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9月に観た映画:『GEKI×CINE 阿修羅城の瞳2003』『スオミの話をしよう』『侍タイムスリッパー』。
2024年9月、映画館で観た作品の振り返りです。
GEKI×CINE 20th☆Tour 阿修羅城の瞳2003@新宿バルト9
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最強すぎるキャスティング:★★★★★
良いものは、これほどまでに色褪せないのか:★★★★★
劇団☆新感線の舞台は25年以上観ていますが、この舞台はチケットがとれず、舞台で観られなかった2003年の公演です。舞台で観られなかったことは本当に悔やまれますが、ゲキ×シネとして映画館で観られるのがせめてもの救いです。
劇団☆新感線・いのうえ歌舞伎では「異形のもの」がよく出てきますが、近年の作品に比較し、妖や鬼のビジュアルや表現が絶妙に怖いです。
市川染五郎(現 松本幸四郎)さん、天海祐希さんのダブル主演。この他にも好きな俳優さんばかりの自分にとっては最強すぎるキャスティングで、奇想天外な ものがたり が進みます。
何度観ても、驚きしかない作品です。古さも全く感じません。今、再度舞台化するとしたら、どんなキャストで舞台化が可能でしょうか。映像も良いのですが、生の舞台でも観てみたい作品です。
スオミの話をしよう@TOHOシネマズ日本橋
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とにかく俳優が全員、素敵:★★★★★
観る人を選ぶかも:★★★☆☆
三谷幸喜の最新映画作品です。楽しみにしていたので、公開初日の夜に観ました。
番宣で三谷さんがおっしゃっていた通り、スオミを演じる長澤まさみさんの魅力にあふれています。謎の概要は早々に明らかにされてしまうのですが、最後にスオミ自身が謎を説明をするシーンは圧巻で、目を離せません。また、スオミの5人の夫とその周囲の人々を演じる俳優さんも、とても魅力的です。
おそらく観る人を選ぶ作品かなと思います。自分は2回鑑賞しましたが、初回は「今までの三谷作品と同様の映画(と自分が信じているもの)」を期待しすぎて、何となく内容が薄く感じられてしまいました。また、事前に番宣などで三谷幸喜さんがテーマを語っているのを見てしまったため、「語られたテーマに沿って観よう」という優等生的感覚が働いてしまったようにも思います。
1週間後に仕切り直して2回目に鑑賞したときは、自分にとっては全く別の顔を持つ作品になりました。この作品ではかなり余白が残されていて、観る側に解釈を委ねられている部分が多いことがわかります。
作品の作り手も自分も、年齢を重ねていることを改めて感じた作品でした。
侍タイムスリッパー@TOHOシネマズ日比谷
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元気になる:★★★★☆
ラストの殺陣の緊張感は絶品:★★★★★
詳しい前情報なく「インディーズ映画だが、人気らしい」という情報だけで鑑賞しました。
時は幕末、京の夜。会津藩士高坂新左衛門は暗闇に身を潜めていた。「長州藩士を討て」と家老じきじきの密命である。名乗り合い両者が刃を交えた刹那、落雷が轟いた。
やがて眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。新左衛門は行く先々で騒ぎを起こしながら、守ろうとした江戸幕府がとうの昔に滅んだと知り愕然となる。一度は死を覚悟したものの心優しい人々に助けられ少しずつ元気を取り戻していく。
やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と刀を握り締め、新左衛門は磨き上げた剣の腕だけを頼りに「斬られ役」として生きていくため撮影所の門を叩くのであった。
ただただストーリーが面白く、俳優の演技が好きです。問答無用の面白さ。現代にタイムスリップした幕末の会津藩士が愚直に生きようとしたら、こんなことになるんだろうな、というリアルさがあります。とんでもない状況で必死に生きる姿を見て、笑いながらいつの間にか泣けてきます。
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ラストの殺陣は、息をするのも忘れるほど見入ってしまいました。これを見るだけでも、もう一度この映画を観る価値はありそうです。
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