女問わず)になっており、「健常な子ども」を育てている労働者のケースだったのだけど、総じて「子育てって本当に大変なんだよね」という意見多数。

わたしも2009年を皮切りに2010年、2012年と3年連続3人男児を出産しており子育ての大変さはよくわかる。その上、子育てしながらの就労なんてもっと大変だろう。わたしは三男が3歳になるまで仕事をしていなかったのでわからないけれど、3人育てながらフルタイム勤務とか…もし就労し続けられていたとしても、そんなのどう考えたって無理ゲーだっただろう想像する。

その上そこに、子どもの病気や障害の要素が加わると大変なんてもんじゃなく、そもそも働けなくなる事だってあるということはしっかと伝えておいた。(チャーミングケアでやっている病気や障害のある子どもの保護者の就労サポート事業でのエピソードをいくつかシェア)

15歳の長男からの意見

長男(高1)からは、7歳で小児白血病に罹患して1年入院。復学してしばらくは「ザ・病気をした子」という外見(脱毛+浮腫み+血色悪い)だったこともあり、子ども同士でも配慮をしてもらっていたけれど、だんだん時間が経って見た目にも病気したことがわからなくなってきたら、もちろんその配慮はなくなる。

だけど目に見えない「心身のしんどさ・基礎体力の無さ」は継続しており、大人でいう有給休暇のような感覚で体調を整える時間が必要だったが、子どもの世界では「休む=うだるように熱が出たり凄い怪我をしたりする背景がある」という暗黙のルールがあって、授業や行事・部活を休むと「ずるい」と言われた。

先生に仲裁に入ってもらって理解はしてもらったけど納得したわけではないので、子ども同士で根本的に目線が合うことがなかったと。

要するに日本では「休む=悪」という文化が根強くて、それが子どもの世界にまで降りてきている印象があるというような意見を述べていた。

対面での意見交流の面白さ

参加してみて思ったのは、顔を突き合わせて意見交流を行うっていいなと感じた。

年齢も性別も住んでいる場所も就労環境もバラバラな、初めて会った人々が1つの話題について議論するって面白いなと。

自分で主催しているのとはまた違った面白さがあるので、たまに外部のこういった企画に参戦させてもらうのもいいもんだなぁと改めて感じた。

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