雑談力を磨いて人間関係を少しずつラクにしていきましょう
雑談は人間関係の潤滑油であり、みなさんその恩恵に預かっています。
しかし、口下手さんにとっては少々苦手な分野かと思います。
最近の学校では、その訓練になるような授業や取り組みも、少しは増えているんだと思いますけどね。私の頃なんかはありませんでしたよ。ただ黒板を見て、ノートに書いて、話を聞くだけ。
まあ、それでも30歳になるころにはなんとかね。あまり話さずに相手の話を引き出す方法、楽しげなリアクションの仕方、そして雑談を楽しむ姿勢など、それなりにできるようにはなっていました。
聞き上手になること
聞き飽きたこのフレーズ。でもやはりこれ、床屋さんで（たぶん美容院さんも）これを実感します。なかなか上手でらっしゃる。
多くの方は自分の話を聞いてもらいたいという欲求を持っています。そのため、相手の話を上手に引き出して興味を持って聞くことができれば、自然と会話が弾むんですね。
相手の話のキーワードを繰り返す
相槌を打つ
相手の話を続けさせるような質問をする
相手の話題に興味を示し、聞き返すことで続く会話にできます。
自分はあまりしゃべらず、相手の話を引き出す
口下手な人にとっての雑談で重要なのは、自分があまりしゃべらないようにすることです。というか、しゃべろうとしない。口下手さんが話を引っ張るのは難しいですから。
代わりに、相手のしゃべりたいという欲求を刺激して、相手に話してもらうことに務めます。
お話していただけたエピソードに、楽しげなリアクションをする。
話に合わせて、そのエピソードに自分の短いコメントを入れる。
「この間Aさんと楽しそうに話してましたね」と話しかけて相手の話を引き出し、相手が話している間は「うんうん」とリアクション。話が一段落したら、「Aさんも面白いこと言いますね」とか「嬉しい」とか「驚き」とかプラスの想い込めたコメントを短く入れていく。長々話さない。
聴く間に、少しだけ自分を出していくと会話らしくなります。少しだけ、が大事。
よその会話に仮想参加する
雑談が苦手な人にとって、突然の会話に対応するのは難しいものです。私は焦って一瞬フリーズしたりしてました。会話を恐れていたからだと思います。場数が必要でした。
寒い方法ではありますが、昼休みの食堂で、隣のテーブルの会話に勝手に参加します。そして心の中で返事をします。
隣のテーブルでの会話や電車での会話を、聞いていないふりして、聞き入る。誰がどんな言い方をするか観察する。
心の内で自分なりの返事や質問を言う。
感情を込めたリアクションをする（無言ですよ）
こんなことをしていると、失敗せずに会話の体験ができます。返事の仕方もマネできます。面白いフレーズなんか出てきたら最高です。パクって自分も他の会話で使うんです。これは財産になっています。
雑談とは仕事である、と割り切る
雑談を苦痛に感じる人は、ままいらっしゃるかと感じます。そういう方はうまく話ができるようになっても楽しくないかもしれません。
そもそも楽しくないからできない。そうなんじゃないでしょうか。
しかし雑談は潤滑油。これを拒否して人から逃げては生きていけない。
学校では居場所がない。社会に出て一人仕事に就けても関係ゼロはムリ。第一、人とのつながりを断っては幸福になれない。
他人という恐怖から逃れられても、孤独感にやられると思います。
「みんなは人と繋がっている、しかし僕は私は誰ともつながっていない」
「自分を気にかける人はいない」
「どこに行っても挨拶を交わす人はいない」
まるで石ころ帽子を被っているよう…
自分にウソをついて、見た目はそこそこ好感の持てる、まあまあイイ人、でいることは生きている間は必要なんだと思います。
あきらめるしかない。人とのコミュニケーションは死ぬまで必須科目なのではないでしょうか。
口下手でも雑談力を磨いて、ラクに生きられる自分になろう
口下手な人でも、雑談力を向上させることはできなくないです。
聞き上手になること、相手の話を引き出すコツ、リアクションの練習、そしてちょいと素敵な人ぶって、人間世界を生き抜きましょう。
日々の生活で意識的に実践していくことで、学校や職場でのコミュニケーションが上達します。この世が生きやすくなります。
雑談は単なるおしゃべりではなく、人間関係を築き、維持するための重要な手段です。
今日から、口下手な人でも実践できる雑談力を磨く第一歩を踏み出してみましょう。