自分の感覚を認める勇気
私は長年、人の目を気にして生きてきました(今もちょっとだけ…)。
内向的な性格のせいで、周りの意見に流されやすく、自分の本当の気持ちを押し殺してきた時期もありました。
でも今は、自分の感覚を信じて生きることの大切さに確信があります。
自分を裏切る生き方の苦悩
歴史上の人物に、自分の本心に従わなかった結果、後悔の日々を送った例があります。
ゴッホは若い頃、周囲の期待に応えようと牧師の道を選びましたが、その選択は彼を深い苦悩に陥れたようです。
スティーブ・ジョブズは、両親の期待に応えて大学に入りましたが、自分のやりたいことが見つからず苦悩する日々だったそうです。
ゴッホは、自分の情熱である絵画の道を選んだとき、初めて本当の自分を見つけることができました。
ジョブズは最終的に「両親が一生かけて蓄えたお金をひたすら浪費しているだけ」と考えるに至り、退学します。のちにこれは「人生で下したもっとも正しい判断だった」と述べたそうです。
多くの場合、両親は多くの人にとって自分を育てくれた恩人である反面、自分の意志を妨げる存在でもあるのではないでしょうか。
若いうちは気が付かないかもしれません。しかし、他人の期待に応えるために自分の願望を抑えることは、大きな代償を伴うのだと思います。
内なる声を聴く大切さ
私たち内向的な人間には、繊細な感受性という特別な才能が備わっています。この感受性は、時として重荷に感じられるかもしれません。でもその裏には、最も信頼できる羅針盤であるという面があると思っています。
「これは正しい」「これは違う」という直感。
「好き」「嫌い」という素直な感情。
「合っている」「合っていない」という身体の反応。
これらの声に耳を傾けて、その感覚を大事にすることが、自分を裏切らない生き方の礎になるんです。内心は自分の答えに対する両親の評価を恐れるかもしれません。しかしそれでもその感覚を、勇気をもって解放するんです。
現代社会と自己実現
幸いなことに、現代社会は多様な生き方を認める方向に変化してきています。リモートワークの普及により、内向的な人でも自分のペースで働ける環境が整ってきました。SNSを通じて、似た価値観を持つ人々とつながることも容易になっています。
私自身、システムエンジニアとして働いていた時期がありましたが、その経験を通じて気づいたのです。人と違っていても、自分の感覚を信じて進む道には、自分のそもそも存在してる意味や価値、神の計画があるのではないかと。
自分の感覚を信じる一歩を
もしあなたが今、周りの意見に振り回されているとしたら、一度立ち止まってみてください。心の奥底で、あなたの本当の声が何を言っているのか、静かに耳を傾けてみてください。
その声は、きっとあなたを正しい方向に導いてくれるはずです。なぜなら、それはあなたにしか聴こえない、かけがえのない羅針盤なのですから。
自分の感覚を信じて歩む道は、ラクな道ではないかもしれません。批判されるかもしれない、否定が怖い、自分の「好き」や「嫌い」は誰にも理解されない、などなど。
でも、自分の感覚を信じて歩む道こそが、あなたを満足させるのです。人の感覚を自分に当てはめて生きても自分を満たせないと思います。
あなたの心の声に耳を傾けてみましょう。僕は私は、何が「好き」で何が「嫌い」なんだろうかと。