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自社のターゲットはどこにいる?SNSだけに頼らない発信のすすめ。

ブランディングや広報というと、「よし!では早速SNSで発信しよう!」という風になりがちだ。
私たちも、X(旧Twitter)やこのnoteで発信しているが、
「本当にSNSで発信しないといけないのか?」「自社にあった発信方法はSNSしかないのか?」
立ち止まって考えることもとても大事だと思う。

「SNSに力をいれる」となると、専任のスタッフが必要になるが、中小企業や中堅企業では、多くの場合、そういった方々は、採用や人事や総務など、他の業務と兼務されていることが多い。
そんな多忙を極める中で、貴重な戦力をSNSに割くのが本当に正しいのか、しっかり考える必要があると思う。

実際には、他の手法で意外と良い結果が出る場合もあるかもしれないからだ。


ストーリーテラーズでもYouTubeをやる?

実は、当社でもかつてはSNSに力を入れようとしたことがあった。「ストーリーを発信する会社だから、自分たちもどんどん発信しないと!」ということで、
「Instagramもやってみようか」「YouTubeもやってみようか」と構想を練り、YouTubeアカウントを立ち上げて実際にGOするところまで行った。

そんな時、ウェブマーケティング会社を経営している社長と話す機会があり、こんなことを言われた。

「そもそも、ストーリーテラーズのターゲット顧客は誰なの?」と。

私たちがお役に立てるお客様は、中小企業や中堅企業だ。ブランドが確立している大手企業や有名企業ではなく、素晴らしい事業や商品・サービスを提供しているのに埋もれてしまっている企業。そんな企業に光を当て、ストーリーの力でブランディングしていくのが私たちの仕事だ。

「じゃあ、中小中堅企業の中でも、具体的に誰がターゲットなの?誰にアプローチするの?」

と問われたとき、私は迷わず「経営者の方」と答えた。

多くの場合、中小企業では広報専任の担当者がいるのは稀で、さまざまな役割を兼務されていることが多い。そんな状況で、担当者の方が広報やブランディングに本気になるなんて、ちょっと難しい。
よほどの理由がない限り、日々の業務の中で、広報やブランディングが優先順位が上位になることはない。
だから、まずブランディングを進めるには、トップである経営者の方が本気になり、社内にその方針を示してもらう必要がある。(中小企業に限らないとは思うが)

さらに、そのマーケティング会社の社長にこう聞かれた。

「では、経営者がターゲット顧客と言っても、具体的にはどんな経営者なの?」と。

ストーリーテラーズのお客様は?


私たちが想定するのは、強い営業力で会社を成長させてきた経営者だ。ただ、「これからさらに会社を成長させたい」と考えた時に、ブランディングや広報の必要性を感じ、そのあたりのノウハウがなく困っている経営者。

40代~50代で、営業力に自信がある一方で、広報やブランディングに関する知識には自信がない、といった方々だろうか。

では、そういう経営者はどこにいるの?」とさらに深ぼられた時に、「なるほど、そうか…」と気付いた。

考えてみると、そうした経営者の方がは、SNSにはあまり興味がないことが多い。SNSで目立ったり、そこで情報を得ることよりも、リアルな情報や人とのつながりを重視していることが多いな、と。

そう考えたとき、冒頭にも書いたが、私たちストーリーテラーズにとって「YouTubeといったSNS発信が必ずしも優先順位の上位にはならない」ということがわかった。
やる意味がないわけではないが、「そこに割く時間や労力を考えると、もっと効果的な方法があるのではないか?」ということだ。

例えば、経営者が集まる勉強会に参加し、そこで直接会ってお話をし(セミナーなど含め)、興味を持っていただいたり…お会いしている中で仲良くなり、お互いのことを知り、そこから自然と仕事の話につながったり…。

今の令和の時代においては、なんとも昭和の方法かもしれないが、このほうが、ターゲットとなる経営者と出会いやすいし、私たちの価値も伝えやすい。
もちろん、今やっているnoteやネットでの発信は、そうしたターゲットの経営者の方への定期的な情報発手段としては重要だと思っているが、やはり今の私たちが力をいれるべきは、リアルな、対面な、コミュニケーションだ。

最近では、新卒採用でも学校回りをする企業が増えておられるように思う。ネットで情報発信をするだけではなく、学校の先生や就職課の方と直接お話し、自社の魅力を伝え、人と人とのつながりを重視する原点回帰の動きをとっている企業も多い。

つまりは、流行りに乗って何でもかんでもSNSをやる、ということではなく、「自分たちのターゲットは誰なのか」「その人たちはどこにいるのか、どうすれば情報を届けることができるのか」をしっかり考えた上で、SNSが有効なら取り組むべきだし、そうでないなら他の方法を探るべきだということ。

これから私たちも、SNSブームに振り回されることなく、自社の軸を持って発信し、価値を届けていきたい。そして、ツールにとらわれすぎず、企業の本質的な課題解決のサポートを常に追求し続けていく存在でありたいと思う。

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