風邪で寝込んでいた私は近くに住む母に頼んで薬を持ってきてもらうことにしました。 いつの間にか寝てしまったようで、携帯には母からの着信と「寝ているようなので置いておきます」とメッセージが残されていました。 マンションの扉を開けると、外側の取手に白いビニール袋がぶら下げてあり、中には風邪薬やスポーツドリンク、そして目薬が入っていました。次の日、体調はすっかり良くなり、母に感謝の気持ちを込めて一緒にご飯を食べに行こうと誘いました。 母の好きな韓国料理屋で食事をしていると、熱い湯気
私の通っている小学校は、1学年6人も満たない小規模な学校です。 ここでは愛らしいウサギが2匹飼われており、餌やりは子供たちが当番制で行っていました。 ある日、私がその当番になり、一緒に集団登校してきたグループから離れウサギ小屋に向かおうとすると、「君が今日の当番?残念だけど餌やりは必要なくなった。」と先生から声をかけられました。 私はウサギが大好きで、心待ちにしていた当番がやっと回ってきたと思っていたのでひどく落ち込み、先生から理由を聞こうとしたのですが、先生はバツが悪そうに
「Aちゃんって今何してるの?」 1組の前の廊下を湯本と談笑しながら通りすぎようとしたとき、かなこが教室から出てきて話かけてきた。 俺たちは顔を見合わせ、「何って、学校いるんじゃないの?本人に聞けば?」と返す。かなこは俺たちの反応を期待するように笑みを浮かべながら、どこか残念そうに「今日も休んでるよ」と言った。 かなこの話では、Aは月曜から無断欠席していて、Aの親もAとは連絡がとれず、どこにいるのかわからないとのこと。Aが欠席して5日目の今日、1組の朝の会で担任が「Aと連絡と
原水(げんすい)です。 怖い話だけではなく、奇妙な話が好きです。 色々な人から体験話を聞くのですが、 ノンフィクションであればあるほど ネットやSNSにその真相に近づく情報がなく、 ここに書き記すことにしました。 特にオチはない話が多いです。 なにか知っている人がいれば コメント頂くと幸いです。