父親12歳。
今日は娘の12歳の誕生日。
12年間いろんなことがあった。住む場所も何回も変わったし、足の成長が危ないなどとても不安になることもあった。それでも今、心身ともに健やかに育ってくれて、娘にも奥さんにも感謝の気持ちでいっぱいだ。
感謝の気持ちで胸がいっぱい・・・と思っていたら、
「あれ、自分が父親12歳という考え方もできるんじゃないか?」と思ったりする。
人によっては妊娠に気づいた日が親になった日だと定義するかもしれない。けど、僕の場合は娘が生まれた日が父親になった日なのだと思う。
たぶん。
おそらく。
きっと、僕は良い父親では無いと思う。
今でも覚えているが、奥さんから妊娠を告げられた時はすごい勢いの嬉しいという感情と、ワーカホリックな自分が子供を持っていいのかという苦悩が押し寄せた。
悩んで出した結果が、
「1人の人として尊重して接していこう。」
というものだった。
その1つに、我が家ではパパ、お父さんと言った父親を指す言葉は呼ばせておらず、名前呼びをさせている。その影響なのか、親子と言うよりは歳の離れた友達のような関係性な気がする。
これでも「娘のために!」と思う時期もあるのだが、ワーカホリックの虫が騒ぎ出すと、仕事へ意識が向きすぎてしまう。都度、反省はしつつも、気づけばそれを繰り返して12年が経とうとしていた時、
「本当にこのままでいいのか?」
と誰かに言われた気がした。
なんだか天啓のように思え、今の自分が抱えられるものだけをちゃんと抱えられるように、1つ1つ整理という名のゴメンナサイをし、娘との時間を作るようにしてみた。
結果は顕著に現れて、より娘と仲良くなった、ように思う。
(狭い我が家では、奥さんと娘がお風呂で話している声が聞こえやすく、娘が「最近、kojirooくんがよく一緒にいて話を聞いてくれるから嬉しい。」と言ってたりするのを聞けたりする。)
やり直す、だとなんかニュアンスが違うが、
間違ったことを、自分は間違ったのだとちゃんと認めて行動した結果が今なのかもしれない。
間違いを恐れず、対話をおろそかにせず、これからも娘と向き合っていこうと思う。間違ったらごめんなさいと言える父親でありたい。
お誕生日、おめでとう。
小学校卒業、おめでとう。
彼女の未来に幸あらんことを。