平瀬美里 舞台 アリスインデッドリースクール 邂逅 観賞記(後編)
↑こちらの前記事では、アリスインデッドリースクール通算でわずか7回しか観賞していない素人による当作全体の所感等を書き散らかしたのだが、改めて10年以上におよぶ「アリスインプロジェクト」が手掛けた世界観を永く愛されておられる関係者、小生はここに「ファン」も加えて考える者だが、の方々のSNS上の思いを見聞すると、
こんな稚拙な所感がいかに恐れ多いかT_T
と情けなさはもとより、文字どおり怒られやしないかという恐怖すら覚えるが、まあ、小生のこんな泡沫ブログに辿りつく人はさすがにいないだろうと腹をくくり、後編では、
この「デッドリー2021 邂逅」に出演された方々の、
小生が観た「この日のココ」がとくに素敵!!
という主観を書きつつ、贔屓の平瀬美里・みぃちゃんのことを書き散らかそうと思う。もっとも、小生がこれから書くことは、
ツイッターの
で検索すればほぼ網羅されていて、
小生がそこからパクったと思われて然るべきものばかり
なのだが、とにかく皆さん本当によく観賞されておられて、未だに、ああ、そんな箇所があったのか、そっちにも視線を送るべきだった、なんてことが出てくるのが残念なほど。少なくともこれからは、その公演を複数回観るという場合は観賞のし方も、諸兄姉の所評を参考にしたいと思う。
3 出演者について(前編の2から続く)
この順番は、キャラクターの主従という点では従たるキャラから主要キャラとなるのと、アリスインデッドリースクール作品では、部活同好会で括られているので、それに準じて書いていきます。それと役者さんの経歴等は基本割愛ですが、主観を書く上で多少触れる場合があるということで書き進めます。では、まず、
・漫画研究会
岡田佑里乃(黄市恵美)
これは小生とにかう初日に注目していた人。小生の中では恵美は、現在はショキエゴというアイドル活動でも忙しいらしい渡邉結衣さんしか知らず、しかも最初の時は中学3年生と、役柄よりも若い人が、岡田さんはまもなく23歳。でも、もうプロに早くも失礼な所感ですが、当然のごとく、舞台で「家に帰りたい!」と取り乱す様は普通の高校1年生。同学年の塔蘭役の下村さんが実年齢中学3年だけど、それよりも弱さを感じさせてくれました。
羽野花奏(志倉夏樹)
前編で書いたとおり、10日金曜日の自己紹介シーンで、明らかに台本記載部分を、紅島役のゆめさんにフォローされたのは飛んでしまったと思われる。でもそこで書いたとおり、羽野さんのなにが素晴らしいって、恵美の漫画作品を実演するシーンで、初日の時点で、声優を目指すという役柄そのままに、トカゲのゲロたんを、少なくとも3種類の声色を使い分けて見事に表現されてたの。とくに11日土曜日のマチネの第一声の笑いはよく響いてきた。千秋楽では最後までしかめっ面の柏村の前にまでおちょくりに進んで、高宗さんこらえたんじゃない?ってところだった。あと、優の夢の中で、優と別れるときに優に一礼するのも、役柄では学年とか関係なく恵美を尊敬しているように、優にも現実世界で助けてもらえたという感謝を感じさせてもらえて、ちょっとホロリしたね。
・保健委員
東城咲耶子(宍戸舞)
こちらも声優の仕事で、あの「アサルトリリイ」にも出演されたと自身SNSで紹介していたけど、声色と風貌から、もう保健委員の癒しそのままの雰囲気。冒頭で紅島を追いかけて、煙草を奪う時「下級生の前ではダメ」と、保健委員なら煙草そのものがダメとは言わない、広い意味での「保健委員」なんだなと感じさせられた。残念ながら、死の描写は紅島の「1年生をかばい、最期まで笑っていた」で済まされるが、東城さんの最期は実演で観たいなと思った。同様に「生きる意味なんて暇なとき考えればいい、今は(生きることだけ考える)」のセリフが堂本に言うので客席からは表情が見えないけど、このセリフの表情も観たいなと思った。
朝日奈芙季(巣宮春菜)
この作品で、唯一と言っていい、介護の仕事を目指したい、と極めて現実的な夢を語ったり、前編でも書いたとおり「死を前にして笑うなんて不謹慎」というセリフを発したり、現実離れしていないキャラクターを、本当に等身大の高校1年生に見せて演じられていた。優に、突っ込みを2度も入れていて、もしも二人がこの世界を生き延びて、世が平和になったら、信子の突っ込みの後釜は間違いなく春菜でしょう。舞の最期を紅島から聞いたところで、もっと舞への思いとかエピソードを聞いてみたかった。現在時点でスターダストプロモーション所属なんだね。
