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Sora(動画生成AI)の可能性 :一貫したキャラクターでMVを作る
Soraのリリース
OpenAIは、動画生成AI「Sora」を2024年12月10日に一般ユーザー向けにリリースしました。
「Sora」は同年2月にプレビュー版が発表され、公開されたサンプル動画のクオリティの高さが話題を呼び、多くのユーザーから大きな期待を集めていました。
待望の一般向けリリースを迎え、私もその期待に胸をときめかせていたユーザーの一人として、年末年始にかけて、Soraを研究しました。
そして、完成したのが今回ご紹介するミュージックビデオ(MV)です。
※曲の歌詞と編集は人間が担当し、作曲・演奏・ボーカルはSunoAIが担当しました。
このミュージックビデオ(MV)の最大の特徴は、一貫した登場人物(女性のキャラクター)が、動画全編を通じて登場している点です。
さらに驚くことに、この女性キャラクターは一枚の画像とプロンプトのみで生成されたのです。
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実例:ミュージックビデオ(MV)制作
AIを活用して制作したMVならではの注目すべきポイント:
ストーリーに合ったシーンの切り替え: 例えば、ネオン街や地下駐車場といった異なるロケーションをプロンプトのみで生成できるため、シーンが単調にならず、視覚的にも飽きさせない効果を発揮しています。
衣装とキャラクターの一貫性: 髪型や衣装が微妙に変わりつつも、キャラクターとしての印象(特徴的なヘアスタイルとショート丈のジャケット、へそ出しトップスとショートパンツ)を統一させ、まるでスタイリストが衣装を選んだかのような仕上がりになっています。
自然なウォーキングシーン: 歩き方や動きがスムーズで、実写のようなリアリティがあります。
照明の変化: シーンごとにライティングが異なるにも関わらず、全体の雰囲気に統一感があり、まるで映画のようなクオリティに仕上がっています。
※動画自体にフィルターはかけずAIが生成した動画をそのまま使用しています。
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通常なら数か月から約半年かかるプロジェクトも、AIを活用することでわずか数週間で完成できる時代になったのです。※しかも人間一人で制作
SoraとSunoAIを活用することで、クリエイティブのスピードと可能性が劇的に広がったことを実感しました。
キャラクターの一貫性と自然な動き
通常、画像生成AIを使って同一キャラクターを複数枚生成しようとしても、同一人物だと思えるような画像を生成するのは、まだ難しい段階にあるといえます。
しかしSoraを使えば一枚の基準画像を指定することで、そのキャラクターがストーリー全体で一貫して登場する動画を作り出すことができるのです。
運と構成力が鍵となる生成プロセス
Soraを使った動画生成には予測不可能な部分も多くあります。
そのため生成結果を完全に予測することは難しく、運の要素も絡むため、何度か試行錯誤が必要になることもあります。
しかし、この「ガチャ要素」をうまく活用し、生成された素材を構成していくことで、意図したストーリーを形にすることが可能です。
実際に行ったプロセスは以下の通り:
基準画像とプロンプトの設定
キャラクターや背景の雰囲気を具体的にプロンプトで設定します。
※生成される動画の基本方針を決める重要なステップとなる。
複数回の試行
同じプロンプトでも異なる生成結果が得られるため、複数回試すことで、ベストな素材を選ぶことができます。
ストーリーラインの構築
必要なシーンをつなぎ合わせテンポやリズムを調整し、映像全体の流れを作ることで一貫性のある作品が仕上がります。
このように、Soraの生成結果を「そのまま使う」のではなく、「取捨選択して構成する」ことで、作品としての完成度を高めることができます。
まとめ
Soraを使った動画生成は、技術を持っていないクリエイターの表現力と可能性を広げてくれます。生成結果は完全に予測できるものではありませんが、ガチャ要素を楽しみながら構成し編集することで、驚くほど高いクオリティの作品を生み出すことができるでしょう。
あなたの頭にあるイメージを現実化し、Soraを使い倒してAIがもたらす可能性を探求してみください!
📺第二弾のMVも公開!
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