深い河/遠藤周作
インドは呼ばれないと行けない
私はアシュタンガヨガを練習しているが
時々この言葉を耳にする。
アシュタンガヨガの練習生の中で
インドのシャラに練習をしに行く人がいる。
行くには条件やタイミングなどがあるらしく
行きたくても行けない人もいるようだ。
この本はヨガの話ではない。
癌で亡くなった妻の遺言を果たすため
知人を探しに
ツアーに参加した人それぞれが
それぞれの事情を抱えインドへ。
聖なる河を目指しインド中から人が集まる。
死者を火葬した灰を流す。
火葬できない死者が流れてくる。
その脇で洗濯をし
口をすすぎ沐浴をする人々。
どんなものや人でも受け入れてくれる
決してきれいとは言えない混沌とした深い河。
その深い河に身を委ねたら
自分の抱えているモノを洗い流して
見えなくしてくれるのかもしれない。
そんなことを思った。
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