・映画研究会
草場愛(界原依鳴役)
11日土曜日のマチネのとき、あれ?界原の、共作の親友が自分のクレジットを消して映画を賞に出展したって下り、10日までは上手寄りで言っていなかったっけ?って小生の勘違いかもしれないけど、それで界原に注目が集まったし、自分もそこで界原を知れたと感じたので、これはそう変えたって思い込んでおこう。同じときに、空を飛来する飛行機の音に目をやったりする小芝居を目撃して、映画監督ってやはり視野が広いんだな、なんて思ったけど、草場さんは他でもいろいろやっていたらしい(笑)。アリスインでは、紅島も高森も経験されているそうで、やはりそうしたゆとりというか、各キャラの人物像も、より体感しているんでしょうね。12日千秋楽マチネで、ダブカテコ挨拶の隣の長谷川さんを弄るその眼が、同じアリスイン作品を大事に思うスタンスに優しいまなざしだったね。
稲岡志織(橙沼霧子)
千秋楽の両日の、優の夢でのインタビューで、静香をそっけなく、「あんたに聞いてねえっす」「ありがとうございました」で打ち切る言い方が、小生は一番好きww。聞いてねえっすが、小生にはほぼ舌打ちに聞こえたし、ありがとうございました、も、紅島や氷鏡を打ち切るときとは明らかに違って、ほぼ無感情での言い方で、逆に霧子でさえ静香はうざいんだ、と思ったが、今はむしろ、界原に対しての自分が、和磨に対する静香に見えて、同族嫌悪から来るのかも!?と解釈してるw。ノビューンの陰に隠れて、コメディリリーフ的な位置でもあったかな。
ソフトボール部
・長谷川麻由(高森朝代)
小生が観る初日と10日金曜日のマチネ公演では、みぃちゃんの和磨と、長谷川さんの高森、この2名を中心に観ると決めて、その2日間は高森の屋上から最期までを注視。とくに着席したのが両日ともA列7番XB列9番と、購買部に食料調達後にこの2名が下手側に前後で座っているから、徐々に自分たちの最期を考えだすような表情変化に、なかなかキてしまった。とくに長谷川さんは、これも小生の中では高森は池澤汐音さんで、あの時も池澤さんは最初から「最期」におののいて一人険しい表情だったことを今も覚えているけど、彼女もまったく同様で、でも、諸兄姉が書いているように、喫煙者は自分だったことの独白後の、最期前に吐き出せた爽快感みたいなものを感じさせた表情とか、いやあ、書いているとまたきちゃうな。最後の、生き残るのはクズばかりじゃない、の表情、わたしは・・・のトーン。ホント、12日楽日前のダブカテコのように、次回作がありそこでの高森役には、この長谷川さんを「軌跡」としてほしい(で、その役目は出来ればアノ人物に期待したいが最後に)。
・荒井杏子(猪狩薫)
全日とおして、高森の独白までは、唯一紅島を憎み挑発し続ける表情と強さ、高森独白から最期を経ての、まともに紅島を見られないという表情と弱さ。それだけに、全く小芝居の余地がなくて、それはそれで辛いかもしれなかったかしらww。優の夢のシーンでさえも、真面目だったのはやはりそうしたキャラ設定に忠実だったんだろうかな。信子の負傷前の、高森に言った「先輩は間違ったことはしていない」には、体育館の封じ込めだけでなく、煙草を吸ってしまったことも含めているんだろうな。なお、長谷川さんが過去に薫役をされたらしく、彼女は荒井さんの薫から何を感じ取ったんだろうか。
下村星奈(緑浜塔蘭)
キャストで最年少の中学3年生。役の前に、中の人のこと書くの申し訳ないが、同じスターダスト名古屋営業所の小久保柚乃さんの私立恵比寿中学加入は、刺激になったでしょうね。それが、中学生なのに公演での上京を決めて参加になったのかな?は妄想か。千秋楽ダブカテコでの涙は、演じきったこととかブログで途中書いた「稽古のようにできない」もどかしさとか、万感去来でしょう。「続きはフェブで!」コンスタントに笑いが出ていた塔蘭。でも、「自分で自分に決着つける(自死)」を何気なく塔蘭が言ったことで、和磨がそうせざるを得ないと決めたと解釈すれば、あの何気なさが何気なさすぎるほど残酷さを生むし、下村さんからそれが感じられたと思う。これがデビューで、彼女もここが軌跡へ。
