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大人が剣道で三段取ったけど?本当の壁はそこじゃない!
どうも、ワイです。社会人になってから剣道始めて、三段や四段をサクッと取得したら、「もう中高生や上の先生にも遠慮なく意見できるわー!」なんて思ってませんか? でも実は、段位を取ったからって一気に立ち位置が変わるわけじゃないんですよね。そこには“経験値”という、なかなか埋めづらい差があるわけです。本記事では、大人剣道に潜む落とし穴や「ダニング=クルーガー効果」と呼ばれる勘違い現象について、ワイなりにサクッとまとめてみました。
大人から剣道を始めるってどうなの?
社会人になってから「剣道でもやってみるか」と道場に飛び込んでくる人、意外と多いんですよね。特に、学生時代にやってなかった新しいチャレンジとして始める人もいるし、健康やダイエット目的で防具をつける人も。定番なとこでは、子供が剣道始めたので見てたら誘われちゃったのでとか、自分もやりたくなったなど様々です。年齢が高いってだけで「もう体力も落ちてるしダメかな…」と思いきや、大人ならではの強みもあるんですよ。
例えば、仕事で培ったコミュニケーション能力や経済的余裕があるから稽古の道具に投資しやすいし、自主的に時間をやりくりして集中練習することもできる。逆に大人ならではの弱みとしては、体力面や柔軟性が若い頃と比べて落ちていること、そして周りに遠慮してしまいがち…ってところでしょうか。
遠慮がちな人は周囲から可愛がられるんですが、「段位を取ってさえしまえば、どんな相手にも“はい論破”できるでしょ」みたいな勘違いを起こす人が一定数いるのも事実。特に三段や四段をゲットした瞬間に「よし、もうワイはエラい!追いついて同じレベルになった!」って思い込んでしまうんですよね。でも実際のところ、その先には“経験値”の厚い壁が待ち構えてるわけです。
段位の壁と“経験値”のリアルな関係
正直、段位って分かりやすい指標ではあるんですが、本質的な強さや指導力をすべて保証してくれるわけじゃないんですよね。三段や四段でも、子どもの頃からずーっと剣道漬けの先輩方にはやっぱりかなわない場面が多い。いくら昇段しても、始めた年数や稽古量がモノを言う世界です。大人から始めて四段の審査に通ったとしても、三段の高校生は勿論、二段や初段の中学生にさえ勝てないことも多いんですよね。なぜなら、実戦経験の豊富さからくる“読み”や“間合いの感覚”というものは、一朝一夕で身に付くものではないからなんです。
つまり、段位は「その時点での一定水準」を示しているに過ぎないってこと。もちろん段位が全く無意味とは言いませんが、それだけで「俺、〇段なんで強いっすよ?」って自慢しても、先輩からすれば「いや、経験値がまだ足りてないんだよね…」って感じなわけです。そして、その経験値ってやつは日々の稽古や試合とかでコツコツ積み上げるしかないんですよね。
歳を重ねれば何でも許されると思ったら大間違い。年齢が上でも、経験不足をカバーする努力を怠ると、結局子どもにも「この人、口だけじゃね?」って思われかねないのが現実なのです。
大人の三段までは地区審査なので、よほど剣道の形になっていない場合を除き、正直誰でも取ることができます。四段・五段は県審査になり、各都道府県によって多少基準は違いますが、年齢や頑張り、励ましの意味などが考慮されて合格させてくれる「今や四・五段は貰える段位」であることを認識しておいたほうが良いのかもしれません。
基本が怪しかろうが手足がバラバラだろうが、合格できるのが不思議な方が四段・五段になられるのにはそういった理由があるのです。
ダニング=クルーガー効果で痛い目を見る?
