オンラインABD読書会はじめます。
オンラインABD読書会
石川県七尾市で開催されている場に、私の住む福島県川内村から参加しています。
参加して、
ホント
この取り組みはこの地域でも必要!是非やりたい!
と思いました。
読書会の様子や目的、開催方法について述べてみます。
1 現在参加している読書会について
石川県七尾市の御祓川(みそぎがわ)大学・オンラインABD読書会に参加しています。
今年の2月中旬から
週一回
朝7時〜9時の時間帯です。
参考
まずABD読書会とは、
短時間で読みたい本を読むことができる全く新しい読書手法です。
1冊の本を分担して読んでまとめる、発表・共有化する、気づきを深める対話をするというプロセスを通して、著者の伝えようとすることを深く理解でき、能動的な気づきや学びが得られます。
流れとしては
「チェックイン」 自己紹介・今の気持ちをシェアします。
「コ・サマライズ」 各自でパートごとに読み、要約文を作ります。
「リレープレゼン」 リレー形式で、各自が要約文をプレゼンします。
終了後、気になったポイントをシェアします。
「ダイアログ」 問いを立てて、感想や疑問について話しあい、深めます。
「チェックアウト」 全体を通した感想を参加者同士で共有し、会を終了します。
全体で2時間。
「コ・サマライズ」のところで、一人当たり10ページほど要約するので、40分ほど時間をかけています。
こちらも参考までに
人によっては2時間は長いと感じると思いますが、やっていると長さを感じません。今までなんとなく感じていた違和感が言語化される感覚もあり、「ダイアログ」で話し合うことで学びも深まり、気づきも多く得られます。
また、私自身なかなか読書の時間を取りにくいので、この場に参加すれば、全部読まなくても参加者でまとめた内容を聴くことで、読んでなくても内容が理解できます。一人では積読(つんどく)で終わりがちなので、とても助かります。
今まで、以下の2冊を読書会を通して読んできました。
次章で、読書会での様子をご紹介します。
2 読書会での気づき 〜ある回でのこと〜
この会は計6人参加していましたので、
上の「まちづくり幻想」から
第 5 章 まちづくり幻想を振り払え! 2節 3節
第 5 章 まちづくり幻想を振り払え! 4節 5節
おわりに
また次の本が
はじめに 序 章 創造とは何か 前半
序 章 創造とは何か 後半
第1章 進化と思考の構造 前半10ページくらい
上のように分けて要約スタート。
参加者のうち4人は
石川県七尾市にインターンで来ているor来ていたor起業しようとしている大学生。
要約は皆さん上手で、なかなか追いつけないのが本音です。
「まちづくり幻想」のところまで発表が終わったところで、
「今回はここまでで話し合いしようか?」
と進行の方からの提案。
ちなみにこの方は以前育成塾で講師でお世話になった方。
まちづくりで多角的な展開をされている。
確かにここの内容は面白かった!
私個人的に感じ入ったところは以下の通り。
地域で団結しよう(幻想)→異なる人を排除する側面を強くする
地域で買物をした場合、地元に還元されるお金はチェーンストアなら2〜4割・地元商店なら5〜7割(アメリカの調査)
移住する場合は、手に職を持つこと。「何ができるか」が明瞭にならず、地域で誰も引き受け手がなくなったような仕事を押し付けられてしまう。地元の若者も。
毎年3つは人生これまでやったことがないことへの挑戦を目標に(著者の実践)
常に自分の意識の範囲の拡張=世界そのもの
宮崎駿氏「大事なことは、だいたい面倒くさい」
下手に反対をして揉める⇔大事なことを失う
様々な話題に触れました。
その中から、上にあげた私個人的に感じ入ったところの後半2つのトピック
毎年3つは人生これまでやったことがないことへの挑戦を目標に(著者の実践)
常に自分の意識の範囲の拡張=世界そのもの
宮崎駿氏「大事なことは、だいたい面倒くさい」
下手に反対をして揉める⇔大事なことを失う
について特に印象的でした。
だいたいこんなやり取りがありました。
毎年新しいこと3つ挑戦はすごい!
