Sommelierを志した理由

お久しぶりです。あの後から多くの方にイイネやフォローいただきありがとうございました。

まず告知を先に

 https://twitter.com/vino_cavolfiore

黒ワインさんが募集しておりますイベントです。ほんの小さなことでもあった素敵なことを皆さんで共有できればなぁと。自分はサポート側ですが1件書こうかなと思ってます。


さて本題に。そろそろソムリエ・ワインエキスパート資格呼称認定試験(以下呼称試験)に向けて頑張ってる方もいらっしゃるのではと思います。こちらでも2次、3次へ向けてのアドバイスも投稿できればなと考えております。ちなみに3次のデキャンタージュは

こんな感じで上げております。セリフカミカミ&キョドって所作があまり美しくないですが要点は押さえてます。

今年受けられる方は今頃1次試験のヨーロッパ辺りなのかなぁと思います


難しいですよねぇぇ。。。


正直ポッキリ心折れてるかもしれません。僕は折れてました(笑)なのでGW中はお店を開けてなるべく営業に集中し気を紛らわせてました。その度に「自分がなぜ申し込んだ?」というのを自問自答しながら教本やテイスティングと向かい合ってました。なぜ志望したかというと山梨へワイナリー回りした時の事です。



なぜかネットを見ながら「ここにしょう」と思い決めたのが「くらんぼんワイン(旧称山梨ワイン)」さんでした。たぶん山梨、ワイン 見学で検索したら出てきたんじゃないかなと。当日になって案内をしていただいたのが先代の社長さんで自分の父と同年代くらいでした。畑仕事が多く、白いポロシャツにタオルを首に巻いて軽自動車を運転しているどこにでもいるおじいさんです。たった一人の為に畑や手掘りの地下蔵(これはオススメ)や試飲もさせていただきました。ただ一つだけ気がかりなことがあって

去年は色づきアレだったからマセラシオンをねぇ

あとね、ここでルモンタージュするんだけどぉ


そう、醸造用語がフランス語でわからなかったのです。飲食は20年くらいやっててある程度の知識があるから大丈夫だろうとタカを括ってたらめったうちにされました。向こうからすれば東京からバーのオーナーがやってくるんだから丁寧にしないとと気遣っていただいたんだと。ニコニコしながら接待して頂きました。次のワイナリーへ向かうときも「田舎のちょっとはだいぶあるし、次の約束まで余裕あるから違うとこ案内しますよ」といわれ次のワイナリーへ。もちろんそこでもフルボッコにあったのは想像に難しくないなと(笑)ちなみに麻屋葡萄酒の雨宮さんです。

こんな洗礼?受けながら帰りの電車で思いました。

あんな丁寧に対応されているのに分ってない自分が恥ずかしい。。。。

少しでも恩返しに何かできないかなぁ


と漠然に思ってた時に「そっか、ソムリエとれば色々わかるかもしれない」とひらめき気づけばスクールを申し込んでました。そのあとも山梨周りは続き、ある1件で転換期が来ます


三養醸造の山田氏との出会いなわけです

どうせ一人だしワイナリーが集中してるとこより違うとこ行こうと軽いノリでした。行くと酒屋が併設なのですが中は真っ暗、椅子は背もたれが飛んだのが沢山、、よく入ったなと(笑)そこで醸造責任者の山田氏(以下山田、親しみを込めて)と初めて会いました。当時はワインやってたのですがラベルがエクセルで打った文字をそのまま「メルロー」て貼り付けてたり、控えめに言って異色でした。説明も「これ、美味しい、よくできた」のみ。

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でも飲んでみると美味いし日本ワイン特有の価格面でためらうことがないくらい安い。なんでだろ?と気になり人柄的にも惹かれました。それから勉強や仕事の合間をみては彼のところへ行きいろいろワイン談義をしました。これは後から聞いたのですが自分がしょっちゅう行くようになってから人間らしくなったようです(笑)そしてソムリエ試験の話をすると山田から言われます。

橋本さんさぁソムリエとらなくてもいいんじゃない?

帰りの車中でぼそっと言われました。

うーん?かもしれないけど見ず知らずの人に山梨のワインの良さを広げるにはバッチは必要でしょ?

そんな答えをしたかと思います。それからいろいろと醸造やマーケティングの意見を交換したり収穫や醸しのお手伝いにいったりしてます。

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こんな方ですが(笑)醸造に関しては変態的に品質を仕上げてきます。なお今月まで甲州のペティヤンとスティルの甲州をセットでお手軽に売ってます。

たぶん山梨の方々に会えなかったら今頃生意気そうに呼称試験対策もやってなかったし、自分もテキトーな仕事してたと思います。バッチを取るというモチベーションもあったし、そのあとの将来像もあったから落ちて一年無駄にするほど暇じゃないというプレッシャーをかけてました。

翌年にワインエキスパートも取得し、さらに学びや気づきの点も増えました。ワインを識るにはブドウ、畑、醸造、人、全てを理解し自分の言葉でわかりやすく伝える。これが大事なんじゃないかなと。バッチ取りました、ハイ終わり!という人も中にはいるでしょう。でもそれって約一年苦しい思いをして学んだ時間がもったいないんじゃないかな。なので毎年資格者も含め色んな人を誘って収穫やワイナリーを回ってます。コロナが落ち着けば次も考えております。

今教本と向かい合って白地図にDOCGを書きなぐったり、ボルドーの格付けを替え歌で覚えたりしてる人はこれから更にドンっと情報が来ます。その時に振り返ってほしいですね「なぜ受けようと思ったのか?バッチを取ったら自分は何をしたいのか?」モチベーションは何でもいいと思います。給料が上がる、スクールやSNSで仲間を増やす、自分でお店をやる、などなど。なんだっていいと思います。正直まだまだ序の口です。しんどくなってくると思います。でもそれだけ真正面から向かってる証拠です。みんなそうです。

マラソンでいえばまだ20kmくらい。みんな完走しようと頑張っているのですから自分だけと落ち込まずに周りを見て一息ついて何回でも立ち戻ってみてはいかがでしょう?自分は行き詰ったときは教本もって以前の職場があった埼玉の飯能に行って河原で涼みながら勉強してました。

あと半年もすれば笑い話にもなれるくらい今を悔いの無きよう向かい合ってください。

陰ながら応援しております!!

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