・帰宅部と他校と生徒会書記
谷口彩菜(辻井水貴)
全日ともに、オープニングダンス前で屋上に登場して下手フェンス前に読書しながら佇んでから世界一変までの間、ストーリーの進行を一切見ないで本に目を通す姿勢は、もちろんそれが演出なんだろうけど、その間少しは小芝居できそうなところ、少なくとも小生11日土曜マチネは彼女を見ていたが特になし。でも、SNSでは後半は小芝居もあったそうで、自分をさらけ出す・さらけ出させられる前は、かたくなに他者を拒む辻井水貴そのものだったんだね。高森に「自己中心で死ねばよかった・自然淘汰の解釈」など、本当に酷いことばかり発して、作品上は敵役に近いよね。もちろん稽古から公演中のSNSでは共演者とも仲良く登場してるけど、役作り!ってことで他者とも映らなかったりしてたら、もっと嫌味が増したのかな?でも、むしろその役作りはあまり良くないのかもしれない。あくまで舞台上での表現で憎まれるのが真の表現者、ということを、小生は谷口さんから教わったかもしれないな。
・二瓶有加(堂本千十合)
全日、オープニング前で、霧子に続いて屋上に登場するんだけど、入り口前に出て、あっ、ここが愛心学園の屋上か、って好奇心と喜びを表す表情が素晴らしかった。それと千秋楽で、ようやく堂本が自宅と学校のカメラに何かが映ってパソコンに走ってゆくところを見られたんだけど、一瞬えっ?てなって、でも小走りで座り、指先がちょっと震えてるって小生には見えて、これもまたプロの表現かなってなった。水貴への、生きながら責任を取る、の叱咤激励。新聞部員らしいけど、今のマスコミ記者にこんなこと書かれても失笑になるよね。11日のダブカテコ挨拶では、公演が続けられることの喜びをカラりと述べていて、彼女もオンオフしっかりできるんだろうなと思った。
・山﨑悠稀(村崎静香)
和磨の身に何があったのかを知りたければ静香を見ていればわかる、10日金曜日マチネまでは和磨と高森を注視の小生は、11日以降で、このことを会得したよ。とくに、校内放送後に屋上に来た時の、和磨会長は無事です、の一拍ほど間があって、かつ怯えにも似た最初の言い方で、ああ、和磨も噛まれたんだ、ってばれても仕方ないほどに、和磨への思いが伝わる表現でした。全日つうじて、和磨が、噛まれたとしてどうすべきの質問のときの、びくっとした表情、優の夢の最後の出入り口で和磨を見て微笑むところ、これらもキタなあ。山崎さんは大学在学中で演技を勉強しながら作品にも出演というかプロフィールで、こうしたガールズ演劇から、もしかしたら新劇的な作品にもオーディション受けたりもしてるんだろうかな。その意味では、みぃちゃんは逆に慕っていい存在だね。
・自衛官
白石まゆみ(竹内珠子)
これはもう、小生が語ると同じことがすでに多くSNS上賑わっていて、まあ、「アサルトリリィ」の因役の、下級生の声色から一転の、「エリートだから」の声色と立ち振る舞い。やっぱり、プロに失礼を承知で書いてしまう。デッドリー永遠からの竹内連続で、竹内役は過去でも日替わりのゲスト的なキャラらしいが、それが白石さんに固定しているのも、なにか意味はあるんだろうね。そのうちテレビや映画とか、映像の仕事になるんだろうけど、個人的には、あれらは「CM」だと思うので、それはそれで残念かな。
高宗歩未(柏村香)
こちらも、全日通じての、登場シーンの「動くな!」が、高宗さんをある程度認識している人なら、こうした芝居はあまりないのか、厳しさが伝わってきたと思う。小生は、UDA☆MAP作品の、スーパー店員とか先輩ヨイショのスネ夫キャラとか、まあお見事としか言えなかった。11日以降は、氷鏡のアルゴリズム習得しかける独白の危なさを察知して、ゆっくりホルスターに手をかける様がもう素晴らしいし、一転優に心底の笑顔を見せるとか、これからも3Bjunior出身役者やUDA☆MAP作品で、小生が観る機会を待ちます。ホントこれ以上出資するには限界がありすぎるT_T
