エスケープII

どうも、AOです。今回もどうかお付き合い下さい。

保健室に居ると、色んな人を一方的に覚えるわけです。学年や、クラス、時には部活とか。「へー」くらいですけどね。
今回は、そんな保健室でのお話です。

通っていた学校の保健室は、入ってすぐ左手にテーブルがあって、ソファもありました。主にテーブルのお誕生日席が定位置でした。
授業中は大体、その時に他の子たちが受けている教科をやっていました。
時々、授業の無い先生が保健室に来ることがありました。仲のいい、よく話す先生が来たら、そこで出席確認されることもありました。
「お、来てる。」
「なんとか...ははは」
「まあ、無理せず...」
「はーい」
みたいな。
どう答えよう、どこまで答えよう、みたいなことを咄嗟に処理して内心ドキドキでしたけど...。

こうしていると、教室で授業受けれるんじゃ?と思われる方もいると思います。
が、それがすごいハードルなんです。毎日、毎時間、悩むんです。

「次は行けるかな。いや、行かなきゃ。次もいたらどう思われるかな。第一、単位が無くなる。後から大変になる。あー、じゃあやっぱり今の時間行ったら良かったな。でもしんどかったんだもんな。あれ、本当にしんどかったっけ?まだ頑張れたよな。頑張らないと、今こんなんやったら社会に出たとき大変になる。頑張らないと。次は行く。...」

これをぐるぐるぐるぐる...。

考えなかったらとかそういう次元じゃないんですよね。息をするように自然に出てくる。浮かんでは消え、浮かんでは消えを繰り返す。胸のあたり、喉、気管がきゅっとなって、何かがこみ上げるんですよね。ゆっくり息を吐いたら、凄く熱くて震えて。自分で情けなくなりました。でも、そう情けないとか思うことも、どれだけ弱くて過剰なんだって思って。今もやっぱり思います。そんな風にしてる間にチャイムが鳴って、教室に行く準備をする...。
家に帰ったらバタンキューでした。


保健室で仲良くなった人たちもいます。昼休みになると、一年で仲良くなった友人二人と保健室で会ってました。さらに、先輩が数人よく来ていて、そこでよく話をするようになりました。
同じ保健室登校の友人も出来ました。主にこのメンバーで「保健部」と言っていました。その瞬間はその友人も自分も、みんな笑っていて。好きなこととか、勉強、クラスの話をしていました。30分ほどの楽しい時間で、少し自分を肯定できるというか。
学校に来たら、教室で授業を受けて、放課後は部活に行ったり、残って勉強したり...色々あると思うんです。中でも、50分授業を受けるのは皆疲れる。でも、自分はとりあえず出席単位をもらうことを中心に据えている。しんどいときは、30分出て単位をもらう。他の人は50分ちゃんと出て単位をもらう。でも自分は30分。そうしている自分が悪く感じていたし、ある意味そう感じることが罰みたいな。対価みたいな風に思っていました。
でも、昼休みは
「ここにいたから会えた人もいる」
そう思える瞬間で、それでもいいと少し肯定できた。そのことが少し嬉しかったです。


長くなってしまいましたが、保健室でのことを書いてみました。思っていたこと中心になってますね...。
初めての方は、良ければ今までの回も読んでください。
これからも読んでいただけると幸いです。


じゃ

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