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【オルターガイスト】の基本/応用/今後について

皆さんこんにちは
今年も残りわずかですね。
そして、先日制限改訂の内容が明らかとなり、来年の1月からは新たな環境が始まります。

さて、今回投稿するテーマはいつまで経ってもその強さが衰えず、更には新規までもらえてしまう強豪テーマの【オルターガイスト】となります!
そして今回は共同執筆第2弾として、一緒に執筆していただいたのは…
「【オルターガイスト】と言えばこの人!」と名が挙がる
「Gen Gen さん(@16GenGen_094)」
https://twitter.com/16GenGen_094?s=20

非常に長い期間【オルターガイスト】を使用され、様々な環境でこのテーマを使い続けた彼から語られる理論は、僕自身も聞いて驚くようなプレイや考え方が沢山ありました。
「一見正解に見えるプレイが、実は多くのリスクを含んでいて本当は別のプレイを選ぶ事がベストだった」という状況が他デッキよりも特出して多い【オルターガイスト】ですが、本記事ではプレイ状況の例を挙げながら、その場面で考えられる選択肢と、その選択肢はどういうメリット/デメリットを含んでいるのか、などをお伝えしていきます!
そして、勿論皆さんが気になっている各デッキ対面での考え方やカード1枚1枚の採用理由など細かく執筆しています。
更に、『リンクロス』登場後の【オルターガイスト】の構築も載せていますので、本記事を最後まで読んでいただければ【オルターガイスト】の知識が大幅に広がる事は間違い無いでしょう!

それではまず、このテーマを使用するうえで理解が必要な“デッキの強み”をお伝えしていき、次の項目にて、新制限適用の【オルターガイスト 】の構築とそこに採用されている個々の主要カードにフォーカスしていきます。


〖デッキの強み〗

まず、このデッキの大きな強みは2つ
➀誘発への耐性と妨害の質の高さの両立
②『シルキタス』や『メリュシーク』等の豊富なサーチカードによるリソース

上記2点を念頭に置きつつ、似たような利点を持つデッキとして挙げられる【トリックスター】や【サブテラー】を初めとする罠デッキ、【転生炎獣】等の展開寄りのビートダウンデッキのそれぞれと比較していきましょう。
まず、罠デッキたちと比較した時、手札がメインギミックに寄ったとしても妨害の種類が豊富でかつ、リソースが切れないことや、他罠デッキには無い魅力である『メリュシーク』の存在、多くの罠デッキが苦手とする【エンディミオン】や【閃刀姫】に対して五分~有利を取れることが大きな差です。
劣っている点としては他罠デッキよりは誘発(特に『増殖するG』)に対して耐性が薄いことや、プレイの択が非常に多くミスによる負けが起こりやすいこと、『センサー万別』を初めとする場を縛る永続罠カードを採用出来ないこと等が挙げられます。

【転生炎獣】と比較すると『ガゼル』や『デバッガー』等、1枚からではリソースを構えるか、リソースを放棄して妨害を構えることしか出来ないのに対して、【オルターガイスト】は『フェイカー』を通すだけで“妨害と後続の両立が可能”な点と、“妨害を構えるまでに貰う誘発の量が少ない”点の2点で優位を取れています。
劣っている点としては初動で取れるライフの量や盤面の除去能力、『深淵に潜む者』を召喚できないという点が挙げられますが、前述につきましては後ほどご紹介する新規カードである『プークエリ』『メモリーガント』や、次回の最新弾であるETERNITY CODEに収録の『リンクロス』等により問題が解消するかと思われます。

プレイが難しく試合が長引きやすいのにも関わらずETで弱いのがネックですが、個人的に2019.10環境ではそれを差し引いても不利対面がおらずtier1と言って差し支えがないと思っています。
2020.01環境では『メリュシーク』が減ったものの『ワンフォーワン』が2枚なので、今まで通りの枚数である4枚に戻ったと考えれば差し支えがないと思いますし、『フェイカー』リリース以来、遂にまともな新規カードがPREMIUM PACK2020に収録され、その新規と相性の良いカードがETERNITY CODEにて登場するので、今期と同じかそれ以上に強化されると考えています!


