見出し画像

1.ものごころ

 季節は秋、スマホに表示された一件の通知が僕を釘付けにした。

今日は🎂○○さん🎂誕生日です。

 心が大きく揺れた。
 そして時間も止まった。

 懐かしい記憶や青春の思い出、様々な場面が再生されていて、走馬灯のようだった。

ーーー「懐かしい、、」ーーー

 初恋はいつだって懐かしい。

 でも、この懐かしさにはどこか悲しさを感じた。
 この悲しさは何なのか。


 人生は何を願っても戻ることはない、ただ未来へ進むだけ。今の僕には何ができるのか。

 我に帰ると自分は泣いていた。


 物心ついたのは3歳。
 おうちの玄関から始まった。


ここから先は

323字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?