黒沢清『cloud』の感想

黒沢清『cloud』を鑑賞。僕が見たことのある黒沢清作品は何本目になっただろう。 菅田将暉が演じる主人公が転売で大金を手にし、東京のワンルームでのこじんまりした生活を変えようと決意する。ビジネスは順調で、恋人との関係はうまくいってる。しかし、さらなるものを求めてビジネスを発展させようと、地方に移住して新しい暮らしをはじめるのだが、いままで彼のないがしろにしてきた、恨みをもった人間たちが新生活を脅かしてくる、、 米国のフィルム・ノワールかな？という推進力で物語がドライブして

24/10/05

1日の食事がマック1回だけって凄く不退転って感じでいいと思う だから僕のスタンスは今日はいいと思います 調子は悪いです

アクアマリン

　 友達がいないのでサークル旅行の帰りのバスで隣いるのにイヤホンつけてフリッパーズ・ギターの『ヘッド博士の世界塔』を3周した男の近況報告 3回聴いて３回とも『アクアマリン』に感動して恥ずかしくなった。 このアルバムって音作りこそなんかチープだけど論点そうじゃなくてあらゆるロックやR＆Bをポップスの形に完璧に落とし込んだっていうポイントが評価されてるのかな？1枚目とかのギターポップ路線って感じではないし、少し擦れた音楽性になりましたよね。 この話を打ち上げの場で先輩にした

恋、したいねー(どの？)

透明な存在について

結局10年くらい執着してきたセックスとかそれに付随している(と思っている)関係性への幻想が全部他の人にとっては全く価値のないものだと判明するのが怖いから、そこに到達できなくなるように自分の脳が自分の身体を止めてしまってから1年位経った。この話はこれで終わり、本当にそれ以上の意味は何も無い。この話は多分言い訳だと言われる。なぜなら、それは他の人にとっては全く価値のないものだから。他人が認めなくて自分だけが認めているものの存在を他人に納得させることというのはとても難しい。どっちで

100の質問した

ネタが無いので https://100mon.jp/q/4336 ゆる〜く自分を再発見したい人に100の質問 自分がどんな人間だか全然わからないので、やりまっす 1. 名前は？ ※由来も教えてください 中核派:なんとなく語感で。元ネタは昔の犯罪集団の名前 2. 誕生日 / 年齢は？ 2002/05/02　22　大3 3. 血液型は？ Oがた 4. 身長は？ 176cm 5. 靴のサイズは？ 27かな？ 6. 家族構成は？ 父母妹2人 7. 飼ったことのある

虚構の正体(Kill The Smoke Yeah Yeah)

　駅前のファミリーレストランで食事をしていたら、向かい側の席に座っている同い年くらいの女性がおもむろにカバンの中をガサゴソとやり出した。そうして、100円ショップに売っている小さなスマホ用のスタンドを取り出すと、卓上に備え付けてあるオリーブオイルの隣に脚を広げた。それから横向きに、内向きのカメラを自らの胸元に向けるように固定して、録画のボタンを押した。そうしてすぐあと、彼女はすでに注文してから30分ほどたっていたナポリタンの器を持ち上げると、卓上の粉チーズをなかやまきんに君の

ミスコンの話と何もやりたくない人の話

僕はまったくゲームをしないのだが他人のnoteや文章や動画やツイートにゲームをする旨の内容が流れてくるとウってなってしまう。「何かをやっている」ことで人と人はなかよくなれることができる。しかし、「アイツがやっている何かをやっていない」ことで親愛度がマイナスになることはない。 最も恐ろしいことには、「何もやっていない」ことでぼくは「何かをやっている」ことに匹敵する親近感を得てしまうことがわかった。「何もやっていない」ことを「やっている」奴をみるとニコニコで駆け寄っていってなに

欠如

　最近昔のことを話すことばっかりで新しい体験や誘いをできないでいる。これまでもずっとそうだったのだが、最近はそれにもまして懐古主義者になっており、もはやノートを描く話題にも乏しいという有様になっている。 　しかし、この文章は僕のリハビリの為の文章であるから、書くことが無くなっても強引に描く。 　リハビリと言うのは来る10月の群像新人文学賞の締め切りに向けてずっと書きたかった小説を書くためのデモンストレーションである。 　書きたい感情の乱流はこの夏結構いっぱいあったはずな

超口語体

最近親の仇かと言うペースで「渡る世間は鬼ばかり」第一シリーズを見ている。見ているというと少し違う、実際はラジオのように会話を聴き流して状況を把握している。「渡る世間は鬼ばかり」はドラマとして非常に語るべき内容を多く含んでいると思う。何よりもまず、第一に言いたいのは登場人物の不自然かと思うようなレベルの説明口調である。条件節という条件節があんなに繰り返されるドラマは他に存在しない。ことあるごとに「敗戦の何もないところから」とか「5人の娘を育て上げてきたけど」みたいな前置きが登場

『悪は存在しない』と『ドライブ・マイ・カー』

　濱口竜介監督の作品を立て続けに２本見た。一本目が『ドライブ・マイ・カー』で2本目が『悪は存在しない』である。まず、日本の現代邦画界に産み落とされた濱口隆介という才能の存在を祝せずにはいられない。これほどまでに作りこまれた脚本のテクストをかける人物は日本に存在しなかった。それは監督の作品がことごとく海外の映画祭で受賞していることからもわかることである。『ドライブ・マイ・カー』での車内の会話シーンは私に村上春樹を初めて読んだ時のようなみずみずしくそれでいて悲しみをたたえているよ

スラップスティック'95

ごちゃごちゃと無意味なことばっかり考えてしまう。文学で人とつながるなんて無理なのかもしれない。そもそも露悪と後悔と情念しかなくてカタルシスに消化できていない時点でおれの文学なんて方がしれているよ。一体どうやってカタルシスを発生させればいいんだ、！全くわからない！最近ネットで知り合った中国人の女の子と会話をしている。その子は日本語がとてもうまい。中国に来てほしいと言われているのでいっそ爆速で行って初めての海外旅行を達成しようかという気でいる。こんな矮小な考え方だけはあまりしたく