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the next story 桃次郎

昔々、桃太郎が鬼ヶ島から帰ってきた後、村は平和そのもの。しかし、桃太郎には新たな悩みがありました。「次の世代のヒーローを育てなきゃ!」と考えた桃太郎は、村の隅で見つけた桃の種を植えることにしました。

すると、数日後、なんと!巨大な桃が実をつけ、その中から「桃次郎」という元気な男の子が飛び出してきました。桃次郎は、桃太郎そっくりの顔をしていましたが、性格は全く違いました。好奇心旺盛で、ちょっとおっちょこちょい。すぐに「冒険がしたい!」と叫びました。

桃太郎は笑いながら言いました。「いいぞ、桃次郎!でも、まずはお手伝いから始めよう!」しかし、桃次郎は「お手伝いなんてつまらない!」と不満を口にしました。

そこで、桃太郎は「じゃあ、鬼ヶ島に行ってみるか?」と言い、桃次郎は目を輝かせて「行く行く!」と飛び跳ねました。二人は仲間の犬、猿、キジも連れて出発。しかし、桃次郎は途中で「お腹空いた!」と騒ぎ始め、みんなでピクニックをすることに。

お弁当を広げると、桃次郎はおにぎりを一口で頬張り、見事にお米を顔中に飛ばしました。猿はそれを見て大笑い。「お前、まるで鬼のようだな!」とからかうと、桃次郎は「鬼は悪者だけど、俺はいいやつだ!」と反論しました。

やっと鬼ヶ島に到着すると、なんと鬼たちはすっかりおとなしくなっていました。桃次郎は「鬼たち、遊ぼうよ!」と提案しましたが、鬼たちは「もう鬼はやめたんだ。今はお菓子作りに夢中なんだよ」と答えました。

桃次郎は興味津々。「じゃあ、俺も手伝う!」と言って、鬼たちと一緒にお菓子作りを始めました。しかし、桃次郎はまたもやおっちょこちょい。砂糖を入れすぎて、巨大な甘いスライムができてしまいました。

「これで遊ぼう!」と叫ぶ桃次郎。スライムは村まで届き、村人たちは大騒ぎ。しかし、意外にも村人たちはそのスライムで楽しむことに。スライムボールを使った運動会が始まりました。

桃太郎はその様子を見て、微笑みながら言いました。「桃次郎、お前のおかげで村が盛り上がったな。お手伝いも大事だけど、楽しむことも大切だ!」

こうして、桃太郎と桃次郎は村のヒーローとして、笑いと楽しみを届ける存在になったのでした。めでたし、めでたし!

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