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実話 ━私だけ別なんだ━━━

  幼稚園児のとき、年中か年長かは、覚えていないけど父方の祖父と母方の祖父どちらも私にひな壇を、雛人形を送ってきて、父方の同居している祖父が『私が買ったものがあるべ、そちらは返しなさい』といい、母方の祖父は『祝う気持ちは同じだからおいときゃいいべ』と喧嘩になった。



  私のひな壇、2個あってもいい。そこから母親の小さな嘘が露見する。怒られたくない、からついてしまう子供のような嘘。

『私は知らなかった』と。



私の祖父は、事実確認をひな壇を購入したお店にしたから、場面は急転直下。



  『おまえもいたそうじゃないか!なぜ嘘をついた!』



  『お義父さん、申し訳ありません。叱られると思って』

  叱られるから叱られたくないから、という最悪の言い訳をした母親は、なぜか祖父の怒りに触れてしまい、それまでも母は嘘が多く誤魔化しも多く、私はこのひとの娘だから、それでも母親を庇おうとした、けど


  赤ちゃんの頃から、この無責任夫婦に預けられなかった祖父母は、私だけ、初孫だからと育て始めた。




  あとから妹と弟が出来たけど、交わって遊ぶことが許さぜれず、私は妹や弟にも自分のものを貸そうとした、が、『貸すな!それはおまえに買ったものだ』と


  すごい形相で祖父から睨まれた。優しくて穏やかな祖父だけど、妹や弟は、父親や母親から教えこまれたことを信じて、おじいちゃんに時々ありえないことをいうので、それもあってなぜか一緒に遊ぶなといわれる。



  『きょうだい、なのに?』

 私だけ、特別だけど、そのせいで今度は妹や弟からお姉ちゃんばかり、と妬まれた。従姉妹からも。


  おじいちゃんの温泉旅行には、必ずお供についていかないといけなくて、友達からはズル休みしていると学校でも友達が出来にくくなった。




  ある日、母親はついに祖父の、堪忍袋の緒を切り、『出ていけー実家に帰れ!!』と魔王の咆哮かとおもった。エヴァンゲリオンの咆哮のようだった。



  『おじいちゃん、お願い、私、お母さんに言って聞かせるから、お母さん馬鹿だけど、私がやるから。おじいちゃん・・・・・・・』


  庇えるかと思った。でも子供の私には庇えなくて、母親は妹と弟を連れて出ていく。外にはタクシーが待機していて、お母さんは大きな荷物を持って・・・・・・・



  え、私も行く・・・・・・・私も連れて行って。お母さん。おか・・・・・・・



  『おまえは、だめだ!』といって、祖父から手を引かれた。




━━━━━━━━━━━━━━━なんで



どうして・・・・・・・
1番最初に産まれただけなのに


  私は全部責任負わないといけないの?



きょうだいといれないの?

  同じにしてくれないの?


 特別扱いされるせいで、みんなの仲間に混ざれない



  友達になりたいのに避けられる。


 『みんなとおなじがいい』のに



私もお母さんに抱きしめてもらいたいのに



 おじいちゃんと、おばあちゃんのことは
大好き


 無責任な父親と母親だから両親だけだったら虐待とかネグレクトがあったかもしれない




  育ててもらって感謝している

私だけ・・・・・・・妹は?

   弟は?


 私、妹も弟も大好きなのに

  一緒に遊んだり、話したいのに



嫉妬の視線を向けられる。

お姉ちゃんばっかり、いいねって



 その『特別扱いのために、私はふつうの家庭と同じことは赦されない』のにね







 仮面の男、のように、私は
自分自身に『仮面を嵌めた』

    心を閉ざし、毎日を、祖父のいうように
祖母のいうように
   おばさんのいうようにしていれば怒られない


成績もある程度とっておけばいい
  友達と揉めないように
 相手が嫌な気持ちにならないように
   起きそうなトラブルは予測して


少しおっちょこちょいなところは、そのまま見せよう

   警戒されないように


   『笑顔は相手へのプレゼント』だから
 目が合ったら微笑むことにしよう

  優しく、していたらきっと・・・・・・・


いつかわたしも優しくして貰えるよ



  そんな私の呪いが解けるのは


━━━━━━━━━━━━━━━41歳の
11月23日

       Spoon配信アプリ


音の迷宮  声劇CASTが、できる日だ。



私は自分が好きになれなかった。


  それが、
推しを好きになる。

推しが家族のように接してくれた。友達も出来た。


  やっと、私は



 偽りの自分をコールドスリープさせて、

『本心と本音で生きる自分』を目覚めさせる



そう、これは『仮面の女』が


仮面を外した物語━━━━━━━━━━━━━━━



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