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ハーランドはマンチェスターシティのラストピース

プレミアリーグが開幕しました。
そんな中、一際目立っているのがバーランドです。
開幕5試合で9ゴールを決め、今乗りに乗っているハーランド。今回はそんなハーランドの凄さとシティでの役割について書いていきます。

得点を取るために生まれたといっても過言ではない究極のストライカー

ハーランドの凄さを語る上で外せないのが、オフ・ザ・ボールの質です。
現状ハーランドがあれだけ得点できているのは、195cmの体格や高い身体能力があるからです。
しかし、真にハーランドを究極のストライカーにしているのは、オフ・ザ・ボールの質の高さです。
特に、ペナルティエリア内での動きの質に限れば、ハーランドより優れている選手はいません。
既にプレミアリーグで決めた9ゴールも、全てオフ・ザ・ボールの質の高さがもたらしたものです。
さらに、ハーランドが素晴らしいのは、動き出しだけではなく動き直しの質も高いことです。
ハーランドのゴールシーンをハーランドに注目して見ればわかりやすいのですが、ボールが来なくても何度も何度も動き直して、いつボールが来ても得点できるポジションを取っています。
そのため、ハーランドには他の選手よりも多くのチャンスが訪れます。
そして、それを高い確率で決めているため、あれだけの得点を奪うことができるのです。

シティが求めているもの

ここまでは、ハーランドの凄さについて書いてきましたが、ハーランドのプレースタイルは今までのペップシティでプレーした選手と大きく違います。
今までプレーしたアグエロ、ジェズスらはピッチを動き回り、中盤でのパス回しに参加したり、ボールを引き出してビルドアップを円滑にしたりしていました。
そして、それらの動きをペップも求めていました。
しかし、現状ハーランドにはそれらの動きは要求していないように見えます。
守備での前線からのプレスやボールを奪われた直後のカウンタープレスなどの守備で求められることはしっかりこなしていますが、攻撃時は相手のディフェンスラインと勝負することが仕事のように感じます。
これが、ハーランドが加入したばかりなため、まずは、守備のタスクをこなせば十分と考えているからか、そもそも攻撃時にハーランドに求めていることが違うからなのかはわかりませんが、ハーランドが常に相手の最終ラインと勝負していることの効果は出ているように感じます。
それは、ハーランドの引力によってライン間にスペースができることです。
これにより、シティのテクニシャンたちはプレーしやすくなり、結果的にハーランドのシュートチャンスが増え、それが、ハーランドのゴールラッシュに繋がっています。
今年のシティは、去年ほどの多彩な攻撃は見られないかもしれませんが、ハーランドというストライカーがいることにより、多少形は汚くとも泥臭く、そして理不尽にゴールを奪うことができるようになっています。
この理不尽な得点力こそシティに足りなかったものであり、ハーランドがシティに求められているものは、その理不尽な得点力なのです。
ここまでのハーランドはその役割を充分にこなしています。
ハーランドがこの調子でゴールを量産し続ければ、悲願のチャンピオンズリーグ優勝も目の前なのではないでしょうか。

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