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父子で釣り  〜いわなの郷物語〜




「よし!
 今日はパパと一緒に行こうな」

「うん」

車を走らせること1時間。
いわなの郷に到着。

写真(2020-10-18 10.19)

「わあああ」

4歳の子は歓声をあげる。



釣堀のいわなが集まっている様子が見える。

パパは
まずお手本を示す。
釣り方を子どもに見せた。

「すごい!
 パパすごい!」


「じゃあやってみようか!」

「うん。
 やりたい」

子どもも釣りを始める。
何度かエサをとられたものの、釣り上げた。

「やったあ〜」

釣り上げた魚を食い入るように見ている。

何匹か釣り上げた。


釣り上げたいわなを塩焼きにする。
焼き上がるまでには40〜50分ほどかかる。

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囲炉裏でしばらくすると
いい匂いがしてきた。


「わあ美味しそうな匂いがしてきた〜」

「ああ美味しそう!」

「ママも来ればよかったね?」

「そうだねえ」

「帰ったら、ごめんなさいしようか?」

「うん。そうする。」

朝、母と子どもはケンカしてしまい、
お母さんは行かないことになったから、
父子で来ていたのだ。

いわなが焼きあがった。

「うん。美味しい。」

「おいしい」
「おいしい」
「おいしい」

子どもはただおいしいとだけ言いながら食べる。

「大きいのも焼き上がりましたよ〜」

「ボク大きいの食べたい。」

「食べられるの?」

「食べる。」

大きいイワナも食べ始めた。



「ママと一緒に来ればよかったね?」

「うん。今度はみんなで来よう。
 ・・・
 帰ったらごめんなさいするよ。」


「よし。今度はママも連れてこようね。」


食べ終わってメモを置いていくことにした。

写真(2020-10-27 13.50)

「ごちそうさまでした おいしかった」


帰りの車中

「パパ、また来ようね。」

「また来よう!」

「パパ約束だよ」

「約束だ」

「ママ許してくれるかなあ」

「大丈夫だよ!
 ちゃんとごめんなさい言えるでしょ?」

「うん。
 言う。
 ママにも食べて欲しいもん。」


朝は寒いくらいだったが、
秋晴れでお日様はまぶしい。

帰りは少し窓を開けて
帰途に向かった。

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