さて、いよいよ主要キャラへの言及となるけど、実はここは本当にSNSに諸兄姉の評価があるので、被っていることが多いので、小生の書くことに新鮮さは無いでしょう。むしろ、ツイッターよりはこうしたうブログ系の方が、何年か先にはたどり着く可能性があるかも、的なまとめ的なものになるかもね。って、いやいや、やはりこんな泡沫ブログはたどり着く前に完結してくださいw。それでは、
・科学部
久代梨奈(氷鏡庵)
全日を通して、長セリフも多く、動きも多く、上手下手いろんなところに自由に動けるのが、それこそ科学部(科学者)って自由であるべきって感じをまず受けたね。言うことは抽象的で一度の観賞では理解は難しいけ、もっとも何回かみた小生も未だに理解できてないがwww、その抽象的なものを具体化したのが、高森のすべてを奪う爆弾に集約しているのも、これも科学なのかしら。千秋楽の「私は、・・・・・」で間をかなりとって「ミルクティが飲みたい」は、場の転換に相応しかった。小生もルービックキューブは絶対自分たちで完成させていると思っていたけど、どうしても芝居を見ているので、その過程までは観られなかった。あと3公演くらい観てたら一度は見たかも。小芝居の自由度は前編でも書いたけど高いので、いろいろされていたようです。あと、今現在の久代さんのツイッターの固定ツイは、彼女がNMB48を辞めてからの就活不調の話なのは、結構驚きもあるので、それを一読されると、今後の彼女の作品観賞にも目が違って見えると思うな。
・元ソフトボール部
ゆめ真音(紅島弓矢)
全日ともに、まずオープニング前での舞との絡みで、東城さんがエビ反るくらいにゆめさんが上に覆いかぶさるようにして、舞、って呼びかけるところが、完全に宝塚www。これは演出の細川さんの希望か、あるいは東城さんの希望かwww。ゆめさんファンには羨望の的になっちゃったかもね。宝塚ってのを色眼鏡で見る必要は無いけども、あの歌劇団とその前の音楽学校でのキャリアってのは、芝居には絶対に出るんだろうと思う。今作の、いわば叩き上げといえる他の18人の役者さんたちが、ゆめさんの稽古中、上演中、幕間の立ち居振る舞いとか、多くを見て何かを得られたらよいなとさえ思う。歩き方ひとつでも、ちょっとがに股で紅島にがさつさを表しているんだろうし、11日マチネと12日ソワレでは、高森の煙草の独白も最期も一切見ないで、紅島たちを見ていてけど、辞め時だったの達観した表情とか、高森最期の目の力とか、書くまでもないですね。そして小生も数少ないながら見た、ゆめさんと久代さんの小芝居は、11日マチネだったかな、ストレートティを出して氷鏡を怒らせたフェイントからのミルクティを出すところ、でした。彼女もそのうち、映像の方に行くんだろうかな。
・ノビューン
桜井美里(百村信子)
もしも、小生が旧3Bjuniorを応援するだけでなく、同様に桜エビ~ずからのukkaにも足繫く通い、桜井さんを「みっぴ」と書ける程度に応援していたら、今作品はどう映ったのだろうか?
11日マチネ以降で気付いたんだけど、桜井さんは最初から最後まで、忠実に漫才師の突っ込み役としてのノブだったんだね。プロローグで優を見つけて最初の優の、同じクラスの百村信子にそっくりだのボケに対しての左手の形、いわゆる裏拳の形が、最期を迎える寸前のもういいよ、でも同じ形を保っていたのは、相当入り込んで稽古した賜物だろうね。そして改めて、劇中の信子も、自分をさらけ出したのはごくごくわずか、いや自分を唯一出さなかったキャラかもしれない、というくらい優の相方だったと思う。だから、信子は、和磨や高森とは違って、自分の最期の取り方を魅せず、優の相方を終えたってことで屋上から去らせたのかななんて解釈したりね。全日とも、桜井さんは言いよどむ点もなくすべて突っ込みのネタを披露できていた。ホント信子のセリフは多くが突っ込みだった。千秋楽のダブカテコの挨拶では、カラりと、徐々に慣れ親しんで楽しめたって言っていたように、物おじしない大物タイプだと思えたね。だって、この作品でも、百村信子役では長谷川さんや白石さんがいて、どうしたって前任の眼とかは気になるでしょう?そこがどういう心境だったかを聞くには、桜井さんがアイドル時代に話をしてないのでトークポートとか躊躇ったけど、今思えば知らないからこそ、そこは取材するべきだったかな。今度機会あれば挑戦してみるか?
