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平瀬美里PRESENTS Dear voice ~THREE AND ONLY~1部 観賞記

かつて明日のアイドルを夢見て集った26人の少女達は、その夢に引き続き向かう者、別の表現の場を求める者、表現する場から離れた者として、それぞれ別の道に分かれて進むことになった。それから6年、そのうちの3人が、その旅路で再び交わり、私たちファンの前に姿を現した。左から、

平瀬美里・椎名るか・夕月の3人である(平瀬美里X画像より)。

平瀬美里・みぃちゃんは、今年の4月には、所属の事務所を退所して先行き不安、どころか、主宰イベントを皮切りに、主演の舞台を2作品、秋には従役ながらも主役級の役どころで、人気を博した「降臨SOUL」という舞台の続編にもオファーをもらうという順風満帆ぶりを見せている。一人置いて夕月(以前は栗本柚希として活動)は、6年前に表現の場から去ったが、愛する音楽での自己表現のためシンガーソングライターとして再起し、今年の自身の誕生日にワンマンライブを行うという夢を実現させている。そして、真ん中の椎名るか・るったんは、みぃちゃんと苦楽を共にして同じアイドルグループで活動をしている時に、全く予兆を感じさせずに突然脱退して、その後のグループの解散の端緒となったと言われても仕方のない事実を起こした人で、以来公の場に立ったことは一度あったそうだが、ステージに立つなどは全く想像も及ばなかったが、この度みぃちゃんの呼びかけに応じて、一夜限りのパフォーマンスを披露することになったのである。場所は、ここ、

五反田のGOTANDA G4、1部13:30から、2部18:00からの2部制で、なんと生バンドによる演奏でのライブ形式で行われたイベントはいかなるものであったか。直前のツイキャスで、「色々選曲とか(権利的に?)ヤバイものがあるので、情報の扱い注意で!」とみぃちゃん直々にお達しがあったのだが、敢えて今回小生は、ヤバそうなところだけはゴニョゴニョして、多くはそのままを書き散らかすのでよろしくどうぞ。

そもそも今回のイベントは、みぃちゃんが自身の舞台観賞に来た人を優先的に前方着席に招待するなど、入念な準備が施されていて、当然物販も、余剰在庫を持たぬような受注生産対応や会場の導線などに配慮した形での時間設定などで、小生が観た限りは多くの混乱もなく進んでいて、この点で、プロデューサーとしての平瀬美里の才能にも唸ったものである。もちろん彼女を支えたのは、事務所所属時代からお世話になっている舞台等制作会社のフォーエスエンタテイメントの力添えがあればこそで、今回も、フォーエスさんの佐藤氏や、ベーシストとしても参加の村田さんのみならず、役者として出演する人たち、書き漏れがあったら申し訳ないが、順不同で、小山田雅貴さん、小崎隼大さん、雪奈さん、川畑里咲子さんの皆さんもサポートしてくれたことがありがたかった。フォーエスさんの作品には、今後もどこかで観賞してゆきますので今回は本当にありがとうございました。そして、物販ではすっかりお馴染みとなった親族の皆さんも、本当にご苦労さまです。演者に飲食物のプレゼントが不可だったけど、彼らには本当に何かを差し入れしたかったね。次からもし機会あれば、みぃちゃんに凸ってみようww。

そんな感じで物販を済ませてから1部の開場となり、たまたま舞台のチケット購入の申し込みが早くて、

こんな素敵な入場で着席の最前を頂いて待機。客席も、椎名さん、夕月の目当てのファンも集まっていて、いつもよりも賑やかで、さながらファンの同窓会感も感じられる中開演時間の13:30となりバンドメンバーが入場。キーボードは、2年前のみぃちゃん生誕でも弾いてくれて、あの「時を駆け抜ける少女ディレクターズカットバージョン」では、オープニングでみぃちゃんに絡む先輩アイドル役でも演技したw、石黒さやかさん。ギターも、その「ときかけ」で務めてくださった、ちょっと俳優の布施博さんに似ている平野好生さん、そして先述の村田さん、さらにもう一台キーボードがあるが、そこに座る主は後程登場か!?。そして暗転して上手からみぃちゃん!、としかしなんか驚いたように慌てて引っ込む!?な、なにがあったん?は、なんとマイクを忘れて出てきたww、でもこれには後述するが、なるほどの理由があったんだけどね。そして挨拶ではなくそのまま歌唱は、最初誰かのカバー曲だろうと思いながら聴いていたが、曲後のすぐのあいさつで、なんとこの日のために、誰かは言及なかったが作っていただいたという、今回のタイトルどおり「Dear Voice」とのことで、うーむ、またまたプロデューサーとしての力に唸ってしまった。

まだ皆の目当ては呼ばないよ~、と言ってから、ここであの空いたもう一台のキーボードの主、1部のみのゲストのピアニストであり、しかし小生的には、目が素敵な役者さんである原口誠さんが、なぜか下手から登場。ここから、後で巻いて!と言われるほどの原口vsみぃちゃんの言い合いバトル勃発www。これ事情知らない人には、なんだ原口ってのは?ってなるが、まあまあ、2人は昨年に、友池一彦さん作演出の「さよならRAIDIO」という舞台で、役の上でも気心知れた地方FM局員の共演者で、その中でも言いたいことを言い合った仲なのでね。でも原口さんからも、22歳で、歌って踊って芝居して、そしてプロデュースとか凄えわというありがたい評価が嬉しいね。そんな原口さんに、リハでは負けてしまった(何がよww)とみぃちゃんがリベンジ?誓うべく、原口さんのオリジナル曲の「人生Quest」をコラボする。原口さん曰く、福岡の学生時代、朝礼前の朝活から始まる人生が早く終われと思っていたら、社会人で会社勤めしたら、こんな地獄が続くのか、と愕然とした思いを曲にしたというもので、今、組織に縛られず自由な立場の2人は、なんと晴れやかに歌っていたことか!そして、みぃちゃんが、改めて、低音部をこんなにも力強く発声して歌えるシンガーだったことを思い出させられたよね。「ネーチャンズ」なんか無理して声を高めにしていたんだけど、音域の広さ、そしてそれを強く発声できる能力、これもまたまたまた唸るのみでした。

