舞台 ダンスライン2022 7/1 3公演目 助演という名の主役・播磨かな
あれはもう4年前になるかしら?お台場ダイバーシティ東京ガンダム前(だと思う)の、とあるCDシングルのリリイベで、現在はAMEFURASSHIの、多分音楽面も含めた総合マネージャー(だと思う)の佐藤守道氏が、特典会の時のマイクパフォーマンスで、
かつては最初に列が途切れた播磨が、
今は最後に列が途切れるまでになった
と、もちろん愛ある弄りで盛り上げていたことがあった。そう、あの時の、
播磨かな
当時は播磨怜奈は、初めて主役になった瞬間だった。
それから4年後の2022年7月1日、6月29日から7月3日まで上演されている、ここ、
新宿村LIVEでの、
舞台 ダンスライン
で、彼女は、助演の中の主役ともいうべき印象を与えるほどのパフォーマンスを披露している。助演の中の主役って、とどのつまりは助演に過ぎないのであるが、助演の中でもチャンスを得るべく自分を磨いて表現する、という点で、主役級の動きを見せている、というべきかな播磨かな。
播磨の役どころは、演劇部の2年生・桜日和(さくらひより)。今日も千秋楽開演前まではネタバレしないという戒律を守るべく、公式発表以外のあらすじや具体的な芝居内での立ち振る舞いについての記述はしないので、どこで主役級の印象を残しているんだよ?と言われても仕方ないが、まずは小生がそう思う部分をいくつか列挙して、それについて解説をしてみようと思う。
①キャラの設定を忠実に遵守している
パンフレットでの設定(これはネタバレじゃないと言い切ろう)は、部長の百合園絵里(森青葉)にほれ込み入部。百合園に100%以上の心酔を寄せている、といるもの。もちろんこうした人物設定は、どの芝居のどの役者さんも忠実で、それを踏まえて自分で肉付けしてゆくのは当然だろうが、桜の百合園を見る目が、常に笑顔、尊敬のまなざし、百合園に敵対する者への抗議、など、いやあ本当に徹底しているのよね。終盤演劇部の回想的なシーンがあって、その時は他の部員は前を見据えていても桜だけは百合園を見て微笑んでいるのなど象徴的だった。
②悪目立ちしないスレスレでの、自身の演技のアピールをしている
ダンス部員が、あることで意気消沈しているところに、ひとり桜が加わって百合園愛を語り気持ち悪がられた後に、オーバーアクションがあり、そことか、演劇部が活動停止を余儀なくされた芝居を回想的に即興披露したときとか、長くもなく・微妙に面白く、の塩梅が小生には見事に思えた。
③他の演劇部員役を巻き込んでの影芝居で、観客に「演者も楽しんでる良い演劇」と思わせている
これは、特に演劇部の同学年役の、同じスターダストプロモーション、あの田口組長下で「アイカツプラネット」にも出演した、羽野瑠華さんとのコンビ芸と言ってよいけど、こちらも、②と同様、悪目立ちしない程度の小芝居を楽しそうにやっているの。こういうの、小生には、アイドルライブでいうところの振付でない自然なアイコンタクト・つまりこれがあると演者が楽しんでいる、が伝わってきて、いい歌だな、いいグループだな、って思えるのと同じやつなのよ。
昨日なんか演劇部後輩役の、
かつてのスタプラの大先輩の伊藤千由李さんも巻き込んで、
エグザイルのチューチュートレインとかやってんのwww
この点、芝居のキャリア的には、羽野さんがリーダーシップとっているんだろけど、影芝居でも播磨が即興で羽野さんに返しているような仕草も見えて、持ち前の、前への意識もある(前へ、は本劇主題歌のテーマでもある!)。ともあれ、今作は羽野さんという同事務所の先輩と近づくことができたのは播磨の引き出しの増量に大いにつながり、小生も昨日トークポートで羽野さんに感謝を述べましたな(なお、羽野さんについても、これはネタバレ記事で言及すべき素晴らしい点があります)。
④ラインダンスパートでは、演者内では小柄であるが、それをカバーするほどの脚力を披露している
アイドル時代からも、そのTO級からは、ダンスのミスもなく忠実に動ける、という評価を得ていた播磨なので、本作の主題歌のダンスと、終盤のラインダンス披露も、安定していたけど、やはり脚力も、自身の小柄な部分を感じさせないくらい、最後は一段と高く蹴り上げるんだけど、負けてない高さを誇っているの。結構無理もしているかもしれないが、その点彼女も負けず嫌いな面もある人だし、まあ、千秋楽終わったら、しばらくゆっくり休めばいいさ。
⑤活舌が良い
初日見た後の、あおちゃんの記事にも書いたけど、小生は、セリフの噛みとかはよっぽどのことでなければ気にならない客だけど、これは、オープニングアクトの後の、播磨が本編出た時の最初のシーン、演劇部の発生練習なんだけど、ここは活舌良く噛まないことが望ましい中、この3公演は危なげなくクリアしている。他にも、よく聞くと播磨は活舌がよく、語尾もだらっとしないで、ピッとして止まる感じの話ぶりなので、歯切れもよく聞こえるのね。この点はトーシロ考えながら、声優仕事なんかにも良いのではないか、とか思うんだけどいかがかしら。
なんか具体的なこと避けつつ、とか言う割には踏み込んで書いたことも多くなったけど、そこは勘弁いただきつつ、小生が思う、助演ではあるけれど、その中で、悪目立ちしない範囲で、十分播磨かなをアピールしているという、主役級の活躍とは、こういうものでありました。主観に満ちた播磨アゲ記事なのは当然としても、この3公演目は本当にほとんど播磨が出てるところは、目の前で主役の高咲さんや相澤さん、あおちゃんとかみぃちゃんが居てでも、目は播磨をロックオンしていたので、逆に播磨推しでいつも彼女主体で観ている人にすれば、これくらい当然だと思われることでしょう。その意味では、贔屓が出ている演劇は、最低でも2回は観て、1回目は劇そのものを楽しみ、2回目はその贔屓だけ見る、のが良いといえるが、そこはお財布も絡むのでw悩ましいところ。
ともあれ、播磨は、今は着実に助演者として作品に彩りを加えながら、いつかはヒロイン・主役として板に立つ機会もあるだろう可能性を見せて、その力も身についていることが知れた作品であることは間違いなく、小生もあと3公演(まあ、今日は、平瀬美里カメラを発動するので播磨はお呼びじゃないがw)、さらなる播磨の助演ぶりを期待して待って良いかな?
播磨かな!
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