「専門」クリニックでもわからないことはわからない
僕たちはの不妊治療はタイミング療法からスタートしました。
タイミング療法は、字のごとし妊娠確率が高い女性の排卵にあわせて性交のタイミングを合わせていく方法です。
自分たちで排卵周期の記録を取ったり、排卵のタイミングをクリニックで測ったりしながら排卵日前後でタイミングを取るも、くれどもくれども結果は陰性でした。
その後、人工授精に移行していきます。
人工授精とは精子を子宮腔に注入して受精させる方法ですが、合計4回実施するもいずれの結果も陰性でした。
結局この時点で妊娠に至らない正確な理由は分からず、「恐らく」卵子のピックアップ障害なのではないかという可能性を指摘されるのみです。
これは卵巣から排卵された卵子をピックアップして卵管内に送り込むという機能が働いておらず、受精に至らない障害です。
現在の検査や治療でも分からないことも多く治療の限界というものがあります。
結局は確率論となり、何回か試してダメならば別の方法を行うという繰り返しです。
1週間や2週間のスパンであれば気持ちを保ちながら続行は可能だと思いますが、人間の生理周期上、1ヶ月周期になるのが時間的ストレスが大きくなるところです。
すべてをガイドライン通りにやっていると、時間もお金もすっ飛んでいきます。
ただ、クリニックで行う検査結果をもとに提示される治療方針には基本NOとは言えない状況になると思います。
プレッシャーとかではなく、ほとんど提示される選択肢以外に自分で判断できる情報を持ち得ていないためです。
大半の人がそうだと思います。
もちろんクリニック側の提案は検査結果と僕たちの今の状況を総合的に見て、治療を提案してくれるので間違ってはいません。
むしろ治療としての方向性は正解です。
ただ多くの人たちはよほどのことがなければ、タイミング法からスタートすると思います。
実際その治療法で妊娠に至る人たちも多いので、一般的に見ると間違ってはいないのです。
あくまでガイドラインでも推奨される「一般的な正攻法」なので、その通りに治療を行っていくと、個人に合わない場合、時間もお金も飛んでいくことは心に留めて置かなければならなりません。
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