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外向型偏重の価値観から抜け出すだけでなく、変えていきましょう

明るく社交的な性格が「良い」とされ、たくさんの友達と楽しく過ごすことが「幸せ」の象徴のようにキラキラして見えた時代から、少しずつ緩んできて、そうでもなくなってきていますね。「お1人様」とかって言葉もよく耳にします。


江戸時代の日本では、この辺が今とはだいぶ違ったようです。当時は儒教の影響を強く受けており、慎み深さや静かに過ごすことが美徳とされていました。騒がしく自己主張の強い人は、むしろ好ましくないとされていたのです。お祭りとかは良いガス抜きだったのかもしれませんね。

また現代でも、北欧の国々には内向的な文化が根付いている国があるそうです。特にフィンランドでは、静かさや個人の空間を大切にする文化があるそうです。
なんでも、目を合わさずうつむいて人と話すんだとか(ホントか!?。そう語った方は、彼の地へ旅行に行くそうなので、どうだったのか聞いてみたいところですが)。


「明るい性格が良い」「友達がたくさんいるのが幸せ」という考え方は、ある意味で現代の、それも特定の文化圏における価値観だと断言してよいと思います。

内向的性格のつらさ

内向人間の中には、自分を否定的に捉えている人も多いのではないでしょうか? 学校や職場で「みんなと一緒に」という雰囲気に押されて、無理に合わせようとして苦しみますよね(断定して恐縮ですが)。


少々前に「便所飯」という現象が話題になってましたね。人間関係のプレッシャーから逃れるために、トイレで一人で食事をする高校・大学の学生たちの行動を指しますが、「孤独=悲しい・哀れ・無様」の価値観に苦しめられたんだと考えます。

タモリさんの友達論

タモリさんはこう言いました。

「友達なんかいなくたっていいじゃないですか」

これ記事で読んだときは驚きました。目からウロコがなんとやらって感じ。とても解放的な言葉だと思いませんか? タモリさんは続けてこうも言いました。

「ゼロだってかまやしないんですよ」

女優の吉高由里子さんも、「友達0人説」を公言しています。彼女は「人間関係に疲れてしまって...」と語っていて、それでも堂々と自分らしく活躍されている。
素晴らしい…(( ˘ω ˘ *))ウンウン

[ChatGPTに聞きました]
「吉高由里子さんの「友達0人説」とはどういうものですか」
https://chatgpt.com/share/300a88e6-7e4d-4897-b19d-b3b95923096e

バランスを取ることの大切さ

かのスーザン・ケインさんはTEDでのトークで、社会が外向的な性格を過度に重視し、内向的な性格を軽視していることを指摘しています。有名な講演会であるTEDに登壇し、そういうことを主張したということに、時代の変化を感じます。


ケインさんによると、人口の3分の1から2分の1が内向的だそうです(アメリカでの話でしょうか)。そして、多くの創造的で影響力のある人物が内向的だったというんです。
内向的な人々がより自然な形で貢献できるよう社会を変える必要性を訴えています。同時に、内向的な人々自身も、時には自分の殻を破って世界に貢献することの重要性を強調しています。

大切なのは「バランス」とおっしゃってる。内向的な自分を否定するのではなく、それを受け入れる。そして少し外の世界に自分を出してみる。そんな柔軟な姿勢が大切なんでしょうね。

友だちゼロな僕・私。ボッチ心地よし最高!
かつ
それでも人に貢献できてる僕・私。役に立ててる最高!
となれればと。

内向的な人もいれば、外向的な人もいる。そのどちらも、良くも悪くもない。
江戸時代は確かにあった。そこでは陰キャ人たちは否定的な圧を受けてなかった。フィンランド国もまた同じ。戦後の日本の価値観が陽キャ寄りなだけ。


ケインさんは内向性の効能を訴えるだけでなく、自分の良さで世界に貢献しようと言っておられる。やっぱりいくら口で良さを言ってもね。遠吠えですよ。
内向人間の性格が役立つ姿を実際に見れば、価値観が変わっていくと思えます。

でもどうやって貢献していけばいいんでしょうかね。なにができるんでしょう?

***内向的な特性の強み***

  • 「謙虚さ」

  • 「堅実な仕事ぶり」

  • 「傾聴」

  • 「思考力」

サラリーマンだった頃で考えると、こんな貢献ができたかも。

  • 専門性を傘にしておごらず、相手の視点に立つ。

  • とにかく信頼を重視し、やるといったことは遅れても、必ずやる。

  • 人の話をよーく聴き、言いにくいことも、些細なこともニーズとして収集する。

  • じっーくり考えて、懸念される障害、想定される壁をチラッと言うし、根回しに力を注ぐ。

てか、こういうことしてたようなんです。


いまバイトで舞い戻ってる元職場での、まわりのお褒めのことばから
オレってそうだったんだ・・・と。
後任さんたちは、こういう感じではないようなので、再評価されているかも。


"ちょと内向的なんで、こういうの得意なんですよ"とか、性格の持つ強みとしてアピールすればよかったな、もったいなかったなと思います。


外向性と内向性、ともにその特性にしか発揮できない価値がありますよね。お互いを認めて価値意識のバランスを変えていきたいものです。


綺麗ごと過ぎますかね。まぁ長いこと陽キャ達に嫉妬してきましたよ。でも今はそうなってほしいんです。
なので微力ながら、内向人間の良さの宣伝始めます。


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