1.ものごころ
季節は秋、スマホに表示された一件の通知が僕を釘付けにした。
今日は🎂○○さん🎂誕生日です。
心が大きく揺れた。
そして時間も止まった。
懐かしい記憶や青春の思い出、様々な場面が再生されていて、走馬灯のようだった。
ーーー「懐かしい、、」ーーー
初恋はいつだって懐かしい。
でも、この懐かしさにはどこか悲しさを感じた。
この悲しさは何なのか。
人生は何を願っても戻ることはない、ただ未来へ進むだけ。今の僕には何ができるのか。
我に帰ると自分は泣いていた。
物心ついたのは3歳。
おうちの玄関から始まった。
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