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2050年って、どうなっている?


未来予想をしてみよう

現在とあるべきの姿を明確にして、ギャップを洗い出します。そして、そのギャップをどのように埋めるのか。この部分を考えるのが、戦略的思考です。
今回は、あるべき姿として「世界は2050年にどうなっていて欲しいか」を考えてみようと思います。

PEST分析とは

未来を予想するにあたって、フレームワークを使おうと思います。今回使うのは、PEST分析です。
PESTとはPolitics、Economy、Society、Technologyの頭文字をとったものです。日本語でいうと:

  • Politcts: 政治的要因

  • Economy: 経済的要因

  • Society: 社会的要因

  • Techonology: 技術的要因

となります。PEST分析では、世の中の状況をこの4つの観点でマクロ的に外部環境を理解しようとする取り組みです。

2050年の姿

この記事を書いているのが2024年11月です。なので、2050年は、ほぼ25年後ですね。私は、アラフィフですので、その25年前と言えば、就職して社会人になった頃。その時点から見ての現在は、大きく変わったところもあれば、あまり変わってないところもあります。この経験を踏まえて、今から25年後を予想してみようと思います。

S:社会

まずは、社会状況から考えてみようと思います。日本に限って言えば、2024年の時点で人口が減少し始めています。第二次ベビーブーマー世代もアラフィフなので、人口増加には寄与しにくいでしょう。晩婚化も進んでいますので、少子化傾向はこのまま続く可能性が高いように思います。政策次第ではありますが、良くても現状維持でしょう。
世界で考えると、中国やインドは人口が増えていっています。東南アジアや南米、アフリカなども増えていくことでしょう。アメリカやEUといった先進国は、日本と同様に人口減少している可能性があります。しかし、世界全体から見た人口比でいうと少数派なので、全体としては、増加傾向。100億人は突破していると思われます。
となると、食糧問題が起きている可能性が高いです。温暖化が進んでしまったとすると、耕作可能な場所も減っているかもしれません。土地の奪い合いが起きている可能性があります。
しかし、2023年からAIの性能が爆発的に向上しました。今までよりも問題解決がしやすい状況になっている可能性があります。となれば、AIを活用した技術的革新によって単位面積当たりの生産数が劇的に上がっている可能性は高そうです。
人々の生活はどうなっているか。スマートフォンはすでにかなり普及しています。ネットワークも大容量・高速通信網が整備されているでしょう。となると、どこから誰にでもつながることができるでしょう。時差の問題は、メタバースで解消されているかもしれません。言語の問題は、AIで解決しているでしょう。語学力は武器としての価値は低下し、相手の意図・意思をくみ取る力や、論理的に考えて伝える力がより重要視されています。コミュニケーションの場においても、AIのサポートがされているでしょうから、今でいう「コミュニケーション能力(コミュ力)」は平滑化され、アドバンテージにはなりにくく、「その人が持っている知識や経験、発想」がより価値があるものとされているでしょう。
場所間の移動は、完全自動運転車が実現しているでしょう。交通事故は、もう稀です。空飛ぶクルマも実現しているでしょう。近距離はクルマ、中距離は電車、長距離は飛行機とすみ分けられ連携しているでしょう。「移動する」ことそのものがサービスとして定着しており、人々は運転から解放され快適に行きたいところに行けるようになっているでしょう。
このような生活をするためには、かなりの電力が必要になっているはずです。安全な原子力発電をベース電源として、火力・水力および再生可能エネルギーで必要な電力を確保していることでしょう。

P:政治

政治面は、現状が不安定な状態なので、2050年が不安定なのか、安定しているか、なかなか予想しずらいですね。正直どちらもあるとは思いますが、25年後であれば、今ある火種がいくつかは解消または現状維持しているのではないかと予想。食糧問題や温暖化問題、電力問題で世界が協力せざるを得ず、積極的か消極的かはともかくも、強調しなければ成り立たない状況になっているのではと思います。予想なんで、根拠が薄いですが。
今のG7がG10くらいに拡大されていそうな気がします。EU圏、アメリカ圏、アジア圏が、それぞれ力を持ち、三権分立的に協力していそうです。

E:経済

経済面だと、中国・インドを中心にアジア圏が市場としての強さを持っているでしょう。先進国が先行投資をして大きな利益を確保していたものの、アジア圏の国々も技術力を背景に対抗して、拮抗状態になりつつあるかもしれません。情報はあっという間に拡散しますし、地理的要件はあまり問題ならない時代ですので、どれだけ教育に力を注いだかが、経済的な勝敗を決める大きな要因となっているでしょう。

T:技術

社会のところで予想したものが実現するための技術がそろっていることでしょう。革新を遂げたAIの活用により、いろいろな技術課題が数年で解決する時代でしょう。それだけに、AIでは手が出しずらい基礎研究の重要性が増しているでしょう。となると、技術の道に進む人たちは、博士号が必須でしょう。
大容量・高速な通信技術、必要な電力を賄う発電技術、食糧問題を解決する濃厚技術や養殖技術、移動のための運転から解放する自動運転技術とその周辺技術、通信技術によってどこでも最高の医療を受けられる体制、治療のための医薬品の開発の迅速化と個々人に合わせた薬を作れる多品種・少量生産プラントなど。いまある課題を解決する技術は出てきていることでしょう。
となると、2050年における技術的課題は何か。月から火星へ行くための宇宙航行技術、真空・高熱・極寒な環境で人間が生きていけるための居住空間建設技術や水・空気の循環技術、大量の物を輸送する技術などでしょうか。IT産業や運輸産業が生活基盤を支え、インフラ産業が将来の課題を解決するための研究開発に勤しんでいる。そんな感じの未来が見えます。

まとめ

ざっくりとした、殴り書きですが、2050年の姿を予想してみました。いろいろ舌足らずな部分もありますし、創造不足なところもあるので、この記事をベースに、もう少し予想を広げたり深めたりしていこうと思います。

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