浴衣で鎌倉花火大会へ
鎌倉の夏の風物詩、鎌倉花火大会は、沖合を走る花火船から海に投げ入れられる風情ある水中花火が名物。そんな鎌倉花火大会に浴衣を着て行く、それが私の夢。浴衣といっても量販店で売っている浴衣じゃない、羨望の婦人雑誌『婦人画報』や『美しいキモノ』(ともにハースト婦人画報社)に掲載されるような大人の浴衣だ。
人にそう話すと「奮発すればいいじゃない」というセリフが返ってきがちだが、そんな単純な話ではないのだ。5年前、私は「趣味で描いている日本画が、春に開催されるいくつかの公募展のどれかに入選したら自分へのご褒美に浴衣を買う」と決めた。嗚呼それから5年。箸にも棒にも掛からず選外ばかりの私の作品。去年、選外の通知を受け取った時には、「もう買っちゃおうかな」とよからぬ思いが頭を過ったが、すんでのところで自分を戒めた、「来年はきっと買えるよ」と。ところが、2020年の鎌倉花火大会は、オリンピック開催で警備員を確保できないという理由で2019年12月末には既に中止が決まり、肝心の公募展の方も2020年春の募集は新型コロナウィルスの関係で軒並み中止。浴衣で鎌倉花火大会…果たしてその夢はいつ実現するのだろうか。道は遠い。
↑ただの妄想の世界です。構図は完全に黒田清輝画伯の「湖畔」のパクリ。
↑浴衣を着て町散策もいつかは…
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