拝啓 学校がしんどい私へ

小学1年生になって、朝、学校が怖くてどうしようもなかった。怖くて、不安で、心細くて、上手くやれない自分が恥ずかしい。小学校は大きくなった子が行くところだから、泣いてることが恥ずかしくて涙が止まらない。なんでこんなに泣いてるのかもわからない。やっと馴れても、長い休みが終わればまた振り出し。休日も終わることがすごく怖い。ただ、そんな自分がはやく普通になれることを思うしかない。

毎日をこなして、そのときの自分なりに大きくなれるように頑張る。でも空回りすることのほうが多い。わからない自分のまま、バラバラになった教室で、その時の波に乗ることで目立たないように。

何年経っても、ある日突然糸が切れて涙が止まらなかった。言葉にできない漠然とした、重いものに覆われていた。見えない線で分ける意味がわからない。何が普通かわからない。その普通は誰の普通なのだろう。

今も、普通に話せるけど涙が出る。一般的に言えば、黒歴史だと思う。他人の記憶から消したいこともある。でも、それをすると私を否定することだと思うから、ただ抱えることにする。

「学校しんどい」と思いながら過ごした先に今があるから、私はあなたと一緒に座る。

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