蛭田愛梨(墨尾優)
実は、稽古の時からの演者のSNSとかでも、主役の蛭田さんの話は、小生の体感では他の演者さんとかの情報も少ない?ってので謎だった。直前のみぃちゃんと桜井さんのインスタライブで、愛梨は天才的な評価がみぃちゃんから発せられてたけど、まあ社交辞令とかもあるでしょ。後で、虹のコンキスタドールの新コロ感染もあって、なかなかスケジュールも調整が大変ぽかったのはあxっつあらしいね。ともあれ、小生も優についてはぶっつけ本番的に臨んだ初演の8日。もう、これが初舞台?っての本当か、と思えるほど、実に自然体で、みぃちゃんの言うことの一部分かった感じがした。
さかのぼること1か月前。NEO JAPONISMのフェスで、虹コンのライブを見たとき、ずっと蛭田さんを双眼鏡で観ていたんだけど、センターではないし、ある曲でセリフ調でセンターに立つのをみたくらい。そんなイメージもあったことも手伝い、初日からこれは凄いと思い、しばらくして購入台本を読んだら、これも前編に書いたけど、握手券は1秒で1枚、は台本には無くてアドリブが千秋楽まで採用と、これ本人が言ったのならすごいと感心。もちろんその真相は知らないけど、でもクラゲの動きとかその他の小芝居もかなり自由度高く実演していたようで、これは本当に素晴らしいと思った。最後のダブカテコで、桜井さんとの手を取るのも、蛭田さんがジャンケン始めてるしねwww。これは、古いファンの評価を待つけど、墨尾優の実体には近いという評価を得るんじゃないかしら?最後の、今日は、どこ行こうかな?に、より希望を持ったのは小生だけじゃないでしょう。
さあ、最後に、我が主役のこの人を書いて、この素人の戯言を閉じるとしましょうか。
・生徒会長
平瀬美里(青池和磨)
もしも、昨年4月の「デッドリー永遠」が、休演することなく無事に上演を終えていた時、この同じ座組で小生が昨日の「デッドリー2021」を観たとしたら、何を感じただろう?
後編でも一部書いたし、有沢澪風ちゃんの出演した「アサルトリリィ」でも書いたけど、こうした歴史ある作品、コアなファンが多くいる作品では、どうしたって原理主義的な声はある。たとえ大きくなくても、それが世論となることだってゼロじゃない。個人的には小生だけが怖がってるだけだろうけど、とくに、近作品との比較とかは、原理主義者でなくてもどうしてもしてしまう。だからみぃちゃんが、細川さんとの配信ラジオで、今回の和磨役の本読み段階では、前作共演の大滝紗緒里さんを模倣した、ってのをむしろ評価したくらい。まあ、その辺は細川さんや共演者が稽古を通じて教示されるでしょうけど、少なくともみぃちゃんの和磨は、本作の歴史を汚さないほどには、和磨を全うしたと思う。和磨は、劇中言うように、笑顔が苦手、アイドルを目指したことを諦めて勉強主体から生徒会長と毅然と振る舞うことを、それこそ演技して和磨を演じている、そんな性格なので、セリフ自体がホントセリフ調なので、本筋での「言わされ感」は、気にしないでよいんだろうな。また、メインの演技ではない小芝居も、小生はあの、ライターだけをポケットにしまうところに集中してしまったので、なかなか見られていないけど、千秋楽では「ワタシタチのキョリ」の3人が揃ったところを、この新宿村LIVEで観たことも感慨深かったな。そしてカテコの山﨑さんとのやりとりも、最後は年少者としてのみぃちゃんらしい気遣いが出ていて微笑ましかった。
それでも、あえてここだけでは書いておくし、本人のインスタとかには書かないけど、小生が感じる、同じセリフでの言い回しやちょっとの間とかは、大滝さんの和磨も配信含めても通算2回しか見ていない、さらにイメージもあるけど、やはりどこか毅然さが伝わってきたなあというのは、みぃちゃんの役者経験をもっと踏まえていたら、という思いはある。まわりくどい言い方になったけど、とにかく、ステージの場数が役者の技量上達の近道、というどなたかの言ったことのとおり、さらに舞台が増えることを願うね。そして、またこのアリスイン作品にお声がかかったときは、
ぜひとも、今度は、
高森朝代に挑戦して欲しい
池澤さんや長谷川さん、さらに小生が観ていないこの役を演じた方々と双璧となるよう、その、声の大きさと強さと説得力、実際の身体以上の大きさなどを武器に、舞台で観たいねえ。
さあ、屋上で待つことは終わった。一つの作品の後に、もう次の本が待っていることの、ファンとしての喜びと不安にしばらくさいなまれつつ、
今度は早稲田の中心で待つ!
ありがとうございました。