LEGO BIG MORL「三月のマーチ」をもってすれば、こんなことも起きるかもしれない。
※以下は楽曲から想像した物語(フィクション)です。太字は歌詞引用。
「なんか、いつも降らない?三月の終わりって」
言ったそばから大粒の白い塊がアスファルトを埋めていく。さっきまで地面が見えていたのに、あっという間に白が世界を覆ってしまう。
「最後の抵抗なんだよ」
隣から呟かれた意表を突く言葉に思わず視線を向けるが、モスグリーンの大きな傘の下に隠れてその表情は見えない。対する私は薄いピンク色の傘をさしている。色合いの薄さが似ていて、二つ並ぶとなぜだか対のように見える。