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【Storyvilleアーカイブ④】「文芸誌『301』刊行記念イベント」(2021年12月18日公開)

この記事では、2021年12月18日に京都の恵文社コテージにて「Storyville」が開催しました、「文芸誌『301』刊行記念イベント」をご紹介します。
文芸誌『301』は、「文芸表現学科の学生が外の世界に飛び出すためのプラットフォーム」を作ることを目的に、2021年4月30日に創刊されました。企画、編集、広報に至るまで、すべて学生の手によって運営されています。現・文芸表現学科長であり、『301』の発行人である山田隆道先生によると、「一般の読者に本を届けることほど、学びの多いことはない」とのこと。このイベントでは、そんな『301』の創刊の舞台裏が語られました。

「文芸誌『301』刊行記念イベント」動画バナー

イベントの最初のプログラムは、仲西森奈さんによる巻頭エッセイ「一日」の朗読&インタビュー。東京からオンラインでつないだご登場となりました。「文芸とは何か?」というテーマに、「書いてない時間の全てを書けば、それは書いている時間を書いていることになる」という答えを出した「一日」。仲西さんの書くことの意義が垣間見えるインタビューも必見です。

仲西森奈さんによる巻頭エッセイ「一日」の朗読&インタビュー

つづいてふたつめのプログラムとして、『301』掲載作品のビブリオバトルが行われました。作品冒頭を朗読される権利を賭けて、推薦者によるそれぞれ3分間のトークバトルです。エントリーされた作品は、上村ユタカさんの「コンプレックス・グリッター」、田中澪さんの「前方リア恋面・ゼンポウリアコヅラ」、河田学先生の「二〇一七年四月二十五日」。どの作品が朗読の権利を勝ち取ったのかは、ぜひアーカイヴの映像でご覧ください。

『301』掲載作品のビブリオバトル

そして、メインプログラムである『301』編集長や副編集長、授業を担当された先生がたによる座談会では、「ことばだけを見つめてきた」教員たちと学生の静かながら熱いトークが繰り広げられました。「文芸が、より読者の生活に馴染むものになること」を願って作られたこの雑誌の、立ち上げの苦労から、コンテンツに込めた想いまで、『301』の裏側を知ることのできる座談会となりました。「文芸は芸(=ここでは、雑誌)を届けなければならない」と、第2号の発刊を見守られた安藤先生は語っていらっしゃいます。

『301』創刊号 編集長や副編集長による座談会

全編はこちらの動画で、ご覧ください。

最後に、24年の7月下旬から8月上旬に刊行される予定の、『301』第4号のご紹介をします。
今回はメインテーマが二本立て。ひとつめは「新釈・上方文学」。上方文学とは、江戸時代に京都・大阪で栄えた文学のこと。そんな上方文学は今も存在しているのではないか。301文庫編集部では、関西にゆかりを持つ作家らが生み出す文学を「新釈・上方文学」と新定義し、扱っていきます。
そしてふたつめは、「大学」の文学。私たちが学んでいる「芸術大学」から生まれる文学です。表現者のたまごが集まる芸術大学から生まれていく文学は、着実に広がりを見せています。今回はそんな芸術大学の文学、「芸大文学」に迫ります。

301文庫編集部がお届けする04号を、ぜひお楽しみになさってください。
取扱店舗は恵文社、ホホホ座ほかを予定しています。


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301文庫編集部(@301bunko) 公式X(旧Twitter)


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