〖メイン/エクストラ/サイド各カードについて〗

新制限後のわいぴー杯という大会で使用した構築となります。

そのうち【エンディミオン】と【インフェルノイド】と対戦した動画が上がると思いますので参考程度にお願いします。

改定前と比べてあまり構築は変わっていませんが、全体的に規制が緩い為、そこまでは構築を変える必要もないと考えており、新要素を試すという意味で『プークエリ』の採用、『魔封じの芳香』が流行りそうなので『拮抗勝負』を増量、改定の影響を受けたデッキの中でも特に規制が緩く分布が増えそうな【オルフェゴール】に対してメタを厚くし、気持ち程度ですが『ドラグーン』のメタとしてメインの『DDクロウ』を1枚『ヴェーラー』に替えて、サイドに『サタンクロース』と【壊獣】を採用しました。

エクストラは『ユニコーン』を抜いて『メモリーガント』を採用しましたがリンク3で除去効果持ちが無いことが不便な場面が多かったのでエクストラの再検討が必要だと思います。

また、今後の『ドラグーン』の流行り方等、分布の予想がつかないのでそれ次第ではまた変わってくるとは思います。

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〖メイン〗

『オルターガイスト・メリュシーク』

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1枚で初動+盤面の捲りをこなせるこのデッキで一番強力なカードでかつ、使い方次第ではプレイの上手い下手が明確に出てくるカードだと考えています。
墓地に送ることでサーチ効果を使用できますが、墓地に送る方法としては3点あります。
まずはその3点を説明し、次にサーチカードの基準を説明していきます。

➀リンク素材
②戦闘(効果)破壊
③『プロトコル』のコスト
方法がありますので、それぞれ説明していきましょう。

➀リンク素材
一番多く使用する状況に遭遇する方法で、唯一自分だけで完結した方法です。
『フェイカー』をサーチする事で、持っている罠がフリーチェーンで発動できるカードの場合、『ハーピィの羽根帚』や『ライトニングストーム』を発動されても罠を発動することで『シルキタス』の妨害を残せる他、『リンクリボー』や『アルミラージ』といった優秀なモンスターをフィールドに残せるので、『フェイカー』を成立させた後も戦闘破壊や効果破壊から守れるので、リターンが大きいです。
また、『スプーフィング』+オルターガイストモンスターを持っている時や『増殖するG』を持っている時、このサーチ効果にあえて『うらら』を発動させることによって、その他の通したい動きやカードを通しやすくすることが出来ます。
しかし、この動きは当然大きなリスクを含んでおり、上記のような状況ではない場合に発動される『うらら』や『スカルマイスター』『ファンタズメイ』、それに加えて後攻時であれば『墓穴の指名者』を発動されてしまう裏目があり、更に発動できる罠がフリーチェーンの罠ではなく『神の~』(宣告.警告.通告)等の場合、『フェイカー』をプレイした時、『無限泡影』などの無効系を発動されてしまう恐れもあります。
そうして後続が切れてしまうことがリスクとして挙げられます。
このように後続が切れる場合を重く見るならば『メリュシーク』を1体でリンク召喚せずに、別のオルターガイストモンスターを追加して『ヘクスティア』を成立させることで『うらら』を発動されても後続の確保がしやすくなりますし、『フェイカー』に対する『無限泡影』にも回答になります。
※とにかく『フェイカー』を早くサーチし、出すことにこだわらず、リソースの確保とリスクヘッジをしっかりと担保しましょう

