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「男性不妊」は日常的に付き合うビョウキ

「男性不妊」は誰にでも起こっている

5.5組に1組は不妊で悩んでいるカップルです。このうち「男性不妊」で悩んでいる人は半数というデータがあるので実際にカップル全体の約10%が男性不妊であると推計されます。10人に1人は男性不妊と考えると、誰にでも起こりうる一般的な症状です。遺伝的に「男性不妊」という場合もありますが、日常の生活環境にが大きな影響を及ぼしている為です。

安易に比較できるものではありませんが、高血圧や低血圧、花粉症は日常の会話の中ではごく一般的にされますが、「男性不妊」について話題に上ることは殆どありません。社会的な偏見やイメージからあまり「男性不妊」をオープンにすることはまだ慣れていません。その為、男性が自ら精液検査を受けるのはいまだ抵抗があるのです。(精液検査自体は泌尿器科で簡単に行うことができるにも関わらず、その存在すら知らないのではないでしょうか。)

「精液」の中身は見た目ではわからない

射精される精液の量が多かったとしてもその中身の「質」が良いかどうかは別問題です。よく「濃い」などとも表現されますが肉眼ではその濃さを判別することはできません。これもアダルト動画などでの過度な表現が誤解を生んでしまっているかもしれません。今は泌尿器科に行かなくても、簡易的なものであれば自宅で簡単に調べることはできます。(あくまで簡易的なので、精子の質を正確に把握するには不適ですが大まかな状態を把握するには問題ありません。セルフキットはAmazonなどで1,000円から数千円で購入できます。)

妊活うんぬんよりもまずは興味本位で検査すべき

結婚して、いざ妊活をして不妊が判明するよりも、前もって不妊の可能性を把握してから妊活に臨んだほうが心構えが大きく違ってきます。何より、迫られて検査されるか、進んで検査するかでモチベーションが全く変わってきます。それほど男性のプライドは面倒臭いものだということを改めて認識すべきだと思います。(男性の私が言うのですからあながち間違ってはいません!)

「男性不妊」でも子供は作れる

検査で男性不妊と診断されても過度に落ち込むことはないと思います。日常生活の環境を変えることで精子の状態を改善できたり、手術による治療で自然妊娠できるまで回復させることも可能です。ただし、短期間では難しいので数ヶ月から1年以上は余裕を持つ必要があるので注意が必要です。
もっと早くから検査しておけば良かったと後悔してもし切れません。将来結婚して子どもを作りたい、まだわからないけど子どもは嫌いじゃないなと少しでも考えているのであれば明日にでも検査をすべきです。
不妊の原因は自分にあるかもしれないと常に考えることでパートナーとの関係もうまくいくものです。その為にもまずは自分たちの身体に興味を持って正しく「理解」することが重要です。(健康だから大丈夫、という過信は後々後悔を生みます。)

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