幕末の流れを知るには「おーい!竜馬」がおすすめ
「青天を衝け」を毎週楽しみにしていますが、それはある程度幕末の流れを知っているからもあるので、「ああ、そう描くかあ」と膝を打ったりしながら観ています。
幕末って尊王攘夷、公武合体、佐幕派、勤皇、親藩、外様、薩摩、長州、朝廷・・・いろんな立場があるので理解するのが難しいですよね。
そんな複雑な背景を知るのにおすすめなのが「おーい!竜馬」です。
1986年〜1996年連載、武田鉄矢原作、小山ゆう作画のマンガ。坂本龍馬を主人公に、フィクションも交えながら(竜馬が上海に行ったり、将軍に会ったりしますが、史実にはありません)、「青天を衝け」で今まで描かれてきた時代が舞台となっています。
私の愛読書、みなもと太郎先生の『風雲児たち』で一人の英雄が維新をなしたわけではないと学びましたが、龍馬を中心にした物語はとてもわかりやすい。
あと、徳川慶喜の描かれ方が似ているんじゃないかと。「青天を衝け」では慶喜が苦悩する場面が多いですが、その背景を知っていれば、さらに共感できます。「おーい!竜馬」のハイライトは、龍馬が慶喜のあの有名な決断を褒めるところだと思います。
「青天を衝け」の幕末編が終わっちゃうのは寂しいですね。「おーい!竜馬」を読み返します。