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表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬


窮屈に感じる日本から脱出するようにオードリーの若林さんがキューバ、モンゴル、アイスランド、コロナ禍の東京を旅するエッセイ集。
日本での常識・非常識が海外では当たり前ではない。日本で社会や人間関係に対して色んな疑問を感じながら過ごしていた若林さんが現地で楽しく、自分らしく過ごしている人々と触れ合っている。一緒に旅してのぞき込んでいるような感覚にもなる。

普段テレビやラジオで拝見する芸人オードリー若林として、現地人やコーディネーターの弄りしろを見つける視点ももちろんあるのだが、若林正恭個人として過去に抱いていた劣等感や窮屈さと自由という単語では片付けられないキューバの開放的な雰囲気や風土との対比を感じているのが面白い。

働く中で組織やその中の人間関係にいくらか窮屈さを感じることも多い。一時でもゆっくり、そして陽気に流れる時間を感じに異国に足を運んでみたいものだ。

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