②戦闘(ダメステ)破壊
戦闘破壊された時や②の効果に『神の通告』等を発動された時など、自分だけで完結した方法ではありませんが、唯一『うらら』をケアできる方法となります。
・先攻で『うらら』や『ファンタズメイ』等を発動されると厳しい場合
・罠デッキ相手の場合
・『神の~』を複数持っていて妨害数に支障が無い場合
上記のような『フェイカー』を出す必要の無い状況では『メリュシーク』をリンクせず、そのままターンを返すことによって、安全に後続を残しながら相手の伏せカードを牽制出来るので非常に強力な構えです。
また、後攻時に『メリュシーク』を召喚してダイレクトアタックの宣言をした時に『無限泡影』や『ウィドウアンカー』等の効果無効カードを発動された場合、相手の攻撃表示モンスター目掛けて自爆特攻を行うことで『メリュシーク』に相手の『無限泡影』を使わせながら、『うらら』や『墓穴の指名者』をケアして後続を残すことが出来ます。
この動きは、次ターンに『フェイカー』を特殊召喚する場合に発動できる罠が『プロトコル』や『スプーフィング』の時、『プロトコル』なら効果無効を食らわない、『スプーフィング』なら『無限泡影』を回避可能、『うらら』を発動されたとしても『スプーフィング』で後続へアクセス出来るようになるので、必ず『フェイカー』を加えたい時に重要となります。
ここで忘れてはならないのが、この方法で『うらら』をケアした後『フェイカー』ではなく『マリオネッター』をサーチすることもあります。『墓穴の指名者』や『無限泡影』の2枚目等の別のリスクはありますが、『うらら』に対して強く出られるので、選択肢に入れておくと戦略が広がります。

しかし、この戦闘破壊による方法は
・ライフが減少する
・先行で『メリュシーク』を棒立ちにさせていたら『インスペクトボーダー』を召喚されてしまう
・妨害数が見込みより足りずにワンキルされる
・フィールドに残りつつターンが返ってきたと思ったら大捕り物で奪われる
等がリスクとして挙げられるので、この点は覚えておき、状況に応じて選択する必要があります。

③『プロトコル』のコスト
リンク素材と戦闘破壊の折中案のようなものですが、双方のリスクを両方負うこととなるうえに、そもそも今回の構築では『プロトコル』を1枚しか採用しておらず、メリットも『ファンタズメイ』をケア出来る事と、相手のデッキが不明瞭な場合でも『プロトコル』を即打ち出来るくらいしかないのであまり行わないです。
実行する時は『フェイカー』を素引きしている場合や、『スプーフィング』+オルターガイストモンスターを両方持っている場合等、しっかりと後続を確保出来ている時や『強欲で金満な壺』でリンク1モンスターが全滅した時くらいだと思います。

・サーチ先の基準

『フェイカー』
→妨害欲しい

『マリオネッター』
→初ターンであれば『フェイカー』を既に持っているか、持ってないが妨害数が十分なので『増殖するG』をケアしたい状況
→『フェイカー』が墓地にいる時(リターンが一番大きい為)

『クンティエリ』
→『フェイカー』を既に持っていて、『ハーピィの羽根帚』等を発動されたとしても、次のターンに発動できる罠が確保出来ている

『シルキタス』
→既にオルター罠が墓地に落ちていて、『ヴェーラー』『無限泡影』等をケアして罠にアクセスしたい時
→『センサー万別』や『御前試合』等を意識する時

『オルターガイスト・シルキタス』

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『フェイカー』で出すモンスターのうちの第一候補である為、デッキの中で唯一素引きが許容されにくいカードです。
観戦していると、『フェイカー』で出した後に攻撃表示にしてアタックしにいく光景をよく見ますが、ET間近の場合や、メイン2で『ヘクスティア』の素材にすることが確定していない限り、“絶対に守備表示のままにしましょう”
というのも相手のライフは詰める機会が訪れればいくらでも詰めることが出来る+最近の環境は攻撃力800と守備力1500の差が非常に大きく、攻撃表示の状態だと【オルフェゴール】の『リサイクラー』や【転生炎獣】の『ガゼル』等、数多くの下級アタッカーにアタックされることで戦闘破壊されてしまうからです。
守備表示のまま生存させた場合、『フェイカー』で『クンティエリ』出して、無効効果を使用し、妨害数を増やせる他、もう1体の『シルキタス』を並べることで『精神操作』や『パンクラトプス』等をケアして『シルキタス』による妨害を維持出来るので常に意識しましょう。

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まだまだ至らない部分もあるかと思いますが、常に成長できるように努力していきますので、今後ともよろしくお願いします!