ラーニングタグ活用のヒント
今回は、ニュージーランドのストーリーパークで教育マネージャーをしているシャロンのブログ記事より「ストーリーにラーニングタグを反映させるヒント」をご紹介します。
『ストーリーにラーニングタグを反映させるヒント』
ストーリーパークでの私の役割の一つはセンターや先生方と一緒になって、ストーリーパークを最大限に活用するためのサポートをすることです。サポートを通して、ラーニングタグの使い方に傾向があることに気づきました!
ラーニングセッツやタグを子どもや家族のために活用する方法について、いくつかご提案します。
ラーニングセッツとタグとは
ラーニングセッツは、タグとタグの説明を含むフォルダーのことで、2種類あります。
パブリックセッツPublic sets Storyparkを使用しているセンターが作成した、一般公開しているセッツで、これらをコピーしてニーズに合わせて変更して使用することができます。
ラーニングセッツOur Learning Setsは、自分で作成したセッツ、またはパブリックセッツからコピーしたものです。全てのラーニングセッツは自分やチームが作成したストーリーに追加することができます。
ラーニングタグを使う理由
ラーニングタグ の目的は、学びもの成果、カリキュラム、哲学、あるいは学びの構え、美徳、心の習慣など、学びの意義を家庭や先生に明確にすることです。
ストーリーにラーニングタグを追加することで、ラーニングトレンド(レポート)を作成し、どのような学習タグが使用され、使用されなかったかについて、期間も定め正確なデータを分析することができます。これは、教師にとっては指導方法の参考になり、センターにとってはプログラム計画のサポートに非常に有効です
ラーニングタグとセッツの使い方
ラーニングセッツやタグの良いところは、センターでの子どもの学びの意義を紹介するためにパーソナライズできるきることです。
チームとして、自分たちのカリキュラムや哲学にとって役にたつラーニングセッツを作成したり、選択したりすることはとても意味のあることです。例えば、ニュージーランドのセンターでNurturing Early Learners(シンガポールのカリキュラム)をセッツに保存していました。素晴らしいカリキュラムですが、そのセンターには全く関係なく、役に立ちません。
私はプログラムやカリキュラムに関連する学びや発達を強調するために4~5個の有意義なセッツを使うことをお勧めします。
それぞれのラーニングセッツには、タグとタグについての説明が必要です。説明文は、タグに関連する詳細な情報を提供することで、子どもが参加した学びについて、家族によりよく伝えることができます。説明箇所にはのWEBリンクを含めることができるので、参考事例や情報を紹介することもできます。
ストーリーを書き終わったら、ストーリーの中では何が主な学びであったか、またはストーリーを書くことにした理由を考え、該当するタグを2〜3個選択するのが有効です。
タグは、チェックボックスの評価方法を意図したものではありません。 もし、ラーニングストーリーのフレームワークを使用するのであれば、ストーリーの「気づき」「認識する」「反応する」部分を継続的に含めることをお勧めします。タグは、教師が学びの内容を検討し、それを家族に説明することで、さらなる情報を提供することができます。
「最近、タグを整理し、目標設定会議で設定した「保護者の願い」とリンクさせました。先生方があまりにも多くのタグを使っていることがわかったので、6ヶ月のアセスメント終了時に使用するレポートでは、それぞれの子どもたちに何が起こっているのかをより明確に把握できるように、多くのタグを削除しました。私たちのチームはTe Whāriki(NZのカリキュラム)をよく理解しているので、ラーニングストーリーの中でそれを説明することができるのです。」Helen Nehon ハミルトンのKids to five Vardonのマネージャー
ストーリーに多くのタグを付けすぎてしまうと、子どもの学びについて分析はできますが、どのような学習が行われたのかの真の姿は描かれません。例えば、ある教師はストーリーに32以上のタグを付けました。 私の疑問は、「子どもは砂場を掘っていた短い間に、本当にそれらの学びの成果を経験したのだろうか」ということです。
「Kids to five Vardonでは、ラーニングストーリーの中で使われている言葉や用語が、カリキュラムやTe Whariki(NZのカリキュラム)で使われている言葉を反映しているので、タグで関連性を示すのではなく、自然な形で評価の中に組み込まれています。このラーニングタグは、教師が子どもたちや保護者の希望を反映した評価にリンクしており、レポート機能を使って時間の経過とともに成長を測定できるようになっています」。
グレース・ウィンター ハミルトンのKids to five Vardonのアシスタントマネージャー
先生のためのラーニングのセッツとタグ
すべての教師は、Storyparkのマイポートフォリオを使うことができ、評価、目標、教師登録などのためのエビデンスを整理して保存できます。そのため、Education Council NZ Practicing Teaching Criteria, Australian Professional Standards for Teachers, appraisal goals などに関連したタグも用意しておくと便利です。
教育実践のエビデンスとして子どものストーリーを複製し、マイポートフォリオに保存します。その際に子どものラーニングタグを削除して、教師個人の目標や教師の基準などに関連するタグを再度付けることができます。
みなさんはラーニングセッツやタグをどのように使っていますか。アイデアをぜひお聞かせください。私のブログがお役に立てれば幸いです。
投稿者:Sharon Carlson (シャロン・カールソン)
シャロンは、NZで様々なICT製品やサービスの導入をサポートし成功させてきました。Storyparkが先生や子どもたちの成長のために素晴らしいものになるようサポートしています。
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いかがだってでしょうか。ストーリー作成の際参考にしてみてください。
昨年ストーリーパーク開発者のピーターと教育マネージャーのシャロンがオンラインセミナーを行いました!(日本語字幕付き)NZ現地の実践例など紹介しています! ↓アーカイブ配信はこちら↓
「~NZ現地を繋いで開発者/実践者が語る!~デジタルドキュメンテーション×ニュージーランドの幼児教育」
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