一旦原口さんが捌けて、さあお待ちかねの、夕月登場。直前のインスタライブでも言っていた、みぃちゃんがくりりん(今日は無意識でくりりんと言うみぃちゃんだったねw)に歌ってほしいものの一つ、ということで披露したのが、かつてロッカジャポニカ時代で散々カバーさせてもらった、チャットモンチーの「風吹けば恋」。なんでも夕月にも、ロジャポでのカバーの印象が強くて諳んじていたというほどだけど、そうそう、この、夕月の透き通る一本の歌声も改めて素敵だったわ。確かに、ギターの印象が強いから、歌声を忘れてしまってたけど、なるほど、みぃちゃんが敢えて「ギターを持たせない」と言ったのはこのことだね。もう何度唸らせるんだよおぢさんを。そして次は、さらのギターを持たせない一環で、くりりんはダンスが上手くて、と切り出したみぃちゃんが、夏フェスとかで実は大好きだったという、フィロソフィーのダンスの「ダンスファウンダー」を、夕月とダンス対バンさながらに歌い踊る。原口さんもここからだっけ?再び演奏に入り、この時以降の、みぃちゃんの、なんと自分が心から楽しいを表出した姿が素晴らしいことか。それにつられるかのように、夕月も、音楽って楽しいを思い出したような、しゃにむに踊るも笑いを浮かべる姿が見られる。みぃちゃんが捌けると、ようやく唯一の、今の本業たるギターを肩にしてのオリジナル曲は「ジレンマ」。その後またみぃちゃんが登場して、夕月とのダンスバトル第2弾、とでもいうべき、ベイビーレイズJAPANの「シンデレラじゃいられない」で、双方のダンスは最高潮に達して、みぃちゃんなんかはちょっとしたトランス状態かって感じで最高の笑顔を充実感にあふれた表情。そして夕月も、本当に、かつての自分を思い出して、あの時を懐かしみ、そしてあの時は無駄でなかったということを語ってくれているような表情が素晴らしかったね。

さあ、ここからが、いよいよ椎名るかさんのパート。一度顔見せで出てきていて、みぃちゃんが、みんなが一般人呼ばわりするから本人も面白がって一般人とか名乗るしと、軽く我々にお小言を言っていたが、改めて人前で歌うのは6年以上ぶり、さすがに素人目にも緊張が分かるやや硬い表情で、あの、最後のソロ曲と、みぃちゃん登場で二人で、あの、一番のオリジナル曲を歌う。オリジナル曲では、それまでの硬さが、みぃちゃんとのアイコンタクトで解れたか、大きくはないが手ぶりであの頃の振り付けを自然な動きで行う。曲後に、椎名さん曰く、身体が覚えていた、何度も歌ったからねと納得の表情。6年のブランクは、正直この日のためにボイトレなどはあまり時間はかけられなかっただろうけど、それでも、もしも彼女も何らかの表現を続けていた世界があったら、この歌声はホントに天使の歌声として伸びていたんだろうな。みぃちゃんが、私が聞きたかったの、というのが頷けたひと時でしたな。
この後夕月も戻ってきて、いよいよ3人のTHREE AND ONRYの時間か。小生は全く存じないけど、なんでも紅白歌合戦でも歌われたというVaundyの「おもかげ」は、3人が女性アーティストさん、そして作者のVaundyが男性なので原口さんと役割もぴったりということでのみぃちゃんの選曲とのこと。今、原曲を聞きながら書いてるけど、しかしこれも難しそうな曲なのね。なんか椎名さん含めて涼し気に歌っていた気がするけども、4人も、そしてバンドの3人も本当にすごいね、音楽に携わる人は。そして、最後は、実は本当は」おもかげ」で終わるところが、みぃちゃんがあるファンからのリクエスト、というコメントを見て、そういうのもアリかなということで急遽加えたというsupercell(これも小生知らないのT_T)の「君の知らない物語」を、同じく難しそうな曲を3人で歌い分けて大団円。原口さんもありがとうございました。4年間欠かさないツイキャスでのライブと、11月24日の横浜mint hallでのライブイベントには、みぃちゃん行けよなww(行く行く!ってホントかなww)。

とにかく1部は、

みぃちゃんには、改めての歌声の凄さの再認識と、なによりのプロデュース力のすばらしさに唸っていたし、

夕月は、本人にも言ったけど、多分、作詞作曲に悩む時間が多いだろう中、この、先々週の大分から続いた、音楽って文字どおり楽しいを感じられたのが良かったんじゃないかしら?変わらぬ声の透き通りも思い出せたしね。そして椎名さん。

とにかく、よくぞみぃちゃんのオファーに応えてくれて、ステージに立ってくれました。もう疲れた、と隠しもせずに言える素直な部分は昔どおりだったが、いやいや2部もありますからよろしくお願いします。先述したとおり、別の世界線があれば、やはりシンガーとして秀でたパフォーマンスをもっと見せていたことだろうね。2部もますます楽しみになったね(2部は別記事で)。

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