揉めるのは嫌だけど、揉めることを恐れたらまちづくりはできない。
自分とは違う異分子とも話をしなくちゃ
やったことないことに挑戦することは、自分の中に異分子を取り入れることだ
おお!面白い!
この会を終えてこんなことを書きました。
おそらく、この本を一人で読んでいたら、ここまで考えなかったに違いない!
これが読書会の面白さですね。
3 読書会は何のために?
学ぶためだけなら、今のままでも十分。
だけど、ここからやってみたいのには3つの理由があります。
⑴変化の大きい時代に学ぶ場を身近からつくりたい
⑵社会に(まちづくりに)主体的に取り組む人を増やしたい
⑶自分の住む地域に議論できる場をつくりたい
以下、それぞれについて述べます。
⑴変化の大きい時代に学ぶ場を身近からつくりたい
これほど変化が早い時代は今までないに違いない。
でも、いまだに昭和の感覚で生きている人の多いのが現実です。70歳くらいの人が川内村社会の中心だから仕方ない。なんて思い込んで来たけど、若い人は増えているし、このままではいけないと思っている人も多いのではないだろうか?
まちづくりの世界は特に6年前の本だともう古いという感覚があり、驚いた記憶がありました。それほど変化の早い時代に、勉強しないでいては化石になってしまいます(笑)
意識のある方からでも、学びの場をつくりたいと考えています。
⑵社会に(まちづくりに)主体的に取り組む人を増やしたい
学ぶと動きたくなります。
「知行合一」とは、「知識は行動してこそ生かされる」と捉えています。
評論家になって、野次を飛ばしているのは楽です。私も常に葛藤しています。笑
主体的に取り組まないと、何もなりません。
その行動する一人を増やしたいと考えています。
⑶自分の住む地域に議論できる場をつくりたい
福島大学「むらの大学」の取組の中で、川内村をフィールドワークします。
その中で驚いたのは、村の人たちが大学生に質問されて、いろいろなことを話している姿です。
あたりまえじゃないの?
って思いますよね。でも、私が接してきた多くの村人は、なかなか自分の考えを言う方は少なかったんです。
村の中にはヒエラルキー(上下関係)が様々に錯綜しています。「沈黙は金」の場面は多々あるのはよくわかりました。
川内村だけでなく、居心地のいい相手と話している方が楽なので、意見の違う人と話し合うことは避けたいのは人情です。誰でもそうかもしれません。
とはいえ、議論しないではより良いものは生まれないでしょう。何事も慣れであることは学んできました。私ももちろん苦手ですが、村の中で議論が生まれるようにすることを目指したいと思います。
以上3つの理由からですが、なかなかはじめは参加者は難しいと思っています。だからこそ、長く継続できるようにしていきたいと考えています。
オンラインなら、村内だけでなく、周辺地域、福島県内外も参加してもらえます。その様子を見て、村の若者も参加してくれたらうれしい。さらに、上の世代もおいおいでも参加してもらえたらうれしいかぎり。
今までそんなことやっても無理。なんて考えてきたけど、まずはやってみようと思います。
4 今後に向けて
現在、福島大学「むらの大学」で川内村に関わってきた若者と準備を進めています。若者の適応力に私自身が学ぶところが多いです。
今のような変化の大きい時代は特に若者から学ぶことを忘れてはいけない。
痛感するところでもあります。
朝活が流行りでもあるので、日曜朝の2時間ほどで検討しています。
zoomを使うか、料金はどうするか等々まだまだ検討することも多いですが、6月中下旬をめどに開催準備を進めています。
楽しみにしていて下さい。
今回もお読みいただきありがとうございました!
ご縁に感謝です。サポート頂いたら、今後の学習投資に使わせて頂きます。