ゴンザレス兄弟現れる
2024年11月6日水曜
今日は8時15分に起床した。
毎週水曜は対面で打ち合わせしようと上司に言われたためである。久々の出社をした。
11時から打ち合わせだったのだが、午後は研修があったため、作業をするため少し早めに行くことにした。
only my railgunを聴きながら支度をして、11時だとお腹が鳴ってしまうリスクを想定して、朝ヨーグルトを食べることにした。
食べ終え、家を出てオフィスに向かう途中、護送車と警備の警察官を見かけた。
よく見かけるので、護送車を見ると中で拘束されている人を想像してしまう癖がある。
今日は2台止まっていたので、ゴンザレス兄弟の日である。
ゴンザレス兄弟とは、兄ゴンザレス・ニコラスと弟ゴンザレス・ブルームである。
彼らはあまりに危険で、同じ護送車に乗せることは出来ないので、2台に分けているのだ。
彼らは、筋骨隆々とした体で、毛に覆われており、腕には刺青が入っている。
兄の腕には、dangerousという文字が、弟の腕には、大きな十字架が刻まれている。
手錠だけでは引きちぎって逃亡してしまい大変危ないので、両手両足は太い鎖で繋がれ、口にはボールギャングを入れられ、よだれを垂らしながら、轟々とした唸り声を上げている。
そんな彼らも最初は虫も殺せない優しい子達だった。
アメリカのカリフォルニア州に住む父ゴンザレス・なんちゃらゴールド(忘れてしまった、、、)と母ゴンザレス・ブラウンの子供が、ゴンザレス兄弟である。
すごく可愛がられて育ったが、父がある日失業してから気性が荒くなり、ギャンブルと酒に溺れ始め、いくつか母ブラウンに暴力を振るうようになった。
生計を立てるためブラウンは一生懸命働いたが、とうとう疲れ果て、ゴンザレス兄弟を置いて家を出た。
ゴンザレス兄弟はまともにご飯も与えられず、父から暴力を振るわれる日々。
いつしか人格が歪んでしまい、盗みを働くようになった。
最初はパンを1つ盗み2人で分け合う程度だったが、段々エスカレートしていき、金品を盗むようになり、あらゆる犯罪を犯すようになった。
アメリカでは顔が割れ始めたので、3年前に日本に逃亡した。
日本では最初工場や工事現場で働いていたが、現場のおじさんから罵倒される日々が続いた。
言葉も通じないので辛かった。
いつしか盗みを働くようになり、またしてもエスカレートしていき、父の暴力性が遺伝したのか窃盗、暴行、殺人などあらゆる犯罪を犯すようになった。
彼らは指名手配犯となり、日本中を逃げ回ったが、警察はようやく彼らを逮捕することができた。
搬送される際、中継のTVカメラに向かって、ゴンザレス兄弟が中指を立て言った「KILL YOU」という言葉は有名である。
「おおー怖っ、ゴンザレス兄弟なのに、警察官1人で大丈夫かよ」と小声呟いてしまい、やばいと思って、何事もなかったかのようにパソコンをつけ仕事を始めた。
打ち合わせは少し不快だったが、卒なく終わった。
昼は焼き鳥やさんでランチした。
午後はDEI研修だった。
Diversity、Equity、Inclusionの略である。
ゲーム型で、カードを引くとそこに設定が書いてあり、その役になりきって答えを考えて、4-5人でテーマに沿ったディスカッションするような研修だった。
決して口には出さなかったが、心の中では
ゲイとレズとバイは友達にもいるし理解できるけど、他のセクシャルはもうよく分からない。
何%の話してるんだ。職場でここまで配慮する必要はあんのか？と思ったが、これはダイバーシティを受け入れる研修だ と何回も自分に言い聞かせた。
体は男だけど、自分の性別が男か女か分からない。見た目は女性らしい一面がある。性対象は女性だ。周りにはカミングアウトしていない。
というカードを引いた。それが私の設定だった。
カードを読んだだけでは頭に入ってこなかった。
パートナーと同棲しているが、会社に登録する緊急連絡先にパートナーの連絡先を書くか、実父、実母の連絡先などどれを書くか？
というテーマである。
頑張ってそれっぽく答えた。
次に職場で自分のプライベートを話すことに抵抗はあるか？というディスカッションになった。
私のターンがきた。
「私は全くプライベートを話すことに抵抗ないんですけど、そういえば、唯一引いた質問がありました！こないだお客さんとの飲み会なんですけど、その時に、AVとか見ながら、1人でシたりするの？って聞かれて、それはさすがに下ネタど超級すぎて引きましたー」
と話した。
みんなからドン引きされた。
どうやらエピソードトークを間違えてしまったようだ。
それ以降何を話せばいいか分からなくなり困った。
それ以降もいくつか失態を繰り返したが、割愛することにする。
研修が終わり、仕事をした。
今日は真面目に働いて、20時前にオフィスを出た。
夜ご飯にキムチ鍋を作った。
トッポギを入れたが、美味しかった。
今日もいい1日であった。