数十年後70歳になった自分とその社会について考えたことがありますか?
今ジムに行くと70代から80代が半数以上。
元気で喜ばしいことだ。
話をしていると、どうも昔話をされるのだが、昔と今と社会の状況も、人口構成も、全く違う国と言ってもいいのにも関わらず、「わしらの若い頃」と言ってこられるのはどうにも苦笑いでしかない。
70以上の世代は、とにかくかばん持って出社してれば経済が右肩上がりで、給料も右肩上がりの時代である。
一方で我々はバブル末期から崩壊、リーマンと人だけ多いという、頑張っても横ばいという時代。
70以上は年金も逃げ切りで行けるが、我々はそうはいかない。
そんな先が、見えているのに笑えるものではない。
20年後の2040年、我々は70に到達する。その時の日本の総人口は良くて1億1千万人。今は2人で1人を支えているが、2040年は1.5人の現役世代が1人の高齢世代を支えることになる。
そして膨大な社会保障費と医療費が必要になる時代なのだ。現在の社会保障費は33兆円。20年後は倍増しても不思議でない。
おそらくその時代は1億円もっていてもまともな介護を受けるのは困難かもしれない。
ただでさえいまでも人手不足だし介護施設にはいまの何倍もの高齢者が殺到する。
20年後、経済発展した海外から日本で働きたいと来てくれるのだろうか。なにしろ彼らは年率5%でこれからの20年間複利で成長する可能性が高いのだ。かれらにとって出稼ぎの必要などなくなるし、皮肉にも日本は移民問題の心配もいらなくなる。
それもこれも70になって焦っていたのでは遅い。政府がどうのというのはもはや日本は無理だろう。
笑えるように、戦略的に生きていく必要があるのかもしれない。
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