ここで登場するのが、心理学でいう「ダニング=クルーガー効果」です。要は、自分の能力が低い人ほど、それに気づかず「オレ、結構イケてるんじゃね?」と勘違いしちゃう現象のこと。剣道でも、たかだか三段・四段を取っただけで「もう後輩にも先輩にもビシバシ意見できるわ!」と思い込むパターンが典型的な例でしょう。ワイも昔は「四段取れたから指導もバッチリや!」なんて浮かれた時期がありました。
でも、段位を持っていても場数が少ないと対処の引き出しが少ないし、気負った割に試合では簡単に一本を奪われるわけです。そうなると「全然攻めが通用しないんだけど…」と落ち込むか、逆に「いやいや、相手の運が良かっただけやろ」と無理やり理由をつけて自己正当化しちゃうんですよね。
分かりやすいのは、昇段審査で落ちた理由を他人のせいにする人。この記事を読んでいる方々からの「ウン(*-ω-)(-ω-*)ウン」という納得の頷きが聞こえてきそうです(笑)
この効果にハマらないためには、他人からの客観的なフィードバックを素直に受け止めるしかありません。先生や先輩の言葉、あるいは自分の試合映像を撮って見返してみる。そういう地道な確認作業で、自分の本当の実力と向き合うのが大事なんじゃないでしょうか。
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地道な努力で差を埋める具体策
「そんじゃ、どうすりゃいいの?」って話ですよね。ワイがオススメするのは以下の4ステップです。
稽古頻度の確保: 社会人なら最低でも週に1~2回は道場やクラブに足を運ぶようにしましょう。仕事や家庭が忙しくても、そこを何とか時間を見つけるのが最初の壁です。さらに時間を有効活用して休む時間を極力作らない。元立ちしても並んでいてもできる稽古はあるはずです。
試合や講習会への積極参加: いろんな相手と対戦することで、自分の弱点が明確になります。段位審査だけで満足せず、地元大会や合同稽古、講習会にも顔を出すと良いですよ。
試合が一番の稽古だとワイは思います、試合を疎かにする人は残念ながら強くはなれないのではないでしょうか。審査のためだけの稽古を続けたところで本当の強さは身につかないと感じます。例え昇段できたとしても「段位があるだけの人」になってしまわないように気を付けたいところです。積極的に審判を:稽古はする、試合も出る、でも審判をお願いすると「いや~ちょっと自信ないっすわ~」って方が多いんです。分かります、高段の先生だらけのとこにポツンと入れられてあたふたしては叱られる、審判はちょっと勘弁してもらえないかな?って思うのも無理はないのです。なぜならそこには「責任」があるからです。苦手なことからは逃げたいと思うのが人間の心理なのかもしれませんが、経験しなければ上達しないのは稽古も同じことなんですよね。
何より、審判をすることで得られる学びを自分から捨ててしまっているのは凄く損をしてる気がします。いくら勉強しても最初から上手くできる人なんていないんです、地元の小さい大会からでも良いと思います。勇気を出して審判してみましょう、きっと周りの先生方が丁寧に教えてくださるはずです。
「審判の経験は少ないですけど講習会出てるからバッチリです!」みたいな人がたまにいるんですが、果たして本当でしょうか?
念のために言っておきますが、審判講習会だけ参加したって絶対に審判は上達しませんよ、実践あるのみなのです。客観視とフィードバック: 稽古や試合の動画を撮影し、自分の動きを振り返るとめちゃくちゃ気づきが多いです。意外と「全然足が動いてない」とか「構え崩れてる」なんてショックもありますが、それが伸びしろってやつです。
こうした地道な取り組みで、先に剣道を始めた人が持っている経験の厚みを、少しずつ埋めていく。すぐには報われなくても、コツコツやっていくうちに「お、最近前に出るタイミングが良くなったな」とか「攻めが通用するようになった」と実感できる瞬間が来るんですよね。そこをモチベにするのがポイントですよ。
まとめ
大人になってから剣道を始めて三段や四段を取ったとしても、実はそれですべてが変わるわけじゃないんですよね。やっぱり大切なのは、段位ではなく“経験値”と謙虚な姿勢。自分より先に始めた人の積み重ねはハンパじゃないし、ダニング=クルーガー効果に陥ると「オレ最強!」って思いがちなぶん、後で痛い目を見る可能性大。だからこそ、地道に稽古量を重ねて、客観的なフィードバックを取り入れながら一歩ずつ前進することが大切なんだろうなと、ワイは思うわけです。
俺五段だけど試合もそこそこ勝てるし基本もできてるし、そこそこ自慢してもいいんじゃないの?
という声もあるかもしれません。剣道を継続されていて若くして五段を取得された方は誇ってよいと思いますし尊敬いたします。稽古を継続されて六段七段へとステップアップされることを祈っております。
あくまで、リバ剣や大人から剣道を始めた方への内容であることを重ねて書いておきます。
オジサンおばさんになって五段まで取りました、六段目指して頑張りますって方へのお話はまた別の機会にでも…
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