みなもと太郎先生ありがとう、『風雲児たち』ふぉーえばー
8月20日、みなもと太郎先生の訃報は青天の霹靂でした。
兄エースを喪ったワンピースのルフィのように白目をむいてガクガクしてしまいました。
そもそもこのnoteを書き始めたのも、インスタグラムを始めたのも、すべて病気療養中だったみなもと太郎先生がお元気になられ、『風雲児たち』の連載が再開されることを願ってのことでした。
https://www.instagram.com/storia0123/
ところがこの一ヶ月、仕事も忙しく、先生のことをゆっくり偲ぶこともできずに、いつの間にか季節が変わってしまいました。ふとしたことで先生のことを思い出し、本当に現実なんだろうかと思うこともしばしば、なんだかフワフワした期間でした。
大河ドラマや歴史物の番組を見ていても、先生の不在を思い出し、辛いのです。
手慰みに、アイロンビーズでみなもと先生をいっぱい作ったりしました。
それでも先生と会ったことがある私は幸せだったと思います。三回ほどお目にかかったことがありました。特にファンとの集いの花見、そこから流れた三次会の居酒屋で、先生の目の前に座り酒を酌み交わしたことは夢のようであり、先生が手塚治虫と会われた「時」の気分だったでしょう。サインもいくつかいただいています。
同じく敬愛する忌野清志郎とのお別れは、「青山ロックンロールショー」という名の葬儀があったので、自分なりに区切りがついています。他のファンと悲しみを分かち合えたのがよかったのでしょう。
そうそう、追悼コーナーに先生の遺影を並べたのも、最近のことです。
そんな中、9月末発売の「コミック乱」の「追悼みなもと太郎大特集」はよかったですね。
他の読者と一緒に先生を追悼できる、よい特集でした。雑誌を手にしたとき、なぜか空を見上げて、先生が、先に召された漫画家たちや司馬遼太郎、坂本龍馬や西郷隆盛の風雲児たちに会っているのを想像しました。リイド社ありがとう。
幕末編35巻の発売も予告されていました。楽しみです。
これから『風雲児たち』は、みなもと先生から学んだ「みなもと史観」で自分たちの頭の中で物語を紡いでいきます。ヒントはいっぱいあります。
『風雲児たち』は永遠に続きます。
これからも歴史に触れ、風雲児たちを訪ねる旅をしたい。先生に教わった歴史の面白さ、不思議さを記していきたい。noteを続けます。
少しずつですが前に進む元気が出てきました。先生がいなくても大丈夫。今は、感謝しかありません。
みなもと太郎先生、ありがとう。